【青黒観戦記録】ガンバ大阪VSサンフレッチェ広島
ミッドウィークに行われたルヴァンカップ第1節の京都戦。前節の大敗から立ち直り勝利すると共に、喜ばしいポジション争いの活発化も見られた。この勢いでリーグ戦でも勝利が欲しい。
第4節のスタメン
ルヴァンカップでアピールに成功した福田、東口がスタメン入り。福田に関しては今年は数字が必要と開幕戦の観戦記録で書いたが、見事に1G1Aの大活躍。リーグ戦でも好調を維持して欲しい所だ。
対するは同じくリーグ戦未勝利の広島
昨年躍進を見せた広島だが、今シーズンは未だリーグ戦未勝利。スキッペ監督は就任初年度が1番成績が良く、そこから下降線…という話をどこかで聞いたが、やっているサッカーはアグレッシブで、未だ勝てていないとはいえ大きく崩れる姿は想像できない。
キックオフ
キックオフ。そして前節に引き続き立ち上がりの入りの甘さを見せる。森島の中央への折り返しを一度は東口が防ぐものの、こぼれ球をベンカリファに決められた。前半2分、あっという間の先制点献上。
肝になるインテリオールの動き
宇佐美とダワンのインテリオールでスタート。序盤こそ広島にペースを握られるも、徐々にガンバも支配を強めていく。インテリオールとアンカーの立ち位置としてはダワンとネタラヴィが入れ替わる場面が多々見られるも、共通して言えるのはインテリオールのどちらかが前に飛び出す動きができると良い形が見られた。
一方で、バックラインでボールを保持している際にインテリオールの2人が高い位置でボールを待ち受ける場面になると、停滞感が見られた。アンカーとインテリオールの距離感が遠い場面が多々あり、その際は期待感を持つことができなかった。
前半終了間際にもあわや失点の場面
前半44分、FKの場面で満田の精度の高いボールから頭で合わせられ2点目を献上…と思われたが、これはオフサイドの判定。結果的に得点にならなかったとはいえ、点を与えてはいけない時間帯での強度の低さはいただけない。
後半開始から攻勢を見せる
後半開始からはずっとガンバのペースで試合を進めていく。そして後半25分に福田からの絶妙なアウトサイドのパスに宇佐美が抜け出す。中へカットインして振り抜いたシュートは相手にあたりながらもゴールネットへ。待望のキャプテンの同点弾、そして福田のアシスト。個人的にとても嬉しいゴールだった。
勢いそのままに勝ち越し点を狙うが…
攻勢を強めようと、同点弾直後に福田→食野、ダワン→山本理を投入。ダワンはルヴァンでもフル出場していたことから、交代は織り込み済みか。
しかし、直後に広島も途中出場の松本を下げて中野を投入。同点弾の勢いを活かしたかった所だが、交代選手の2人が試合にうまく入ることができず、逆に広島に主導権を再度明け渡すことに。
後半40分には宇佐美が右足を負傷して途中交代。その後も広島にペースを握られる時間が続いた中で迎えた後半47分。広島が前線へのプレスを強める中、ボールを持った東口が背後からプレスを受けていたネタラヴィにパスを繋ぐプレーを選択した。相手のプレスを受けていたネタラヴィはボールを奪われ、その後ペナルティエリア内で相手を倒してPKを与えてしまう。そしてPKを満田に決められ終戦。1-2の敗北だ。
【総評】ダメージの大きすぎる敗戦
痛い、痛すぎる。
あの場面でリスクを負って繋ぐ必要はなかった。この時間に1番取ってはならないプレー選択をしてしまったことが残念でならない。
ただ勝ち点3を失っただけではない。今後自分達の目指すプレーを信念を持ってできるか、その根底に必要な自信を揺らがす敗北だった。ここで後ろ向きなメンタルが植え付けられてしまうと、今後の戦い方にも大きな影響を与えてしまうだろう。
昨年は結果が出なかった際に片野坂監督の戦い方がブレてしまったことが降格争いに巻き込まれた要因だった。次節以降、ポヤトス監督がブレずに戦い方を示せるか。何度も言うが、戦えるチームになるためには降格枠1の今年のレギュレーションの利を活かしてブレずにやり続けるしかない。
シーズンはまだ序盤。次節にどのような姿勢で試合に臨むことができるかで、今年の真価が問われそうだ。
【スタッツ】VS広島
○スコア
ガンバ大阪 1-2 サンフレッチェ広島
○ゴール(←アシスト)
2分:ベンカリファ(広島)
70分:宇佐美(ガンバ)←福田
94分:満田(広島)
○スタッツ
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