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Med-1グランプリ いち聴き専的な感想 #Med1GP

2022年5月3日から5月4日にかけて、ニコニコメドレー界隈のお祭りとして「Med-1グランプリ」が開催されました。何人かの方が感想をアップしていますが、その中にいち聴き専(ニコニコメドレーを作らず視聴者として楽しんでいる身)としての感想もあってもいいのかなーと思い、参加している各メドレーの感想や企画に対しての感想を書き記しています。的が外れた意見や、偉そうな言葉となっていたら申し訳ございません。どうかご容赦ください。
生放送のアーカイブです。

Med-1とは(ニコニコ大百科より)

事前に提出された4分間の完全個人作のニコニコメドレーを生放送で披露し、5名の審査員+視聴者票によって得点を算出、その合計得点を競うというもの。タイトルおよび企画の元ネタは、ABCテレビ・テレビ朝日系列で放送されているお笑い番組「M-1グランプリ」から。告知動画などにもその要素は含まれている。

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コメントのスタンス

向坂はニコニコメドレー聴き専です。楽器演奏経験や音楽的な知識はほとんどありません。また、今回点数はつけていません。聴いた時の第一印象と、コンセプトがあるならばそれをもっと人に伝わりやすくするのであればどうすればいいのか、という視点でコメントを入れています。どちらかというと音楽的な観点よりも見え方・見せ方のコメントが多くなっています。サムネイルや動画、タイトルもニコニコメドレーの一要素として考えてコメントをしています。また、最近のニコニコメドレーには正直疎い部分があります。祭りが好きです!

1.獅子座じゃない人 / NICONICO SEVEN

最初は7をテーマに選曲したメドレーなのかなと思いましたが、次第にドラムや音程に違和感を感じていき…。どうやら7平均律やドラムパターンも7にちなんだものにしているようなのですが、最初に聴いた時には面白さよりも聴き慣れない音に対する違和感の方が強く感じてしまいました。ここは音楽知識のある人の方が面白さを感じれるのかも。タイトルに「実験的ニコニコメドレー」とか入れてしまえば、「ああこれから聴くのはかなり尖ったメドレーなんだなぁ」と身構えられたのでよかったのかもしれません。普通のメドレーが来るんだろうとぼんやり構えていたところ、ちょっと奇妙なものが来たので、作品にややついていけなかったのかも…。また、全体の展開もやや平坦に感じました。7平均律のものにメドレーの常識を求めるのもおかしな話ですが、一応。選曲で七色をいれてくるのはニコニコメドレーならでは。

2.まるく / 笑顔に愛を

まるくさんは動画も音源も絵もお一人でできるのが本当にすごい…。その強みを存分に生かしたメドレーになっていると思います。色々な曲を繋ぎ合わせているメドレーなんですが、初音ミクの歌声によって一つの曲のように感じられるのもいい。使われている動画もかなりバリエーションに富んでいて、見る人によっては懐かしさも新鮮さも感じられると思います。全体のストーリーも明確で本当に素敵なメドレーでした。

3.なわ / Niconico Ginger Ale

なわさんが女性声優好きというのは知っていたので、思い切り好きを押し出した選曲ということは伝わってきました。映像に実写が多かったのでそういう縛りでもあるのかなーと思っていたらそんなこともなく。もし実写縛りだったら踊ってみた動画とかも入れられたのかも…?(本来の趣旨とは外れるのであまり参考になりませんが)「Gmaj」縛りというのはわかりませんでした。ここは音楽的素養がないからというのもありますが、動画上で示されていなかったというのもあります。普段であれば投稿文を見てからメドレーを見ることが多いのですが、Med-1は見れてもサムネイルとタイトルのみで、事前にどういうメドレーか知らないまま見て評価されるので、ぱっと見で「何の縛りなのか」はすぐわかるようにしてもよかったのかもしれません。全体としては聴きやすくてキャッチーないいメドレーなんですが、そういった「引っかかるべきところが引っかからない」「引っかからなくていいところが引っかかる」ことでちょっと印象が薄くなってしまったように感じました。
ご本人の解説記事はこちら。

4.たかた / にこぱ

原曲メドレーならではの濃さがいいですね。ベースや選曲基準がしっかりしているので、上から色々な曲を重ねても全体感があるのがいいなと思いました。映像も音も情報量が多いので何度も聴きたくなるメドレー。YONA YONA DANCEと星間飛行の重ねの部分と、ラグトレインとPARTY☆NIGHTの重ね部分めちゃ好き。

5.FullKen / ニコニコメドレー「完」

ずるい!!!!!!好き!!!!!!10秒で終わるな!!!!!!インパクト賞があるなら間違いなく受賞していると思います。(と思ってたけどこの後ガチホラーメドレーもありましたね…)もちろん出オチだけで評価されているわけではなく、その後に続くEDパートの選曲や音作りがしっかりしているからこそ、最初の出オチが輝くというもの。(Little Busters!とButter-Flyを重ねるためにLittle Busters!の方を少しいじってしまっているのがやや残念)変化球でありながら真ん中ストレートを貫くいいメドレーでした!好き!

