「懐かしい」って超速

年末年始、多くの「懐かしい」に遭遇しました。じいちゃん、ばあちゃんの「懐かしい」なんて、目を細め過ぎてほぼ無くなってて、そして何だか楽しそうな様子。「みんなが楽しそうな『懐かしい』の仕組みを何かに応用できないかな~」とここ数日、遊び半分で色々考えていました(全て仮説ね)。


「懐かしい」はなぜ生まれるのか(自分が懐かしいと思った時の条件)

・時間について
年数よりも、その対象と一旦関係が絶たれることで生まれるのでは。
例:10年前に買ったものでも毎日使っていれば懐かしくはない。逆に、以前住んでいた家なら1年ぶりでも懐かしい。
・種類について
ネガティブな思い出よりポジティブなもの。完全にネガティブなものは「懐かしい」と言いにくい気がする。
・偶然性について
その対象との再会が偶然であるほど懐かしさの強さが増すのでは。
・対象について
懐かしいのは対象物そのものより、それが引き金となり脳裏に思い出された当時の記憶では。

何となく、
「懐かしい」=忘れていた楽しげな記憶、光景が(意図せず)蘇った時の感情のような気がしてきました。


【懐かしさの転用】
注目したのは、懐かしさを感じる時、脳裏に瞬間的に光景が広がること。この仕組みを解明して、自分が伝えたいことを相手に瞬時に思い描いてもらえれば、コミュニケーションが各段に効率的になるのでは?? では、どうすれば良いのでしょうか。

例えばイメージを図にして伝えたとして、相手は理解はするでしょうが、「瞬間的に脳裏に光景が浮かぶ」状態とは違います。ここは論理よりも、感情に訴える方が早そう。「今までで一番悔しかった時のことを思い出して下さい」と言えば、相手の脳裏にはその光景が浮かんでいるはずです。

と、ここまで考えて、3年ほど前に読んだ本を思い出しました。人はデータでは動かない 心を動かすプレゼン力(渡辺啓太)。プレゼンのここぞ!という時には「言葉だけ」をポンと投げかける。すると人は自分の記憶にアクセスしてイメージを膨らませる」そうです。

noteのおかげで、思わぬ形で懐かしい本と再会することができました。
そしてこれからは「相手の感情を刺激したい時に、その感情の種類に応じた言葉を投げかける」ことを試してみようと思います。考えてみるもんだ。

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