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「冷製コーンポタージュ」わたしの夏の一品

北の大地から届いた
黄金色の極あま穀物

 昨年の夏、因果関係がわからない体調不良でダウンしていたところ、北海道にいる友人がトウモロコシを贈ってきてくれました。このまま焼いてまるかじりするのも粋ですが、気持ちをさっぱりしたくて冷製コーンポタージュに挑戦しました。

冷製コーンポタージュと冷製海鮮パスタ。
パスタには贈られてきたカニ出汁も使用

 初めて作った一品でしたが、これが我ながらとてもうまくできました! 糖分が格別なものを選んで贈ってくれたおかげか、濃厚ながらさわやかなあま味が舌に広がって、まるで初夏の広大な北海道をまるごと味わっているような多幸感……。

 昨年のあの幸福をまた食卓に並べたくて、今年も夏入りしてからすでに何度か冷製コーンポタージュ作りに励みました。さすがに贈ってもらった道産のトウモロコシと比べるとあま味がやや抑えめになるものの、トウモロコシ特有のやさしさな風味がひんやりと喉を潤してくれる感覚は、気だるくなりがちな夏夜にピッタリです。

買ってきたトウモロコシ
葉を取ったトウモロコシ。
レシピでは1本だけ使用

あま味の秘訣は
牛乳で煮出した芯

 せっかくですので、レシピを簡単に紹介します。といっても、動画サイトに投稿されたものや料理本を参考にしながら、ほぼ感覚で作っていますので、どこまで参考にしてもらえるかは自信はないですが……。

 まず、包丁でトウモロコシ(1本)の芯から粒を取ります。この芯にはあま味がしっかりと詰まっていますので、しっかり活用しましょう。鍋に牛乳約500ccを入れ、トウモロコシの芯を入れて弱火で煮出します。このとき、牛乳が沸騰しすぎて風味が飛んでしまわないようにしてください。

トウモロコシの黄金の粒
芯を牛乳で煮出している

 芯からあま味を引き出している間に、フライパンにバターを溶かし、トウモロコシの粒をこちらもじっくり弱火で炒めます。トウモロコシのあま味とバターの風味が溶け合うのをイメージしながら火を入れています。

トウモロコシをバター炒めにする

 ある程度芯を煮出したら、鍋の牛乳のフライパンに投入して、また火を入れます。こちらも沸騰しすぎないよう気をつけましょう。あまさを際立たせたい人は、ハチミツを大さじ1杯くらい入れてもいいと思います。ある程度火を加えられたら、ボウルに移し粗熱を取って、冷蔵庫に入れて保管します。

ボウルで粗熱を取っている

 十分に冷やしたら、ミキサーにかけます。もし冷やさずに、熱々のままミキサーにかけてしまうと、爆発するおそれがあるそうです。粒の形がなくなって、しっかりと液状になったらザルでこしていきます。最後、ザルのなかに繊維質のカスが残りますが、こちらは捨ててしまってください。最初のうちは、このカスも使えないかと思っていましたが、旨味は全部無駄なくスープになっているはずなので、現在は躊躇いなく捨てています。

ミキサーにかける
こして残った繊維質のカス

 あとはスープカップに入れて完成。ぐびっと飲み干してしまう一品ですが、意外と肯定は多くて、洗い物もたいへんです。それでも、このあま味を楽しみたくて、トウモロコシをみかけるたびに買ってしまいます。本記事を読んでくれたあなたも、この夏は冷製コーンポタージュの旨味にハマってほしいです。

完成した冷製コーンポタージュ

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