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腱板エクササイズ〜ポイントは《強度》です〜


みなさんこんにちは.
志水です(@echohuku)

2月は肩甲上腕関節の記事を書きましたが

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※おかげさまで「♡」を90以上いただきました(2020.4月末)
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今月は肩甲上腕関節に関連して

腱板のエクササイズ

肩の治療についての記事にしました.


肩において腱板は重要な役割を果たしますよね😁


では…
みなさんは臨床において腱板をどのように捉え、
どのように介入・アプローチしていますか?


僕の考えとしては
"腱板"は骨頭を求心位へと保つ最重要の組織であり
表層にあるアウターマッスルと呼ばれる組織と上手に協調して
働けるようにアプローチ(エクササイズ指導)をしています。


なんか細かいようでざっくりしてた説明ですね😅w


まぁここの細かい説明はこれからするとして、

僕自身
以前、腱板のエクササイズの選択ミスで苦い経験をしたことがあります😓

盲目的に、「良い運動」といったものをやっているだけだと、効果がでないということを学びました

今回の記事ではそういった"実体験"からどういった学びがあり
今はどういった介入をしているのかを、いくつかの論文も交えて紹介したいと思っています。

ではいきましょう😁


結論

まぁ『タイトル』にありますからさくっと言いますね。


僕が腱板のエクササイズで最重要としているのは
《強度》です。


で、今回の記事でお話しをする《負荷の強度》とは、
"重さ"であると考えてください。

つまり"回数"ではないということです。


では、具体的なエクササイズの紹介をする前に
「腱板がなぜそんなに重要なのか?」ということを先にお話します。



なぜ腱板が重要?

そもそも
肩において"腱板が重要"っていわれますが…


なぜ"腱板が重要"なのでしょうか?


答えは
骨頭を求心位へ保つために必須の組織だからです。[1]


肩には骨頭を求心位に保つための機構が大きく2つあります

静的安定化機構
動的安定化機構

です。


なぜこういった機構が存在するのかというと、


肩甲上腕関節の関節窩は
骨頭の1/4~1/3程度の面積しかなく、非常に不安定な関節です。

なので、こういった機構がとても大切になるんですね.

そして
そのなかでも骨頭の求心性に大きく関与するものが「腱板」なんです。


また、

肩関節周囲炎
腱板炎/腱板損傷
肩インピンジメント症候群
肩関節不安定症

などなど、

肩関節に異常が生じることでに腱板の機能低下が起きます。


そして、腱板の機能低下が生じると
みなさんご存知の「フォースカップル」機能が正常に働かなくなり、肩の負担が増加する.


フォースカップル機能が破綻することで、肩関節周囲の組織にさらなる障害が生じることが考えられます。


つまりこのような感じです。


①症状発症

②腱板機能低下

③フォースカップル機能低下

④そのまま上肢を使い続ける

⑤肩関節の症状が悪化


①と②が逆のパターンもあるかと思いますが


すごくシンプルに考えるとこんな流れになるかと思います。


ただ、ここで問題になってくるのが
"腱板機能を改善したい"と思った時に

【じゃあ、どのようなエクササイズをしますか?】
ということです。


『えっ、セラバンド使ってやれば良いんじゃないの?』
『ペットボトル使ってやってるけど』
『いや、ダンベルぐらい負荷の強いものじゃないとダメだね』


そんなふうに思われる方が多いのではないかと思います。


「それは"腱板を狙った"正しいエクササイズでしょうか?」

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