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入国緩和と留学生数

コロナによる日本の入国制限が緩和された。

 海外から日本への留学について、『ビザを取ったが日本に入国できない。日本に早く行きたい』、『在留資格を取得しながら、入国できていない留学生は約15万人で、政府はこのうち、現在も早期入国を希望している留学生を10万人超と見積もっている』等の報道が有り、「なるほどなぁ。緩和しないと」と思ってしまう。
 一方で、日本学生の海外への留学激減についてはほとんど報道されていない(3月31日の新聞に掲載されたが、その後、大きく取り上げられていないようだ)。

 先月末に、文部科学省と日本学生支援機構が「外国人留学生在籍状況調査」と「日本人学生留学状況調査」を発表した。概略は以下の通り。
 ・海外から日本へ来る留学生の数は、日本人学生が海外へ留学する数の約2.5倍
 ・海外から日本へ来る留学生の数は、2021年は約24万2,500人で、対前年比13.3%減少した
 ・日本時学生の海外への留学数は、2020年は1,487人と、対前年比98.6%減少した。

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 「日本は鎖国政策を採ったため、海外からの有為な留学生が他のアジア諸国に流れたと聞いており、将来の日本とのパイプが失われてしまう不安がある」等の有識者のコメントがあるが、海外からの留学生の受け入れも大切だが、日本人学生の留学大幅減も深刻だ。日本の若者を海外に送り出す事を真剣に考えないといけない。

 実は、私の長女も、コロナにより留学の機会を奪われた。国際教養学部4年の長女は、大学2年次か3年次に提携先の海外の大学に半年間留学する履修カリキュラムであったが、留学は無くなった。2020年9月はコロナ禍1年目でもちろん中止、2021年9月は渡航準備をしていたが希望者が娘一人だけとなり(学部生は全部で約200人)中止となった。

 自分が留学できなかったので、せめて子どもには経験させたかったが・・・
海外は全て自己責任なので、コロナ禍中でも留学してもしコロナに感染したらと考えると、長女は言葉も片言で自己主張も出来ない子だから、中止となっでホッとした。

 統計データの「海外留学98%減少」には、我が家と似たような背景があるのだと思う。

 現在、就活中の娘。内定を早くもらって、卒業旅行、友達と海外行ってらっしゃい。アルバイトで貯金してるしね。大学が何らかのサポートしてくれるといいね。


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