6.エルゼイア / 帰らぬ星、想う花は

全体が優しい雰囲気でまとめられていてほっと落ち着くことのできるメドレー。ここまでハイテンションな作品が多かったのもあり、しっとりと情感に訴えるメドレーはまた違った切り口でよかったです。終始アイボリーの優しい色調の中で、隅田川夏恋歌でふっと暗くなるのは目を引きます。動画上の歌詞については確かに見辛い部分もありましたが、メドレーの雰囲気には合っていたので自分はあまり気にならなかったです。
ご本人の解説記事はこちら。


7.うぃんな / うぃんな二十二天王

うぃんなさんの過去のメドレーで使ってきた曲を盛り込んだメドレー。難しい…うぃんなさんの過去メドレーをすべて追っているわけではなかったので、曲同士のシナジーを感じにくいところもありました。音作りは結構特徴的で(若干キンキンしなくもなかったですが)聞いていて楽しかったです。今回は過去のメドレーで使った曲ということで「曲」を主体に置いた動画作りとなっていますが、もし「過去のメドレー」を主体とするのであれば、メドレー自体を全面的に動画素材として使うのもありなのかなと思いました。

8.九連天和 / MagicalWORLD

序盤は最近の曲や定番曲でつかみ、カオスゾーンからのシリウスの開放感、そして締めの曲へという構成はかなりスタンダードなのですが、それを4分の中でしっかりと組み上げていたのは好印象でした。吹っ飛んだメドレーの多い中では逆に優等生だったのかも。動画も文字の出し方を工夫していたり、見ていてとても楽しかったです。M@GICからのタイトル「MagicalWORLD」への繋ぎはずるいなぁ…。スマホで作ったってマジですか?

9.DJ YOSHINAGA / メドレー「PERMIT」

「これは三笠公園からの中継なんだ?」とか「この子は誰なんだろう?」とかネタを拾いきれない部分が消化不良と感じる部分となっていました。序盤はDJ YOSHITAKAメドレーなのかな?作者名もそれっぽいしな?と思っていたら急に京急ゾーンが始まるし、最終的にはスローループにちなんだメドレーだったんだなぁと理解できましたが、ちょっと無案内なメドレーだったのかもしれません。スローループを履修してから見よう!アレンジについてはかっこいい部分もあったのですが、その加点よりもネタについていけない部分がどうにも気になってしまいました。京急を軸にするなら、品川からスタートして、途中の駅や曲を通過して横須賀に至るみたいな構成でもよかったのかも。そうなるともはやDJ YOSHITAKAの出張りが余計となってしまいますが…。タイトルの「PERMIT」も多分スローループネタですね。スローループ、見よう!

10.ながしん / ニコニCD track2

CDの再生だからWMPなのか…。ニコニCD track1も見ておらず、コンセプトは初見時にはわからなかったのですが、それぞれの原曲とメドレーで同じパートに入れることで(AメロならメドレーでもAメロ、サビならメドレーでもサビの部分で入れる)曲同士がより滑らかに繋がり、聴いていてとても気持ちよかったです。4分という実際の曲に近い尺だからできる作り方だったのかも。シンプルなまとまり方ですが十分に満足感を得られるメドレーです。よかった!

