見出し画像

三島由紀夫の『金閣寺』を読む①   人に理解されないということが唯一の矜りになっていた

 本当に久しぶりに『金閣寺』を再読する。

第一章


志楽    京都府加佐郡にあった村

父によれば、金閣ほど美しいものは地上になく… まんま『カレーライス奇譚』だな。真似したな。


酒鬼薔薇君は『金閣寺』を「ナル文体」と呼んだが、序盤はそうでもないな。ごりごりもしていないし、むしろよく抑制されている。

 もち ①モチノキの別称。 ②モチノキなどの樹皮で作った粘り気の強い物質。鳥や虫を捕らえるのに用いる、とりもち。二十三画だよ。

ひねもすおびえて暮らす  ひねもすは古いな。萩原朔太郎ほか詩人が多用するのは韻文語だからじゃないかな。

辷り これもよく使うな。二回も。

負け目 ひけめ これ普通は引け目と書く。まけめと読むし。負い目の意味を込めたか。追目とも書く。

大谷石

花圃  花ばたけ。花ぞの。二回出てくる。

葉叢  はむら

海機 海軍機関学校

太平洋戦争  第二次世界大戦の局面の一つ

人に理解されないということが唯一の矜りになっていたから  …まんま三島だな。三島も理解されないことに自信を持っていた。一番わからないのが行動だろうと書いていた。

権柄ずく  権力に任せて、強引に事を行うこと。

石女 うまずめ  あ! ふりになっている

夜のしらじら明け しらしらあけ  名詞なんだこれ。鳥のホロホロ揚げみたいな。

暁闇 ぎょうあん  また使っている。二回も。いや三回も。四回も。五回も。

有為子を待ち伏せするプロットは『潮騒』の焼き直しだな。三島も案外漱石のように人間関係のパターンをずらして使うな。

月あかりに白い前歯のきらめいたのを見たように思う。 ……やっぱり三島は白い歯が好きなんだな。

鹿原 かわら かはら かばら しかはらとは読むが…。

柏 かや かしわだよね 榧 かや 

築泥 ついじ ついひじ 練り土を積み上げて造った塀

鉾杉 (・・? ここに生える?

国民服 坊主が国民服の上から袈裟を切るという時代。

蔀戸 しとみど

檜皮葺 ひわだぶき

花頭窓 かとうまど

漱清 そうせい

疎棰 そすい  あばらだるき

岐れ道 わかれみち  まただ。

硫酸銅

轆轤 ろくろ

残んの花 のこりの音韻変化

櫟 くぬぎ  橡 樟

検める あらためる

古い黒ずんだ小っぽけな三階建にすぎなかった。  …て昔の金閣寺

寂光 じゃっこう  安らかで、静かな光。真理の寂静とその智慧の働きとしての光照。

庭詰 旦過詰 小僧

開沈の時刻 (・・?

陸舟松

ずんとちがっていた  このずんは独特なものに思える。

お薄茶 おうす 反対はおこい


…続きはまた明日。






【余談】 明治神宮に行ったら

 原宿側の鳥居が取替工事中だった。取り換える必要あるの?

 代々木側はそのままなのに。

 そういえば「代々木」って霞が関とか永田町と同じ意味で「共産党」を意味するんだよね。

 神宮前にヒュンダイが土地を買ったぽい。何か作っていた。

 代々木公園からNHKに抜ける通りで、恥ずかしがり屋のラッパーが道に背中をむけてラップしていた。PCR検査に反対していた。NHKも大規模な改築中だった。

 西武百貨店のトイレに入るとものすごく便器から離れておしっこする青年がいた。迸っていた。

 マスクを外して物を喰うたくさんの人の顔を見た。

 雨は案外さっと止んだ。

 前世紀みたいなルーズソックスの女の子がいた。

 代々木公園で思った。結局女の子とワーキャー言ってボール遊びしているグループが一番楽しそうだなと。

 八角形のコインを拾った。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?