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ノープランで奄美大島行ってみた 後編

前編の内容は→ こちら

奄美大島に来たからにはせっかくなのでグルメ開拓をしよう。
そこで手始めに、まずは目の前にあった島のジェラート屋さんを訪問。
どうやら奄美の素材を使用しているらしい。

ここでは"奄美きんかん"と"みき"のジェラートを注文。ちなみに「みき」とは奄美で飲まれている米とさつまいもと砂糖で作られた伝統的な発酵飲料だそうだ。食べてみるとミルク感のあるジェラートにお米のつぶつぶが感じられて美味しい。奄美きんかんもさっぱりしてていい感じだった。

ジェラート完食後はホテルにチェックインし、グルメ開拓に繰り出した。
ここからは旅行中に食べたものをざっくりと紹介しプレイバックだ。

①とびんにゃの煮物

「とびんにゃ」は正式名称マガキガイと呼ばれる貝であり、食べるときは貝からはみ出たツメのようなものをつかんで引き出すと身が出てくる。(ちなみにツメは食べることができない)
私は以前高知県にツーリングした際にも同様のものを食べた経験があり、そこでは「チャンバラ貝」の名称で売られていた。どうやら暖かい地域の貝らしい。食味は非常によく、身の質はツブ貝やサザエの身をちょっと柔らかくした感じだ。

②ヤギ汁

今回は塩味のヤギ汁をチョイス。
独特の臭みがあることで有名なヤギ汁だが、ここの店はニラとニンニクをしっかり効かせておりそこまでのクセの強さはなかった。肉と脂は薄い灰色がかった色合いをしており、食べるとぷよぷよしている。このぷよぷよ加減がまさに生きたヤギのお腹を撫でた時の感触にそっくりで、優しいシュースト(私)は食べていてちょっと申し訳ない気持ちになった。


③刺身

シューストの所感なので実際のところは不明だが、奄美大島は結構な味噌文化だ。島ではソテツの実を使って味噌づくりをしていたり、お茶うけや定食の小鉢として肉味噌や魚味噌が提供されることもある。
今回は本格的な奄美料理を提供してくれる店に2件目で訪れ、そこではこうした酢味噌スタイルの刺身が出てきた。麹の甘さが前面に出た島味噌で作られた酢味噌はもっちりとしたマグロと意外にも相性が良い。刺身の新たな食べ方に気付かされた一品であった。


④油うどん

奄美大島ではうどんやそうめんを油で炒めたものを「油うどん」や「油そうめん」と称して食しているらしい。実際、スーパーでも総菜として売られているのを確認した。わりと地元に根差したローカルな食べ物であると言えよう。沖縄のソーメンチャンプルーとも似ているが、奄美のものはダシ感が強く、よりあっさりとした味付けに感じられた。

⑤奄美鶏飯 / 鶏のたたき

言わずと知れた奄美鶏飯。
海苔、しいたけ、鶏のほぐし身、錦糸卵といった具材を好きなようにご飯に乗せて鶏のスープをかけていただく。
食べる前から(これは出汁茶漬けの一種なのでは…?)という疑念があったのだが、実際に食してみるとやはりこれは出汁茶漬けの一種に感じられた。美味しいけど、想像通りの味なので残念ながら感動はなかった。
しかしながらこれは郷土料理。
観光の際はぜひ一度食べてみることを勧める。


この店では一緒に鶏のたたきを注文したのだが、これが思いのほか美味しかった。
味付けはネギとポン酢で、薬味はからし。極めてオーソドックスな構成であるが炭火で焼かれた鶏の香ばしさも相まって非常に美味かった。


食事以外にはレンタカーを借りて奄美大島の山を見に行ったり海を眺めたりした。

天然記念物のモダマ自生地。ジャックと豆の木のルーツになった豆と言われている。


島の北東部にある夢をかなえる「カメ」さん。
奄美には、この海の彼方に恵みをもたらす神の国があるという竜宮伝説があるらしい。
映像で見るアマミノクロウサギくん


ノープランの奄美大島旅行であったが、これで少しは一般人より島の文化に詳しくなれたのではないかな。

おわり

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