11.幾何 / シャイニースターズ

全体的にキラキラとした音作りが聴いていてとても楽しかったです。アマテラスとPARTY☆NIGHTの重ね好き。(というかPARTY☆NIGHTが好き)構成もラストの流星群でしっかり締めてくるのがよかったです。そういえばシャニマスはあったっけ…いや別にシャイニーって入っているから入れろとかそういうのではないんですが…。ミリオンや765は入っていたのであってもよかったかも。

12.アラビックヤマト開眼式 / ニコニ☆コムロシンコウ

小室進行はみんなが好きそうなイメージがあります。(というかこの後同じく小室進行メドレー出てきましたしね…)なので、「なぜ小室進行を今回ピックアップして取り上げようと思ったのか?」「小室進行のどこがいいのか?」といったところで具体性を持たせられるとちょっと違って見えてきたかも知れません。また、サムネイルの「うどんおいしいよ!」とは何だったのか。サムネももちろんメドレーを構成する一要素だと思っています。全体的に要素がちぐはぐで、惜しいように感じました。(あとあまりゴミクオリティとか言わないようにね…それだけで持ってしまう印象のバイアスもありますから…)

13.瑞翅 / SongModoki

「カラオケにいく、シュルクとライン」は知らなかったのですが、明らかにカラオケの背景・字幕ときて一瞬で理解できました。これがニコニコメドレーなのかというとわからん、でもMed-1に出してくるってことはニコニコメドレーなんだろうな!曲中で何度もネタが繰り返されるので面白がり方をすぐに理解できたのがよかったです。Brain Powerを流暢に歌うのは笑うでしょ。大変ツッコミしがいのあるメドレーでした。面白かったです。
ご本人の解説記事はこちら。

14.はしゅぅ / 千変万化

具体的にどうこうは言えないのですが、全体を通してなんだか音の印象が薄いような感じがしました。メインの曲がすっと耳に入ってこない感じがもどかしかったです。割と音色が固定されてしまっていたのかな…?また、メドレー全体を見ても抑揚があまりないように感じました。BE MY BABYでいきなりシンプルな動画がCOMPLEXになったのには少し驚きましたが、引きにはなっているかなと思います。…などなどと思いながら生放送見ていたら、スマホアプリの「Medly」で制作されていたんですね。スマホでメドレーが作れる時代…。ぜひいいパソコンを買っていただいて作品を作ってみてほしいなぁと思います。

15.青海 久瑠 / Nico Rapid

序盤のはやくそれになりたい〜ポジティブ☆ダンスタイムまでの5曲の繋ぎが滑らかで、序盤にこのパートがあるのはかなりキャッチーで強く引き込まれました。ただ、「Rapid」というタイトルの通り、少し全体的に駆け足すぎるような感じもしました。音が少しキンキンするのもあって、やや聴き疲れてしまう感じも。全体の構成は「MagicalWORLD」と同じようにカオスを経由してEDにつなぐ優等生タイプ、しっかりやりとげてて素晴らしいと思います。カオスを抜けた後の最後のM@STERPIECEもやや駆け足気味かなぁと。もう少しゆったりとラストの大団円感を演出してもよかったのかなと思います。生放送で初めて聴いた時にはそこまでピンとこなかったのですが、改めて聴いてみると十分聴き応えのあるいいメドレーで、連続してたくさんのメドレーを聴いていると耳が次第にバグってくるんだなと改めて思いました…。

16.徒者 / 雨の粥

「去年の梅雨ライブでおかゆんが歌った曲をメドレー形式に繋いでみました!」と投稿者コメントにありますが、そもそも梅雨ライブを存じ上げなかったのでそこに疑問符を抱きながら見た感想になります。「この子は猫又おかゆさんということは知っているけれど、この雨の映像はなんなんだろう…MMDでわざわざ作ったのかな…」とかと思っていました。(元動画ちらっと見たらかなり凝った3Dライブですげぇってなりました)動画の上部に貼られている写真が何かストーリーになるのかなぁと思いながら見ていましたが、割と同じ場所やアングルからの写真が多かったのもそのためかぁと。いらないもどかしさを感じながら見てしまいました。もし、推しメドレーにするのであれば、もっと推しを全面に出してこそ。過去の歌ってみたから曲を選んで映像もおかゆんを前に出す!俺の推しを見てくれ!くらいしてもよかったのかも知れません。

17.悪人 / Ent-art Med

いやぁ好き。漫才、落語、漫画、アイドルなどエンタメにちなんだ曲を選んで、緩急も含めしっかりと構成されているところや、ご自身のイラスト・動画の表現力も本当に素晴らしい。ラストを「もーいいよ!」で締めるのもぞくりときました。オチが完璧。Med-1というM-1を元ネタとした企画でこれを出してきたのは最高、素晴らしい打ち返し方でした。あと動画の文字が好き…。

