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”反省” アフリカで学んだ海外で絶対にしてはいけない価値観の押し付け
ベトナムで仕事が始まり、ベトナム人と一緒に仕事をしたりする機会も増えてきました。
日本人の感覚からすれば、言わなくても当然のことがベトナム人からすれば当然でなかったり、当たり前のことが当たり前でなかったりすることが良くあります。
仕事をより良いものにするために、例え新入りだろうと私も反論したりすることも多少あります。
日本の企業なので、そういう感覚的な話では新入りでも日本人の私の方が会社の意向に近いと感じることも多いからです。
ただ、ある日ハッとしました。
これってアフリカの時と同じ過ちを犯しているのではないか。
大学三年生の時にケニアで私は体育の普及活動を1ヶ月間行っていました。体育という授業があるにも関わらず、今まで全くやったことのない学校で体育を教えていました。
もちろんこちらとしては1ヶ月という限られた時間の中で、彼らのために体育の授業を少しでもできるようにしたいという思いでいっぱいでした。
それは体育でしか学べないこと、体育がいかに子どもに必要かを知っているからです。
ところが学校側からしたら私を快く受け入れてくれたとは言え、そんなこと知ったこっちゃありません。
彼らには体育よりも優先しなければならないことが山ほどあるのです。最初はそんな彼らの事情もよく知らずに、体育をなんとか普及させようと奮闘していたため彼らとよくぶつかりました。
時間が経つとともに徐々に彼らの実態も理解し始め、最終的には体育を今でも実践してくれていますが。
ただこの経験から、相手のことも知らずに押し付けるのはやめようと反省しました。
日本では、体育を行うということは正しいことですが世界が変われば体育を行うことが決して正しいわけでもないのです。
自分の世界が絶対に正しいと思ってはいけないということです。
それはベトナムでも同じです。
私の肌感覚でしかありませんが、私の周りのベトナム人は日本人とかなり感覚が違うと思います(一定人数しかまだ関わったことありませんが)。
ちなみにアメリカ留学した時に仲の良かった周りの欧米人は正直、たいして価値観が自分と変わらなかったです。ケニア人はだいぶ違いました。
そんな感覚の違うベトナム人だからこそ、自分の意見が絶対正しいと思って主張するのではなく、まずは彼らの考えを理解する。
そして自分の考えを話し、共に話し合う。
これを大切にしたいです。
ケニアでの経験があったからこそ、こういうことにハッと気づけたんだと思います。
こうやって過去の経験が少しづつ自分を成長させてくれると思っています。
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