野球肘になりやすい選手の特徴
今年もあとわずかですね!
2019年のマガジンの投稿も私はこの記事が最後です!
これまで全12回にわたり、さまざまな視点で野球肘をテーマにした記事を書いてきました。
今回はまとめ+αとして、野球肘になりやすいカラダについて書いていきます。
どのような選手をみると、ケガをしやすいと思いますか?
「からだの硬い」選手
「動きのぎこちない」選手
「走りの遅い」選手
など、現場でさまざまであるかと思います。
ただ、これらがどのようにケガと結び付いているかを理解できることで、現場レベルで防げるケガが多いのではないかと思います。
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◼️投球動作からみる野球肘
投球動作において肘の痛みが起きやすい動作からおさらいしていきます。
投球動作では 肘が外側に捻られることによって起こる<外反>肘が伸ばされることによって起こる<伸展> が大きくかかりすぎることによって肘のケガをきたしやすくなります。
外反と伸展はそれぞれこのような場面で起こります。
つまり、肘への負担は、投球動作の中でも腕の振りが加速する場面に起こりやすくなります。
こちらにも詳しくまとめています!
◼️ケガをしやすい選手の特徴
どのような選手がケガをしやすいのでしょうか?
私が投球障害の予防において参考にさせていただいている内容をご紹介します。
Sports Science Laboratory(スポ.ラボ)様が野球肘検診での膨大な選手のデータから導き出された投球障害予測の項目です。
以下のような選手はケガに注意が必要となります。
(CYBER BASEBALLより引用)
こちらの表は小学生選手でもチームの投手の中でエースとなるパフォーマンスレベルの高い選手の特徴をご紹介されています。
(CYBER BASEBALLより引用)
強豪校の野球部レギュラー選手で、シーズン中一度も投球障害を起こさなかった選手の特徴のチェック項目をご紹介されています。
(CYBER BASEBALLより引用)
とても有益な情報であり、選手を障害から守る上でもぜひ、頭に入れておきたい内容であると思います。
上記のデータを参考にさせていただき、得られるケガをしやすい選手の特徴として、これらは改善しておきたい要素であることがわかります。
つまり、こういった状態でさらに投球数が過剰になってしまうと過負荷となり、ケガのリスクを高めてしまうことにつながっていきます。
◼️カラダが柔らかければケガをしないのか?
こうしてみると、カラダの硬い選手はケガをしやすいということがよくわかります。
しかし、カラダが柔らかくてもケガをする選手がいます。
そのひとつに姿勢があります。
「姿勢が悪いのはわかるけど、《なぜ姿勢を直すのか》」について説明していきます。
・背中に対して頭が前に出ている
・背中が丸まっている
・骨盤が後ろに傾いている
これらのように背中・股関節・足の問題から骨盤を立ててまっすぐ立てない選手は多くいます。
特に、中高生によくみられる姿勢です。
身長が伸びる時期は姿勢が崩れやすい。身長が伸びていくにあたり、体を支える力がより必要になります。そのためこの時期に身体の筋力に頼らない、いわば姿勢の崩れた”猫背”姿勢はさらに姿勢を悪くさせていきます。
背中の丸まった姿勢では、腕の動きにも影響が出ます。
肩甲骨が背中から離れた姿勢となり、肩甲骨の動きを狭めてしまい、肩回りの安定性が得られにくくなります。
結果的に腕の動きを制限してしまうことにつながっていきます。
◼️やってみよう!カラダチェック
それでは、実際にケガ予防に向けたカラダのチェックをしていきましょう。
今回はすぐに実践できる3つのチェックをご紹介します。
どれも一度はやったことのある動作ではないかと思います。
①片脚立ち
投球動作に必要な片脚で支える能力をチェックしていきます。
②股割り
投球動作に必要な股関節の動きをチェックしていきます。
深くしゃがめるだけではなく、背中の動きや姿勢にも注目して行いましょう。
しゃがみ動作もやってみましょう!
③ブリッジ
股関節に必要な背骨・胸まわりの動きをチェックしていきます。
上半身の持ち上がらない「三角形」型になっていないか確認してみましょう!
※背中・股関節の硬い選手はこの動作で腰を痛めてしまう危険性もあるため注意しましょう。
いかがでしたでしょうか?
今日、投げすぎがケガをまねくというニュースで挙がっておりますが、投げすぎる前に「投げるカラダがつくれているか」がとても大切であることがわかります。
野球はどのカテゴリーにおいても故障を避けるため、今はオフシーズン時期です。
オフシーズンの間にできる《ケガをしにくいカラダつくり》として、ご参考にしていただけたらと思います!
今年も1年、お読みいただき、ありがとうございました。
有益な情報を少しでも配信できたらと思います。
来年も宜しくお願い致します。
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