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暗殺者のパスタに殺された話

突然だが私は割とミーハーな所がある。
でも流行りには乗りたくないという頑固なところももちあわせているので、少し盛り上がりが収まってきた時にしれっとするタイプの人間だ。

というわけでめちゃくちゃSNSに流れまくった暗殺者のパスタを作っていく。

水で茹でずに、トマト缶を用いて焦がしつつ煮詰めて作るトマトパスタだ。
うん、文章だけで美味しそう。

材料

カットトマト缶……ひとつ
パスタ……多分100g
にんにく……一欠片とか書いてあったけどチューブ                             しかないのでチューブ1センチくらい
オリーブオイル……家になかったけど手の込んだパ                                       スタ作るのにサラダ油は私のプ                                     ライドが許さなかったからちゃ                                     んと買ってきた。偉い!
豚バラスライス……本当のレシピには書いてなかっ                                       たけど、私は肉食なのでセブン                                     の冷凍豚バラを入れます。
アジシオ、コンソメ……味の調整用。
味の素……困ったらとりあえずこいつを5振りしと                       けば何とかなるので好き。


他の材料は撮るの忘れた

さぁ、殺るか殺られるかの戦いの始まりだ。


まずは、レシピにならってオリーブオイルを熱し、そこににんにく一欠片もとい、チューブを目分量で入れていく……あっち。ふざけんなバカヤロウ。
オリーブオイルから勢いよくニンニク特攻隊がやって来て、半袖調理中の私の腕に襲いかかる。
ついでに台所の壁にも襲いかかる。
危険だ。あまりにも危険だ。
しかし私はまだ気づいていなかったのだ。
既に暗殺者の手が忍び寄っていることに…


その赤はトマトか血か

では引き続き、レシピの手順を追っていく。
熱したオリーブオイル&ニンニクの上にトマト缶をまるっとぶち込む。
(そしてここでレシピには無い豚肉を投入。)


トマト缶がふつふつしてきたら、パスタを半分に折って(フライパンでかい人は折らんでもよい。)
あとは気合でパスタにトマトを吸わせていく。
この時は常に中火だ。


レシピには焦がしてなんぼ、みたいなことが書かれていたが用心深い私はまず火を通すことを第一に
焦がさぬよう麺をひっくり返しまくった。

その度、私の服は赤く染っていく。

箸がイロチなのはおしゃれだから。
べ、別に同じ色の箸を探すのがめんどくさかった訳じゃあないんだからねっ!!!///


パスタが大人しくなってきたので、安心した私はレシピ通り焦がしに入る。
おこげって字からして美味そうだよね。 
まさかパスタ料理でおこげ調理法があるなんてね。

私の力に屈して従順になったパスタ


いい感じに焦げができたので(焦げの写真撮ってなかった) 
トマト缶に水を満タンで入れ(トマト缶と同量の水)
そこに固形コンソメを手で粉砕し、
共にフライパンへinしてゆく。

レシピを見て戸田は思った。

いや、結局茹でるんかーい!!あっち。

ニンニクよろしく、トマトが沸騰の勢いを使って飛んできやがった。 
何回私を火傷させれば気が済むのだこのパスタは。恋愛してる訳じゃねぇぞこっちは。

まるでマグマだ。



あとは中火で飽きずに水分を飛ばす。
水分が飛んで、馴染みのあるあの感じの見た目になったら調味料で味を整えて完成!あっち。

フライパンから直食いしたら火傷した。
アサシンのせいだ。

おいしい(おいしい)




腹が満たされ、己の料理の腕に感服していたが
さすがにこの事件現場から目をそらすことはできず……。
だれかここで死んだ?

まとめ

これまでの話でわかること
    戸田は料理が上手い
    料理が上手いからと言って丁寧とは限らない
    パスタは美味しい
    調理後の台所が殺人現場になる
 すごくやけどした


美味しかったので、暇な人・興味のある人は作ってみてね



〜完〜



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