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マイナ保険証のエラー事象について③

 ここにきて問題の核心が見えてきたように思います。問題はシステムというより、データですよね。何故ダメダメデータが流れて來るのか、なぜチェックする仕組みがないのか。あちこちでばらばらに作業していて、そのデータがチェック無しで流れ込んでくるからですよね。

 この問題を解決する簡単な方法があります。

 それは医療保険者の整理統合です。

 国民健康保険は又いろんな事情があってややこしいのですが、少なくとも健康保険組合は一つでいいでしょう。そうすれば無駄な役員の人件費が浮きます。全ての健康保険組合を解散して全国健康保険協会が吸収し、日本年金機構のように一つの組織にまとめてしまえばいいのです。そうすれば組織内でデータの重複チェックがかけられます。

 というよりそもそも固定データなら社会保険診療報酬支払基金でも重複チェックがかけられる筈です。それが日々変化するデータなのでチェックがかけられないのだとしたら、かけられる仕組みを作ればいいのです。

 その前段階として、紐づけミスが明かになった健康保険組合から解散命令を出して、順次全国健康保険協会に吸収するべきなんでしょうね。現行制度に技術的に追いついていけない事務レベルなんですから。

 医療費が全額自己負担になった患者さんは怒っていいと思いますよ。保険料を払っていて、お国の指示通りマイナ保険証を提示して、そして「無資格」と判定されたとしたら、その医療保険者自体が「無資格」でしょう。これはシンプルに電気料金を払っているのに電気が来ないような話です。

 法律が通ったよしよしではなく、法律ができた以上、制度はきっちり運営されなくてはなりません。ミスをした保険者のオペレータと責任者は実名を公表し、責任を取らせるべきです。

 今のところ個人名は報道されていませんが、有耶無耶ではいけないと思います。誰が何をしてこうなったのか、具体的に報道すべきです。

 

またか。


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