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Number 995号 高校サッカー秘話 選手権を語ろう 感想

自分を信じる力がなかった平山相太(国見)、悔しかった準優勝大迫勇也(鹿児島城西)、2年時の選手権での大敗からの優勝小倉隆史(四中工)、伝説の雪の決勝(東福岡vs帝京)、1990年の清水商(名波浩×山田隆裕)、市立船橋、中村俊輔、野洲のセクシーフットボールなど、サッカーファンにはたまらないネタ満載のNumber 995号についての感想です。

89年生まれの私にとっては、小倉や名波の選手権の話はリアルタイムではないですが、面白かったですし、リアルタイムで見ていた市船やセクシーフットボールの裏話も非常に興味深かったです。

その中で特に気になったことを2つピックアップしたいと思います。

自分ごとではない今の若者

これは、「長崎総科大付属 小嶺忠敏監督の流儀」の記事と、「箱根駅伝2020青山学院大学」の記事に同じようなことが書いてありました。

今の生徒たちはなかなか自主的にやらない。練習も勉強も監督や親の為ではなく自分のためにするものだ、継続が大事なんだと何度も語り掛けた。
2,3回教えれば伝わることを50回教えなくては理解できない世代だった。でも、大切なことを理解してくれて、彼らなりに一生懸命やってくれて、インターハイで県ベスト8敗退だったのが選手権までこれた。(2019年12月選手権の3年生に対して-長崎総科大 小嶺監督)
今どきの若者気質だと思うけど、どこか他人事なんです。「誰が2区を走るの?」と聞いても「だれかが走るでしょ」という雰囲気で傍観者主義、他者責任だった。
君主型の指導で選手たちの自主性が出てきて、こちらが道を示せば自力で飛躍していく選手もいた。傍観者になるなと何度も言われた4年生が、最後は自ら状況判断し、最善の提案を監督にできるまで成長した。そして箱根優勝。(2020箱根の4年生に対して-青学大駅伝 原監督)

結果、監督のサポートがあり選手は成長し、結果を残しました。
この選手たち(今の高3と今の大学4年)と私は同世代とは言い難いかもしれませんが(一応Y世代という概念のくくりではギリギリ一緒?)、私も他人事感があると、よく怒られますのでこの選手たちの気持ちも分かります。
仕事でも、何度も言われて自分事化して理解しています。
そして、本当に少しずつですが成長して自主的にできるようになっているでしょう。(多分)
(上司には大変申し訳ないですが、この小嶺監督や原監督のように良いマネージャーに出会いました)

なにが言いたいかというと、今の若者はこのようなタイプが多いと思いますが、マネージャーのサポートによっては選手権や箱根のように、素晴らしい結果を出せると思います。
また、マネージャーの手厚いサポートがあってですが、最後は選手は自立しています。

同じ人がこっちのチームでは成果を上げていたのに、あっちのチームに入ったとたん成果を上げなっかったということも普通に起きています。とある調査によると、メンバーのパフォーマンスにもっとも関係しているのはマネージャーの言動だということ。(「世界最高のチーム」ピョートル・フェリクス・グジバシ著 P17)

これらの話から、特に今の時代の若者を部下に持った時、マネージャーは部下を殺さずも自主的になるよう育てる方法で接してほしいなと思います。
将来自分がそうなった時には、若者をサポートしたいと思います。

今私の環境は恵まれていますが、未だに日本企業はこのようなマネージャーは多くないと思います。


「辛いことも含めたいろいろな経験は社会に出たときに必ず役立つ。
そこが高校サッカーの良さじゃないかな。」鹿実 前園真聖×松井大輔(Nmber 995号P40 前園真聖)

私も高校サッカーをしていて、記事の鹿実ほどではないですが嫌なことも大変なことも多く、辛かったです。
辛いことに耐えた!や、学校生活だけでは得られない友情など、学んだことは挙げればきりがないので、その中でピックアップしたいことはサッカーノートです。
サッカーが下手でベンチ入りもできないレベルなのに、コーチ、監督にも助けられ充実していました。Number P57中村俊輔もサッカーノートついて語っていますし、最近ではサッカーノートの存在は当たり前になりつつあると思います。
当時、チームでみんな書け!となった時に、何を書いてもよかったので、思うがまま自分の思っていることや、練習の意図、それができたか、次は何を気を付けるか、練習試合で何を気を付けどうだったか、コーチには何を言われたか、今思えばPDCAを振り返っていました。
そのノートに対して、コーチ・監督は丁寧にコメントをくれました。(何度も言いますがベンチ外のBチームの自分に対しても)
それで不安半分で書き始めたサッカーノートですが、これが正しいのだと思い始め、卒業まで振り返り続けました。目標(その日の練習や練習試合のテーマ)に対して振り返り、充実していました。
サッカーは入学した頃よりは上手くなったでしょうが、元が下手すぎたので、結局は下手なままです。苦笑 今思えばもっと自主練などすべきだったし甘かったなとも思います。。

この経験があったので、「この先どうしよう」と迷った社会人6年目、仕事に忙殺されているだけだったので充実した生活を送りたいと思ったときに、一番充実感があった時=サッカーノート書いてた時だ、じゃあ今度は人生ノートを書こうと思い、人生ノートを書き始めました。
それからは、なりたい自分を考えながら、前よりは充実した生活を送れていると思っています。(詳細はここでは省きます)

原点はサッカーノートでした。
高校サッカーの経験は、社会に出てから活かされました。


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