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散って舞うは希望


気づけば、感情をおさえて日々を過ごしていた

ずいぶんと昔の話のようで
あまりにもまだ生傷すぎて

今、どんな感情でいることが正解なのか

それをとても客観的に俯瞰していた


私は私のままでいたいけれど
人とふれるたび
無意識に隠していた気持ちを知る

ありのままに素直になれることは
あたりまえではなかった

でも

きっと、

この瞬間はそうやってしか乗り越えられなかった


覚悟をしていたのは私が弱いからで
事が終わってからその強さがわかる

大切な人の強く握られた手も
愛おしい人の震える肩も
そんなものを直接見てしまったら
堪えられていたものも堪えられなくなる


良いことも悪いことも
人によって見え方が違った

私にはすぐに受け入れられない現実

完璧なんて言われても
本当に完璧だったのならば
初めからこんなはずではなかった
そんなふうに嫌に思ってしまう

自分ひとりで振り返れば
過去はそんなに良いものではなかった

後悔はしても苦しいだけ
欲張りすぎず
少しの幸せで許せる
そんな広い心でいれたらいい

そのかわり
小さな夢をそう遠くない未来にみたい

これから徐々に
信頼する人との日常の中で
少しずつ言葉にして
少しずつ手で感じて

絶対がない世界で
ぜいたくな夢だけど
特別な人の夢が叶うまで
私はここにいます

確かに私が私の力で手にした未来を
絶望の中で光を求め続けた過去を
これからの明るい希望にして

私は前だけを見ているから

すべては未来のために

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