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異常動作からみる投球動作分析 ‐骨盤‐胸郭‐


-投球動作の動作分析をするときになにをチェックしていますか?-


「投球動作をみるのは難しい」

というイメージをもつ方は多いのではないでしょうか。



難しい理由として、

投球動作は1~2秒間で行い、
前額面・矢状面・水平面の三平面から動作を観察し、
その問題の把握・分析をすることなので
簡単にできるものではないと思います。


そのため、このnoteでは
投球動作の分析が難しいと感じる方に
少しでもわかりやすくお伝えしたいと思いまとめました。

このnoteをご覧になられている方は多かれ少なかれ、
野球の選手を対象とする方や
この分野にご興味のある方がほとんどではないかと思います。


今回は
球速アップ!コントロールの精度アップ!
といったパフォーマンスアップの内容よりも
野球肩・肘の投球障害における投球動作
についてお話させていただきます。


まず、はじめに
投球動作を分析する上でおさえておきたい
ポイントと手順について解説していきます。


「投球障害」は
どの障害にも起こりうる【共通の機能不全】と
個々の病態につながる【投球フォーム】
の両面を把握することがポイントです。

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投球動作は十人十色ひとりひとりによって、
そのフォームは違い、個性があります。

個性をなくし、教科書通りにみんな同じフォーム
を目指すことがよいわけではありません。

身体のつくりも、チームや指導の影響により
受けてきた教育もひとりひとり全く違います。

そのため、まず、

障害の起こりやすいフォームはどういった動きであるのか

ということを把握することから始めましょう。

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投球動作を一度にすべてチェックして
評価するのはかなり熟練した技術が必要です。


そのため、いくつかのポイントを理解していくと
わかりやすいのではないかと思います。

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今回はこの流れをもとにお話を進めていきます。

投球障害と投球動作については
理学療法士やトレーナーの諸先生方が
膨大なデータからその分析をなさっております。

その多くのデータの中で、
投球動作における投球障害共通の投球フォームとして、
これからお話しする4つの異常動作
抑えておくべきとても重要な動きです。


投球障害にかかわるリハビリテーションの
現場で求められる投球動作分析のポイントは

障害につながりやすいかどうか

を見極める必要があります。

それでは投球動作について話を進めていきます。

・・・・・

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12月のテーマは「動作分析」

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■投球動作の整理

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まず、はじめに
投球動作とフェーズについて解説していきます。


投球動作は多くの方が研究をされており、
さまざまな視点での見解がなされています。

その中で多くの文献で用いられている
<5相>の投球相について解説していきます。

投球相や専門用語を理解することはリハビリテーションにとっても重要であり、現場とリハビリに携わる方にとっては共通言語として必要となります。


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