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視覚

この季節のまちは、
桜が咲いて散って、新しい緑が出てきて、
花が鮮やかに咲いて、
目がいろんな色を捉えるようになるなぁ。

自然の色の豊かさにハッとする日々。

さて、今回はシュタイナー12感覚講座の
視覚  についてです。

わたしたちはものをみるとき、
なんとなーーくみていることが多い。
毎日目に入っているものでも、
あそこに何があったか、どんな色をしてたか、
思い出せないことがけっこうある。

それは、「みる」という行為が
自分の意識にのぼっているかいないかで
意味が大きく変わってくるということ。

このことをシュタイナーは
「魂がみていなければ、見えてはいない」と
考えています。

その対象を〝どうみているか〟。
こどもがよく大人に「みてーー!」と言ってきて
「みてるよー」と返しても
本当にそれが〝みえているか〟。

なんとなく見てるだけ、と
気持ちを向けて見る、との違いを
こどもは敏感に感じ取ります。
だから、ちゃんと見てもらった、と感じたこどもは
そうしつこくは言ってきません。
こどもは大人より、ずっと本質のところで
生きてるなぁと思います。

わたしは保育士をしていて
こどもたちを「みる」のが好きなんだけど、
それは〝観察〟という行為がとっても
精神的な行為だからだ、ということが
この講座を受けてわかってとても納得したんです。

そのままをみる。
ジャッジしないで、受け止めること。

やっぱり自分の保育観とシュタイナーは
合ってるなぁと思います。

目の発生って特殊で、
他の器官は皮膚から分裂して中枢とつながるけど
目は脳の一部なんだって。
〝この世界をみたい!!〟という欲求から
皮膚がくぼんでいってできた器官。
だから目は、飛び出た脳の一部といえる。
すげー!

あとは、
見ているものから習慣の影響を受けやすく、
物の見方が固定化していく傾向がある。
というのにもなるほど。
現代は、自分で見たいものを選択し、
snsやyoutubeで
まなざしがある意味固定化されている。


魂が目を通してこの世界を見ている。
そして魂にも呼吸が必要。

ずっと固定したまなざし(みたいものしかみない)
だと、集中してしまって呼吸が止まっていく。
開いたまなざしで、リラックスして、
この世界をみていく時間をつくろう。


次回は 熱感覚 です!

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