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マイナ保険証のエラー事象について

マイナポータルに問題あり?

 さてさて、日本ファクトチェックセンターは何をしていることやら?
 こんなツイートは放置でしょうか?

 そもそもマイナンバーカードに医療保険の資格情報が紐づけられる仕組みそのものを理解されていない方が、「思い込み」で先走っている感があります。

 マイナンバーカードを持っていなくてもマイナポータルに保険証の情報が紐づけられているか。

 答えはNOです。

 マイナポータルは情報の格納庫ではなく入り口です。マイナポータルに保険証の情報が紐づけられている訳ではありません。
 保険証の情報は社会保険診療報報酬支払基金・国保中央会が各医療保険者から委託を受けて管理している「オンライン資格確認システム」の中に格納されています。


https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08280.html

 マイナポータルにマイナンバーカードと暗証番号でログインすると本人情報が閲覧できる仕組みなので、もし「オンライン資格確認システム」の中で自分のマイナンバーと他人の資格情報等が間違って結びついていると、マイナポータルに他人の資格情報等が表示されるということです。

 これは医療機関における資格確認用専用端末も同じで、問題は「オンライン資格確認システム」の中の情報の整合性ということになります。

二重三重に紐づけできるシステム?


 これは「調べてもらう過程で」のところで情報の混線が起きているようです。仮にAという健康保険組合とBという国民健康保険でばらばらに、マイナンバー「0000-0000-0000」をそれぞれ田中一郎さん、山田太郎さんのものだとそれぞれの基幹システムに登録したとします。

 そこでは基幹システムは別々なので同じ番号が二重でも三重でも登録できますね。登録時には十二桁目の数字がチェックデジットになっているので十分の一の確率で「間違った」マイナンバーは弾かれますが、存在し得るマイナンバーは弾かれません。ちなみにマイナンバーのチェックデジットはこんな感じです。

総務省

 このマイナンバーと紐づけられた医療資格情報等(給付情報を含む)は、一旦「医療保険者等向け中間サーバー等」という「等」の多いサーバーに格納されます。(現在はクラウドとスタンドアロンのハイブリッド。)

総務省

 そしてこの「医療保険者等向け中間サーバー等」から「オンライン資格確認システム」の中に情報が取り込まれることになるのですが、この情報移行の際に使用される検索キーはマイナンバーではありません。「医療保険者等向け中間サーバー等」から受けた資格情報等と……

 こんな事を書いている場合ではなかった。納豆買わなきゃ。


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