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Notionを使って「最強のマネーリテラシーノート」を作った

1月某日、”ファイナンシャルプランナー技能検定3級”の試験を受けてきました。

勉強が好きなわけでも、仕事で資格が必要になったわけでもない私がわざわざ受験した理由。それは、ごくシンプルにお金のことをもっと知りたかったから。

年金とか、税金とか、保険とか、投資とか、正直大人になってもよくわからん。お金の知識ってめちゃくちゃ大事で身近なのに、なぜか誰も教えてくれないし、適当に生きてたら身につかない。もしかしたら私が特別アホなだけかもしれませんが。


ともかく、「このままじゃヤバい」「一度真面目に勉強しよう」と思った時に、一番良いとっかかりになりそうだと思ったのが今回のFP技能検定です。FPになるための資格、とは言いますが、3級レベルだと上述したような基本的なお金の知識がほとんどで、自己啓発やQoL向上のために取る人も非常に多い国家資格。

ただ勉強がしたいだけなら、資格そのものは不要です。とはいえ、試験がないとそれはそれで真面目に勉強しなさそう……ということで、今回おもいきって受験してみることにしました。


Notion、使いてえなぁ

試験勉強をするにあたり、どういう学習方法が良いか考えました。

FP3級の出題範囲は一見かなり広そうですが、実のところ毎年の出題傾向がある程度パターン化している、比較的難易度の低い試験。

「合格のためだけの勉強」をするのであればほぼ過去問だけで受かるという噂なので、短期の詰め込みでも突破できそうですが……。本来の「お金の勉強をしたい」という目的を満たせるかと言うと、それだけではやはり不十分な気がします。

せっかくやるのであれば、しっかり知識を定着させつつ、もし忘れてしまってもすぐに引き出せるようなナレッジが作れたら理想的。


となるとやっぱりNotionです。

Notionはあらゆる情報を一元的に管理することに長けているサービスで、これまでもいろんな場面で使い倒してきたツール。今回のような知識の集約にも、その本領を発揮してくれるはずです。


Notionを活用することで、最強の「おかねのノート」が作れるに違いない。


この確信を実現するべく、Notionを使った資格勉強、兼ナレッジデータベースの作成を開始しました。


学習内容をNotionにフル移植

一言に「Notionを使う」と言ってもやり方は色々ありますが、今回は専用のデータベースをひとつだけ作成し、単語や項目ごとにどんどんページを追加していくことにしました。単語帳の要領ですね。参考書を読み進めては、要点をNotionにまとめていきます。

テキストだけではなく、参考書やネットの画像を引用したり、自分で図を描いたり、表を入れたりもしつつ理解を深めます。

そして、後々の分類や情報参照に役立つよう、プロパティもいくつか用意しました。

各項目ごとのページの例

「Chapter」「Section」は参考書の目次に対応したタグで、「親」「兄弟」「子」は関連ページをつなげるためのリレーションプロパティです。単語帳のようにデータベースを使っていると、やはり単語カード同士の繋がりが希薄になりがちなので、リレーションを使うことで補完します。


現時点ではあくまでも参考書準拠に学習していくので、データベースのViewは「Chapter」「Section」を使った一覧表示にしておきましょう。

「Chapter」で絞り込んだViewを作り、「Section」でグループ表示

この調子でどんどんページを追加していけば、いい感じの学習ノートになりそうですね。


とはいえFP3級、参考書が430ページあります。確かにこうしてまとめると気持ち良いですが、ただ合格したいだけの場合にいちいちこんなことやってたらマジでコスパ最悪です。安易に真似しない方がいいでしょう。私は430ページ分やりました。


過去問とNotionで対策

参考書を最後まで読み、ノート取りも一通り終わったら、今度はメインの試験対策として過去問をひたすら解いていきます。過去問道場さん最高。

問題を解いたり答え合わせをする過程で理解が怪しいところが出てきたら、Notionの該当ページに補足情報を追記したり「要注意」のチェックをつけたりしていきます。

チェックボックスプロパティで苦手項目に目印をつける

チェックを付けておくことで、自分が苦手な項目だけを絞り込んで表示させることも出来るので、重点的に復習しやすくなります。


また、どうしても覚えづらかった数字関連の逆引きページも作りました。特定ワードでの検索が出来たり、各ページへのリンクが貼れたりするのはデジタルな学習ノートならではですね。

各ページへのリンクを貼りつつ、トグル内に要点を記載


こうしてコツコツ勉強を進めたのが功を奏し、試験当日の自己採点結果は正答率9割を超えました。合格ラインは6割ですから、十分な結果を残せたと言えるでしょう。よっぽどのマークミスがない限りは流石に合格です。自分おつかれ、そしておめでとう。


日常的に使えるおかねのノートに

さて、こうして試験合格という目標は達成できたわけですが、ここで今一度「おかねのノート」の全貌を確認してみます。

これまではあくまで参考書、というか試験要項に沿ったカテゴリ分けで各ページを管理していましたが、普段から日常的に使える「おかねのノート」にするのであれば、もっと別のカテゴリ分けが出来そうです。

大きく6つに分類されているが、もっとシンプルなワードにしたい


というわけで、改めて自分で大項目となりそうな単語を抽出し、それぞれについてページを作って並べてみました。「おかねのノート」のトップページです。

せっかくなのでヘッダー画像もそれぞれ追加

参考書の「Chapter」に比べて数は増えましたが、こちらのほうが目的の情報に辿り着きやすそうです。


そしてここでもうひと工夫。これらの大項目ワードを「タグ」として扱います。リレーションプロパティを追加し、これまでに作ってきた全てのページにまとめてタグ付けしていきます。もちろんこの時、複数のタグを付けても大丈夫。

他のページと区別できるよう、ページアイコンも設定


最後に、それぞれの大項目ページに Linked Database を設置します。「社会保険」ページで言うと、「社会保険のタグが付けられた各ページ」を一覧表示できるように、設置した Linked Database に「社会保険」で絞り込みをかけてあげる、といった具合です。

ここでのデータベース表示の肝は、「リレーション:親」を元にグループ表示にすること。

こうすることで、擬似的に大項目>中項目>小項目の段落分けができ、体系的に情報を表示させることが出来ます。画像内で言うと、社会保険>健康保険>傷病手当金&出産手当金、という上下関係が見やすくなるという感じ。


ちなみに、あくまでもViewを切り替えているだけなので、はじめに用意した「Chapter」ごとの一覧表示にもいつでも切り替えができます。

ひとつのデータベースで、ここまでバリエーション豊かな一覧表示が出来るのは、やっぱりNotionの素晴らしいところですね。


これにて、『ぼくのかんがえたさいきょうのおかねのノート』は完成です!


おわりに

今回の試験勉強は、そこそこ計画的かつ堅実に進められた&結果を出せたことから、勉強が楽しく思えた貴重な機会になりました。

と言いつつ、実際は勉強そのものが楽しかったのかNotionでのデータベース構築が楽しかったのかやや怪しいところはあります。それくらいNotionが好きなので……(照)。

常に「Notionで何かしたい」と考えている自分にとって、「勉強をするとずっとNotionで遊び続けられる」という気づきを得てしまったことは、何かヤバい扉を開いてしまった気がしてなりません。そんな動機で勉強にハマるやついるか?

いやモチベーションの源はどうあれ、学習意欲がある事自体は絶対に良いことなはず。さらなるNotion欲を満たすべく、そしてこの学習モチベーションを維持するべく、次回5月の試験でFP2級に挑みます。


もちろん、「最強のおかねのノート」を携えて!

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