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「コミットする」とは。

某パーソナルトレーニングのCMで「結果にコミットする」と言ってたが、「コミット」とは。

単に英語にすりゃいいというものでもないけれども、要は「やると宣言したらやる」ということだ。営業の世界では数字をコミットしたら、どんなことでもそれをやり遂げないといけないルールがあり、時にはそれが重くのしかかってくる。

もう少しこれをブレイクダウンしてみよう。
コミットするということは外部に向けての宣言だ。未来に発生しうることをあらかじめ宣言するのだ。ということは、周囲の人々は当然、それが実現するものとして期待もするし、そのコミットの内容を元に自分たちの計画も進める。約束だから、これが実現しないとは思わないのだ。

上司でも同僚でも誰でも良いが、何かをコミットすることは結構多い。簡単なもの(今日ランチ一緒に行こうぜの類)から難しいものまで色々コミットする。私が最近思うのはこのコミットが極端に軽い場合が結構あるなーということだ。
つまり「やります」と言われたので当然今日中にはやるだろうと思っていることがまったく手を付けられていない、ということを結構経験する。

本人は「やります」と言った時に本当にやる気があったのだろうが、その後に何が起こっているのだろうか。

会社における仕事の場合を例に挙げてみよう。何らかのタスクを「やる」と宣言した場合には注意が必要だ。自分も含めて足りないなあ、と思うのは「いつまでにやるか」を明示しないことだ。これはマズイ。
会社という組織は様々な人が、様々なロールを担って業務を行うので、いつまでに何が完了して、それを元に次のプロセスをどういうスケジュールで進めるかということが極めて大事なのだ。

私も上司に様々なタスクを依頼されることが多いが、数が多くても少なくても、いつまでにそれらの完了が必要なのか、そしていつまでに自分がそれを終えるのかを明らかにして事を進めることを心掛けている。
これは本当に重要なエレメントだと思うのだが、これを出来ていない人は多い。特にタスクを「後回しにしがち」な人が多いので、プロセスがスムースに進まないことは非常に多い。
最近感じるのは仕事とは関係の薄い、庶務的なタスクであっても期日を守らない人が多いということだ。

期日を決めて、そこから逆算していつから作業を始めるのか、それをするためには自分の作業のペースを把握していないといけない。1時間でどれくらいさばけるのか、資料作成であればレビューの時間も含めてどれくらい時間が欲しいのか、などなど、日々の振り返りのなかで自分の仕事率を把握する必要がある。

これが把握出来ていれば逆に、期日までに「できない」ことも論理的に説明でき、新たな締め切り日を要求することさえできるのだ。場合によっては手伝いをお願いすることもあるかもしれない。

以前書いたかもしれないが、自分のタスク管理、ToDo管理は単にそのタスクを日付順にExcelに書くことではない。タスクの発生した日、締め切り日、現在のステータス、予想できるリードタイムなどをまとめて管理すべきなのだ。

ジュニアとシニアの境目は案外、こういうことかもしれない。「忘れていた」などは論外だ。そういう人物は明示的にも暗示的にも周囲からの信頼を落とし、知らず知らずのうちに戦力外となってしまっているはずだ。

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