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社会人2年目の気付き

おはようございます。
最近『僕のヒーローアカデミア』にハマっている小針です。

先月から僕はダブルワークを始めて、現在は児童館での仕事とキャリアコンサルタントとしての就労支援の仕事を掛け持ちしているのですが、その就労スタイルから得られた気付きがあったので、今日はそれについて書いていきたいと思います。

結論として、児童館で週5勤務していた時よりも現在の方がより子どもたちと「いい感じ」に関わることができていると感じます。
それはなぜなのか、「いい感じ」と感じることと、「その理由」を考えていきたいと思います。

■何よりも子どもがかわいい。

まず真っ先に感じた変化は、心の底から子どもをかわいいと思えるようになったことです。
今まで全く子どもをかわいく思っていなかったのかと言われると、別にそんなことはないのですが、就労支援の仕事に行く時や休みの日に見かける子どもたちをみて、「通学中かな、頑張れ〜」と思う頻度が増えたのは事実です。
また、児童館にあそびに来る子どもたちに関しても、1人1人としっかり向き合おうという意識が生まれました。

それはなぜなのか。
児童館に週5日間勤務していた時の1日を振り返ってみましょう。
朝9時に出勤して、子どもたちが帰ってくる放課後(14〜15時ぐらい)までの間、職員はひたすら事務作業や企画の準備、打合せなどをやります。
次の企画の準備、資料作り、内部の企画の事務作業、そこに未就学児親子との活動なんかも含まれたりしますが、当時は本当毎日忙しかったです。
よく学校の教員が業務量が多すぎると問題視されたりしますが、それに近いことが児童館でも起こっている気がします。
要は「子どもたちとのあそびの時間をどうやったら楽しいものにできるか」という児童館職員の本来の業務に時間を費やす余裕がなく、それ以外の内部の運営などの作業で忙殺されてしまうということです。

そんな感じなので、当時は子どもとあそんでいる時にも常に頭の片隅にはタスクがチラついていました。

「ああ、あの仕事今日中に終わらせなきゃいけないのに、今日は子どもが多いなぁ。誰か部屋の見守り変わってくれないかな......」

そんな思考回路になることが頻繁にありました。
そんな状態で子どもたちと「全力であそぶ」ことなんて出来ません。
子どもとは「あそび」を通して関係を築いていきますから、そんな片手間であそぶ職員に子どもは心を開いてくれるはずもなく、児童館職員と子どもとの関係性で重要なタテでもヨコでもない「ナナメの関係」を築くことが中々出来ずにいました。

しかしどうでしょう。
僕は現在週に2日しか児童館へ行きません。
そうなるとほぼ「アルバイト」と同じ程度の裁量しか与えられません。
今まで担当していた業務からことごとく解放され、今や「子どもとあそぶ」というタスクしか残らなくなりました。
卓球や演劇クラブの準備、未就学児親子との企画の準備、その他外部の児童館との交流、中高生の毎月の企画の準備、施設安全や部屋の安全管理などの内部の仕事などなど、それらから一気に解放されたのです。

もちろん、その分「やりがい」は減ります。
他の職員が忙しそうにしている中、事務室でヒマにしている時間が増えました。
しかしだからこそ自分で仕事を見つけなければいけません。
周りの職員のフォローをしたり、子どもとどうやったら「ナナメの関係」を築けるかなどを模索したり、1つ1つの仕事の「質」が向上しました。
前は質より量、今は量より質って感じです。

その働き方にしてから1ヶ月。そっちの方が、僕の性に合っているなと感じています。

■なぜ「忙しい」のか

みなさんは、児童館のイメージをどんな風に持っているでしょうか。
僕が児童館で働き始める前は、漠然と「子どもと遊んでるだけでいいんだろうな」と思っていました。
入ってみても、やっぱりイメージ通り子どもとボードゲームをしたり、全力でドッジボールをしたり、時には話をしたりと言った感じでした。
次第に、先に述べたような仕事を任されるようになり、気付けば「子どもとあそぶ」というタスクは大学生のアルバイトに任せて、僕は事務室にこもるようになっていきました。

ここで、一つの疑問が生じます。
児童館は「子どもが友達や職員とあそぶ場所」。
そのメインのタスクである「子どもとあそぶ」という仕事をほったらかしてまで、別の仕事をやることにどれだけの意義があるのか。
これについて考えていきたいです。

■組織が積み重ねてきた「仕組み化」

例えば、「クラブ活動」や「毎月の企画」は必要でしょうか。
卓球やダンスクラブ。毎月行われる工作や運動の企画。
毎日同じあそびだけでは子どもは飽きてしまいますから、僕は「必要」だと思います。
僕の働く児童館の運営母体である法人はかなりの歴史があり、多くの児童館を運営してきました。
きっと目の前の子供たちと真剣に向き合い続けた先人達の様々な「経験」が、様々な「必要」を呼び、様々な「仕組み」を生み出してきたんだと僕は思います。
児童館に限らず、様々な企業の「歴史」はそういったところに大きな価値があると僕は思います。

「どうしたらもっと子どもが喜んでくれるだろう?」

1人で頭を悩ませていてもたどり着く答えは限られています。
その問いに答えてくれるものこそ「仕組み」なのです。

ただ一方、「仕組み」にはデメリットもあります。
子どもたちのニーズは日に日に変化していきますから、「毎月の企画を考える」「クラブ活動を行う」などの「仕組み」(昔からのルーティンと言ってもいいかもしれません)と、子どもたちとのニーズとがミスマッチを起こす場合もあります。
そうなると、忙殺されながら一生懸命考えた時間が無駄になってしまいます。
そうなるとそれらの「仕組み」は形骸化し、意義を持たない仕事になります。
それでは本末転倒です。

我々はそうならないように、常に仕事の成果をモニタリングしなければならないでしょう。
「子どもとあそぶ仕事」にも関わらず効果を成さない「仕事」に時間を取られて、結果的に子どもと向き合う時間が減る。
そうなってはいけません。
実際に会社で働いていると「そういうもの」として日々の業務のルーティンに組み込まれている作業に対して疑問を抱くことは中々難しいことではありますが、「何のための仕事なんだろう?」「そもそもこの会社の理念はなんだろう?」「今自分のやっている仕事はその理念に結びつくのだろうか?」そういった問いを持ち続けることで、バランス感覚は養われると思います。

今僕は児童館でヒマを持て余しています。
しかし目の前の子どもと「全力であそぶ」ことができています。
きっと日が経つにつれ、目の前の子どもの「ニーズ=必要」から様々なアイディアが生まれ、何かしらの形になるでしょう。それらがやがて定期的に行われるようになり、最後には「仕組み」になるかもしれません。

大切なのはいつだって目の前の顧客。
僕の場合は子どもです。
その姿勢を忘れずに、これからも頑張っていきます。

本日も読んで頂きありがとうございました!

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