魂が震えるとは、こういうこと ~「流れる雲よ」観劇レポ~
念願の「流れる雲よ」を見てきました。
泣きました。
文字通り、胸を打つ、魂が震えるとはとはこういうものなんだ、と思いました。
日本人としてのDNAを持つ人なら、これを見ると熱いものを感じずにはいられないでしょう。
この劇の名古屋公演主催者さんもけっこう若い人でしたが、会場も10代、20代と思うような人たちもけっこういたのが印象的でした。
この劇、中学校や高校で上演してほしいなあ。
わたし自身が知覧のことを知ったのは、ほんの4~5年前。
「和の精神」に興味を持つまでは、本当に日本の歴史に興味はなかったし、
どちらかといえば「リベラル」で、こと戦争に関しては、当時の日本を否定的にみていました。
でも、白駒妃登美さんの話を聞いたり、ほかにも日本の本当の歴史を学びたい思うようになってから知った「大東亜戦争」そのものの姿や、戦地へ行った人たちの思いなどは、
これまで学校やメディアで聞かされてきたものとはまるで違いました。
戦争を美化するわけではないし、愛国主義とか、いわいゆる「右」とかいうのとも違う。
でも、日本のため、アジアのため、そして世界平和のために自分の命を潔く差し出すくらいの気概が、本来の日本人の精神性の中心にあるのだな、改めて思いました。
特攻の人たちの思いは、自己犠牲というのとも違うように思います。
ただ、相手を思いやる気持ち。国の平和を願う気持ち。
それだけだったのかもしれません。
「日本は今、いい国ですか?」
この物語を象徴する劇中のこの問いに、わたしたちは本当に「はい」と答えられるのか?と思ってしまいました。
今、まだギリギリ「いい国です」と言えるかもしれない。
でも、今問題として起こっていることに対して、何もせず、何も考えずにいたら、
わずか数年後には、「日本はいい国です」なんて悠長なことを言ってられなくなるかもしれません。
「日本は良い国、美しい国」と言い続けられるように。
そしてもっと「良い国」になるように。
わたしたち一人ひとりが今できることを、本当に行動に起こしていかないと! と深く思わされてた観劇でした。
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