18.えっとぉ / ニコメドsmallROOM

サムネの文字が読めない…!あと画面上にずっと出てる「Power Director」がやっぱりどうしても気になる…!メドレーに入る以前のところで引っ掛かり、その印象を持ちながら視聴した感想になります。こちらも「ニコニ☆コムロシンコウ」に続き小室進行メドレーとのことでしたが、正直初見では気付かず、Twitterで言われてなるほどーとなりました。(smallROOM→小さい部屋→小室)みんな小室進行好きなんだなぁ。前述の方はタイトルや動画冒頭ではっきり示されているので否応にも理解できるのですが、こちらはちょっと小室進行にたどり着くための案内が少なかったかも知れません。順番はくじ引きで決まったのでどうにもなりませんが…。曲中では途中緩急をつけるような展開もありましたが、あまりにも急にBPMが変わるので少し驚きました。滑らかに繋がれば全然アリだとは思うのですが。また、終わり方がいきなりすぎて、4分の尺が来たので終了!というように見えかねないというのも少し残念でした。小室進行をコンセプトにした強みもあまり見えませんでしたし、色々な面で決め手にかける惜しいメドレーだったかなと思います。

19.もめん102 / NICONICO MAXIMIZER

動画も相まってかなり忙しない感じ。でもこのごちゃごちゃ感が聴いていてテンション上がる感じがしてとても楽しい。音MAD映えしそう。ラストのマーシャル・マキシマイザーの前でふっと音が消えるのも、ごちゃごちゃに慣れた耳にはふっと意識を向けさせるようなポイントになっていてよかったです。聴きたいものがちゃんとくるとやっぱり嬉しいですね。小細工なしでパワーで押してくる聴き応えのあるメドレーでした。

20.ザイス / ぐっどらっくみきょく

参加者の中では誰にも負けない「声」を使った、ザイスさんの強みを存分に活かしたメドレーだと思います。今まで聴いてきたのが打ち込みか原曲だったので、生声が聴こえた時にはびっくりしましたが、すぐに引き込まれました。そしてDREAM SOLISTERで撃ち抜かれました…。全体の選曲も優しく寄り添うようなもので、声にぴったり。sister's noiseの入りが少し唐突だったかも…でも気になったのはそこくらい。生放送でクローバーのエモーションがどさどさ降ってきたのも面白かったですね。疲れた心にそっと寄り添う、色々なものを味方につけたメドレーだったと思います。
ご本人の解説記事はこちら。

21.Mock【もどき】 / あなたの心を揺らします。

ザイスさんのほんわかした雰囲気に包まれた後にガチホラー持ってくるのはいじめか?順番はくじ引きで決まったのでどうにもならなかったにしてもこんなことがあるのか…。ホラーと言っても「理解できなくて怖い」と「理解してしまうからこそ怖い」があるのかなと思うのですが、これは後者だと思います。「ホラーっぽい曲を使ってるからホラーゾーンなんだなー」のレベルではなく、きちんと文脈でホラーを感じさせてくるのはめちゃくちゃよかった。からの修造でまさに心揺らされました。温度差で風邪ひくわ!個人的には最後にもう一回落としてもよかったかも…。別にメドレーはバッドエンドで終わっても何も問題ありませんからね!!

22.ふるの / 君と旅する4分9秒

タイトルがもうロマンチック。知らない曲でも引き込んで聴かせるアレンジ力に舌を巻きました。ひとつひとつの曲をしっかり聴かせる構成や見せ方も確かな実力を感じました。Med-1全体を通して見てみても、三拍子が印象的に使われている部分が意外となかったような気がするのですが、4分の尺で違和感なく、説得力を持って構成に組み込まれていたのは素晴らしかったです。なんで最後にこんなにエンディング感のあるメドレーがくるんでしょうかね…。順番の妙もあったと思いますが、素晴らしいメドレーでした。

