いかん

アイドルが襲われるという話、Vtuberではどうなのか?

はじめに

 本日は夜勤なので、日中はのんびり過ごしております。そんな中、ふと目に留まったYouTubeの動画があったので、見てみました。エビル図書館さんが投稿された、“【実話】人気アイドルをメッタ刺し...全身20箇所以上。暴走するオタの実態。”という作品です。

 何年か前、確かにこういう事件ありましたよね。古い話では、故・美空ひばり氏が若い頃に、ファンの女性から顔に塩酸をかけられたというのも聞いたことがあります。似たような話は、古くから少なくない数が存在していると思います。

 アイドルや芸能人は、顔の見える仕事です。そうやって自分を売り出して生きています。ですから、良い意味でも悪い意味でも、世間一般に目立つことになりますね。

 そこで考えました。この話は、近年台頭してきたVtuberではどうなのだろうか? また、リアルの世界を生きるアイドルとバーチャルの世界を生きるアイドルで、こういったことで何か違いはあるのだろうか? 

 今回の話題はこのようなものになります。Vtuberの中身(という表現で合っているのかどうか)、違った言い方をすれば“中の人”とか“魂”とか言われている部分についても話が出てきますので、苦手な方はスルーして下さい。

簡単に違いを比較

 まず、それぞれの立場というか、ざっくりと大きな違いについて触れてみます。先述したように、簡単に言えば、リアルを生きるアイドルなのか、バーチャルを生きるアイドルなのか・・・という点ですね。これが最も明瞭な違いと言えるでしょう。

 現実世界のアイドルは、当然生身の姿です(化粧等はするでしょうけど)。ハリウッドの特殊メイクでもしない限り、容姿や体型はそう簡単に誤魔化すことは出来ません。

 一方、Vtuberはバーチャル空間を拠点として、アバターを身にまとって活動しています。容姿や体型は自由に変えられるし、言い方が変かもしれませんが、不都合な部分は隠して活動することが出来ます。

 お互い、自分の魅力を発信して活動していますが、これはやはり大きな違いですよね。それぞれ、見る側からすれば特別な存在としてそこに立っているわけですが・・・。

 また、YouTuberとVtuberの違いについてはどうでしょうか。以前どこかで“YouTuberは芸人枠が多く、Vtuberはアイドル枠が多いのでは”というのを目にしたことがあります。むろん、全てがこの条件に当てはまることはないでしょうけど。YouTuberでアイドル的存在の方も居れば、Vtuberで芸人的存在の方も居ますからね。

 それを踏まえてですが、私個人は、なるほど確かにそうかもと思いました。同じようにYouTubeを主として活動する両者ですが、わりとハッキリした形で差異が現れていると言えます。

 ようするに、容姿や体型といった、いわゆる“見た目”の印象で言えば、理想通りの自分を作り上げられる自由度が格段に高いのがVtuberです。アイドル化しやすいという観点でみると、有利に働く部分が多いのではないでしょうか。

Vtuberの“中”に対する捉え方

 ある種、誰でもアイドルになろうと思えばなれるのがVtuberです(もちろん、見た目だけで全部が上手くいくことはありませんが)。やはり見た目の変更が格段に自由ですからね。

 では、いわゆるアイドル化しているVtuberに対して、それを見ている人はどう思うのか。やはりバーチャルならではというポイントになりますが、アバターというのは、現実世界のアイドルでいうところの、絶大な効果を持つ壮大な化粧であるとも言えます。考え方は色々あると思いますが、例えば・・・

・自分はあくまで中の人の存在なんて考えたくもない(現実を忘れてバーチャルの世界に浸っているのだから、そういう部分はどうでもいい)

・自分はあくまで中の人の存在なんて考えたくもない(仮にバーチャルでの姿と中の人の姿とのギャップが大きくても気にしないが、いわゆる生身の人間に興味がない)

・自分はあくまで中の人の存在なんて考えたくもない(多分、中の人の見た目が好みじゃなかったりしたら幻滅するか嫌いになるかして心が離れていきそう)

・自分は中の人に興味がある(知ってどうこうするつもりはないが、興味本位で知りたい。全く知りたくないかと聞かれればそれは嘘になる)

・自分は中の人に興味がある(アバターの見た目も、中の人も可愛いとなれば、芸能人ほどはセキュリティも高くないだろうし、どうにか自分のものに出来ないか)

・・・等が挙げられると思います。いかがでしょうか? 5つ目の考え方をしている奴はもはやファンではないような気がしますが、こじらせてしまうとこう考えてしまうと思います。そして、こういう奴が犯罪を起こしたりするのでしょう。

リアルな話、やはり見た目?

