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迷い

三十にして立つ、四十にして惑わず、五十にして天命を知ると孔子は論語で伝えているが、間もなく五十になる私は何れも全く実感がない。

二十代、三十代はそれなりに仕事をこなしてきたが、どれも受動的でお世辞にも立派な内容とは言い難い、世間からの評価は別として自分はずっと敗北者の気持ちだ。

物事を勝ち負けで論じる白黒思考はあまり良い傾向とは思えないが、とはいえこの達成感の無さが私の生きづらさの要因であり、今なお続く悩みの種だ。

「何をやってもうまくいかない」「もっとうまくやれたはず」「努力が足りないのだろうか」

自問自答は常に行なっていて、常に自分を裁きながら生きていくことは非常にしんどい。だから時々パンクして、自分を労わる。「まあまあうまくやってるよ」と。

私は天才ではなく、もしかすると凡人以下の能力かもしれない。だが、運も含めて幸いなことにまあまあ評価されている。これはラッキーな反面、自分の評価とのギャップが広がるとまた、苦しくなる。

私の妻は他者からの評価をあまり気にしない人だ。だから彼女のぞの生き様は非常に良いお手本となることがある。真に自由なのだ。

他人の自分に対する評価は結構適当だ。ある種無責任とも言える。自分が考えるほど、他人は私のことを気にしていないのだ。

だからもっと正直に、自分の思うままに生きることが私の課題だ。

そして今日、退職の意思を上司に伝えた。上場企業の部長職、年俸も過去働いた会社では一番高いにもかかわらず。

私の心のままに行動した結果だ。爽やかですっきりした。次のチャレンジはゆっくり考えてみよう。まずは来月末の退職まで、しっかりと勤め上げよう。

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