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無償の愛ってこんな感じなのかな


トランスジェンダー(身体は男性、心が女性で、女性として生きる事を夢見ている)として
新宿のニューハーフショークラブで働く凪。 育児放棄にあっていた孤独な少女の一果を一時的に引き取る形となるがー。
初めは毛嫌いしていた凪と、心を開かない一果だが、次第に心を通わせる2人と、凪の中に芽生える母性。

聞いた事ある。有名な作品や〜
ちょっと観てみるか。のノリで観てしまった私。

これは泣いてしまう。無理だ。

最初はお互いに心を閉ざしたままの2人も
次第にお互いの「孤独」に共感しあって
凪が一果をまるで「母親」のような
優しい眼差しで見つめる所も胸が苦しい。

名ゼリフ。

「うちらみたいなんは、ずっと1人で生きていかんといけんのじゃ。強くならないかんで!」

このあたりからもう涙腺は崩壊してたけど
ストーリーが終わりに向かうにつれ
更に涙腺は崩壊した。

手作り料理を振る舞い、「野菜も食べなさいよ。」と叱る様子はもう本当の親子のようで。

あと、この凪のお部屋の絶妙さが良い。
決して裕福な暮らしではない感と、それでも小綺麗に整っている感じ。築何十年やねん感。


メインはこの2人の話なんだけど、一果の同級生の「りん」とか、一果の母とか、個性的で魅力的な人達もたくさん出てくる。

私が見た邦画ランキングの中で上位に入るレベルで好きな映画なんだけど、その理由が

これ。曲。曲が良すぎる。
練習してピアノで弾いてみたいなと思うけれど、私この曲が流れるだけで凪を思い出して「ズーン」となるくらいにはこの曲に情緒揺さぶられるからなあ。

知り合いの作家の個展に行った時、この絵を見た瞬間に凪と一果だと確信した。正解だった。

夜の公園のあのシーンも良かったなあ。


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