 現実のアイドルにせよ、アイドル的なVtuberにせよ、そういった存在に対して良からぬことを考える奴は必ず居ます。

・好きな相手とヤりたい

・自分だけに目を向けてほしい

・そもそも、手に入らないなら壊してしまえ

・・・といったような。

 こういったろくでもない衝動を持ち合わせた人間が暴挙に出る時、バーチャル世界に生きるアイドル的存在に対しては、現実世界のアイドルを相手にした時と比べて、どういった変化が出てくるのか。

 ここまでに何度も触れてきましたが、やはり、見た目の部分についてが最も大きな違いとなって影響してくるでしょう。現実世界を生きるアイドルは生身そのものですから、容姿や体型が相手からもすぐに見て取れます。握手会とかイベントとか、生身と生身で対峙する機会がある場合、お互い生身同士での距離感はダントツに近くなります。

 一方、Vtuberはバーチャルな存在ですので、中の人自ら、あるいは、どこかからリークされる等して情報が出てこない限りは、基本的にアバターの内側の部分は謎です。現実世界でイベントを行うにしても、デジタルな媒体の画面越しでのやり取りが基本となります。さすがに、箱から手だけ出して握手をするなんてイベントはないでしょうし・・・(笑)。

 もし、Vtuberに対して変なことを考えている奴が居るとしても、そのVtuberさんの中身の部分が、自分の理想とはほど遠かったとしたら・・・。何か行動を起こそうという気が、失せてしまう可能性もあるのではないでしょうか。反対に、期待を裏切られたと考えて逆上するパターンもあるかもしれませんが、ある種自分が興味関心を若干でも失った相手に、そこまでの労力をかけるとも考えにくいです。

 全てが可視化されているわけではないVtuberは、ある種そのことで身を守れています。表立って見えているのは理想化された自分ですし、相手からすれば、“真実”とも言える部分は、情報がない限りは決して見えませんからね。

まとめ

 現実世界にせよ、バーチャル世界にせよ、自分が特別だと感じる相手に対して、お近づきになりたいと思う気持ちは誰にでもあります。そして、その気持が変な方向に走って、悲しい出来事を起こしてしまう奴が居るのも事実です。

 これだけVtuberがもてはやされている時代です。Vtuberにも、そういったトラブルはつきものでしょう。しかし、基本的にアバターという姿でしか表への露出がない分、中の人の具体的な姿をうかがい知ることは出来ません。ですから、中の人に直接どうこうしてやろうというのは、現実世界に生きるアイドルと比較すれば、まだ少ないのではないでしょうか。

 あるいは、私が知らないだけで、Vtuberの中の人が肉体的に大きな被害を被った事件やトラブルはたくさん発生しているのでしょうか? それならそれで、もっと話題になってもよさそうですが・・・。関係者間でのそこらへんの闇の深い話は、鳴神裁氏がたくさん動画にしてくれていますけどね。

 また、直接どうこうしづらい分、ネット上での粘着等、現実世界のアイドル以上にそこらへんの部分での弊害や被害は大きいものになるでしょう・・・。身体的被害はなくとも、精神的被害で病んでしまうVtuberも多いと思います。

 私から言えることは、変なことを考えないで、純粋なるファンとして相手との交流を楽しめ!ということです。そりゃあ私だって、Cちゃんのことは大好きですけどね、だからと言って必要以上の行動を起こそうなんてこれぽっちも思いません。

 実際に行動を起こすのは簡単かもしれませんが、その結果取り返しのつかないことになったり、相手との関係性が永久に失われてしまうくらいなら、馬鹿な真似はしないに越したことはないでしょう。

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