アラサーと中学生は似てる
何回かエッセイに書いてきているけど、私の中学生時代は暗黒期だった。
人が怖くて距離をとってほとんど話さないでいたし、こんな世界嫌だから漫画の世界に行きたいとも思ってた。
ついでに急な成長と環境の変化についていけず、いつも体がしんどかった。
中学を卒業してからは目まぐるしく色々なことがあって、これまでにないくらい楽しい毎日だったから、しばらく過去のことなんて忘れていた。
将来への希望ばっかり溢れていて、過去の私とは変わった!と思い込んで、中学時代を克服した気になっていた。
それなのに。
中二病真っ只中だったあの頃のことを、ここ一、二年でとてもよく思い出した。
多分、アラサーと中学生って似ているんだと思う。
30手前で、周りと勝手に比較したり、焦ったり諦めたり、強ぶったり。そうやって自分を嫌になりながら見つめる機会が多かった。
中学生のときみたいにこじらせて、会社の人と変に距離を置いてみたり、結婚さえしたら世界は変わるのだと希望をかけてみたりもした。
ついでに体も、また一段と変わってきた感じもする。
中二病って言葉で「ああいう感じ」って伝わるように、アラサーって言葉で「こういう感じ」で共有できる気もしていて、だから私はアラサータグをやたらと使っている。
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そう。似ている時期だからこそ、私は最近中学時代をたくさん思い出していたんだと思う。
中学のときにたくさん問うてきた、「自分って何者?」の問題を、もう少し人生経験を積んだ今もう一度問うている感じ。
あのとき封じ込めたものを、また取り出してじっくり眺めて書いて、再編成している。
捉え直してみると、中学生の私もそう悪くなかったなという気がしてきてる。
パラレルワールド、じゃないけど、過去の自分にそれが届いてエールになったらいいなと思う。過去はそうやって捉え直すことで、変えることができるから。
多分人生には、そうやって内側をみつめる周期がときどき巡ってくるんだろうな。
30代に入って、そういう内側にこもる時期を抜けつつあるのを感じているけど、またいつかアラサー時代のこともじっくり振り返るときが来るんだと思う。
そのとき今noteに載せているエッセイや小説が黒歴史になってませんように……!
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