企画について

まずは参加者様、企画運営の皆様、審査員の皆様本当にお疲れ様でした。参加者の皆様は自分の作品までの順番を待つ間、口から心臓が出るくらい緊張してたのではないでしょうか…。生放送で自分の作品をガチンコで審査される機会なんて一生ないでしょう。また、運営の皆様も、ライブ公開の時間との兼ね合いもあって一切の失敗も許されない状況の中、最後まで事故なく放送を務め上げて本当にお疲れ様でした。二次会でも触れられていましたが、台本が本業かってくらいめちゃくちゃに作り込まれていて、入念にリハを重ねて本番に臨んだことが伺えました。サイトも本家さながらの作り込みですごかったです。本職やん。
審査員もバランスよく、メドレーに込められたメッセージを隅々まで拾っていて、聴いていてとても参考になりました。タイヤヤさんはニコニコメドレーに対する深い深い愛情を持って、キットカットさんは限られた時間の中でもしっかりとアドバイスできる耳と知識を持って、にしたけさんはニコニコ動画に対する広い視野を持って(たまに暴走する愛もありながら…)、きっかんさんはエンタメに対してしっかりとしたスタンスを持って、大内さんはニコニコメドレーに対して外野と言いながらも音MADとカオスへの大きな愛情を持って…。点数をつける、そしてその理由を明確に説明するのはなかなかできることではないと思います。本当にお疲れ様でした。理性を飛び越えて限界化する瞬間も、それぞれの深い愛を感じられて面白かったです。
というかね、大内さんを審査員で呼んだのが本当〜〜〜〜にえらい、おかげで音MADから今回の企画を知った方もいたみたいで本当によかった。普段音MADを見る人にもニコニコメドレーの面白さが伝わったかなぁ…伝わってくれてたら嬉しいです。ニコニコメドレーって面白いんだぞ!!楽しいんだぞ!!最高なんだぞ!!こういう企画はどうしても内輪だけで盛り上がりがちなんですが、同じニコニコの民に面白そうだなぁと思ってもらえたらより嬉しいなと思います。今のニコニコメドレーも楽しいぞ!!
視聴者側としては、こんなに真剣にニコニコメドレーと向かい合う時間を持てたのが、今回の企画で一番新鮮で面白かったことだったかもしれません。一人で動画を見るときにはこんなに「聴こう!」「コメントしよう!」という気持ちで動画に臨むことはほとんどなかったと思います。(コメントが少なかったら多少はコメントしようとは思っているけれど)プレミアム会員限定ですがライブ公開を使ったのも、元動画にコメントをいっぱい残すことができ嬉しかったです。Twitterで実況してないでコメントしなー?イベントだからこそ、たくさんの人と一緒にニコニコメドレーを楽しむことができてよかったです。

最初にイベントの概要を見た時には正直距離を感じました。M-1をあまり見たことがなかったのもあると思いますが「誰かに評価されるためにメドレーを作るの?」と。楽しんでもらう、曲や作品を知ってもらうというモチベーションはもちろんあっていいと思いますが、そのアウトプットに対して権威的な人が「評価」をするということにどうにも引っかかりを感じてしまいました。(26Kの気に入るメドレーを作れということか…?とかね)蓋を開けてみると、本当にさまざまな切り口でそれぞれの「ニコニコメドレー」が投稿されて、見ていてとても楽しかったです。よかった。4分という縛りも、その中での構成や見せ方を検討する余地となり、長すぎず短すぎずで様々な個性が見られてよかったと思います。
今回はエントリー制だったので、今度は自由参加型の企画があったらうれしいなぁと思っていたら競作あるやんけ!ありがとう!こちらもどんどこ面白いメドレーが投稿されたら嬉しいですね。そして界隈外の方にもニコメド盛り上がってんじゃん!と思ってもらえたらなによりです。

さて、その盛り上がりのために何ができるかという話ですが…。(ここからは蛇足も蛇足)
この前、4/25に行われた生放送「ニコニコメドレー紹百科」(Med-1主催の26Kさんが行っている「ニコニコメドレーに関する様々な質問を、あの手この手でなんとか解決していく番組」)をきっかんさんが出る・事前に意識アンケートを行うということで、通しでタイムシフトを視聴しました。やはりそこで感じたのはニコニコメドレーを「作る人」はいても「内外に伝えに行く人」が不足している感が否めないなぁと。例えば生放送や動画でニコニコメドレーを継続して紹介している人がほとんどいない。(三昧はあるけどね)外部に伝えるには外部の有名人を引っ張ってきて宣伝させるのが一番手っ取り早くて確実だと思っているのですが(実際やるのは大変だぞ)それをやろうとしている人が見ている限り26Kさんしかいない。ここの担い手が、できれば1人だけの頑張りではなく、そういったことを行えるチームが増えてくれると嬉しいなぁと思っています。もちろんメドレー作者じゃなくても全然いいのよ?私はやらんけど…。そうすれば沼に落ちる人も増えるのかなぁと。作りたいと思って作る人は勝手に調べて作るから、How Toよりは多くの人に触れてもらって面白がってもらう方がいいのかな〜〜〜とぼんやり思います。

ここまで約9400字!長々とお付き合いいただきありがとうございました。


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