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挑戦はここから始まった -双子の誕生-

はじめますて。これから2-3年かけて『学びの変革』に挑戦しようと思い立ち、その過程をnoteに書き綴っていくことにしました。初回は自己紹介もかねて『挑戦はここから始まった』がテーマです。

双子の誕生が私に与えてくれたこと

2015年11月に双子の娘が誕生した当時、私はインドネシアに単身赴任中。子どもが飛行機に乗れるようになってジャカルタへ迎え入れ、家族4人での新しい生活が始まったとき、(なぜそう思ったのかは未だに上手く説明できませんが)「家庭の中は親の愛情と子どもの笑顔で一杯じゃないといけない」と直感しました。
それと同時に妻の夫・双子の父親は世界に自分一人しかいないというのは、これまで仕事で感じてきた責任やプレッシャーとは比べ物になりません。

日本に帰国した時双子は1歳半くらい。双子のワンオペは不可能なので朝の保育園送り、日中は仕事、18時までに必ず帰宅して妻と一緒に家事・育児、夜は1対1での夜泣き対応という生活が続きました。
残業は一切しないという稼働制限と夜泣き対応(睡眠不足)でこなせる仕事の量も激減しました。メール一つとっても誤字脱字が目立つようになり、子どもがなかなか寝てくれないとイライラしてしまうこともありました。
以前先輩が言っていた「子どもは可愛いけどDVって紙一重だと思う」という一言が妙にリアルな肌触りで思い出されたり。
それでも自分の代わりはいないんだと全力で取り組みました。

そんな毎日を過ごしている中で、ふと仕事に対して今までにない感覚がうまれるようになりました。それまでの私は与えられた仕事を誰よりも上手くこなす機械のようで、仕事に対する判断基準は出来るか/出来ないか。
まさに作家の山口周さんが言っているオールドタイプ(従順で論理的で勤勉で責任感の強い、いわゆるこれまでの「優秀な人材」)だったのが、

「双子が元気に保育園へ通ってくれるお陰で今日も働ける。どうせならその1日7時間で”本当に価値のある仕事”、”自分にしか出来ない仕事”を徹底的に追求してやろう」と考えるようになっていったんです。

仕事を強制シャットダウンするという時間の制約が、いつしか私に”有限な時間”の重要性を再認識させ、それを何に使うのか?、あるいは使わないのか?を突き詰めて考えるキッカケになりました。

双子が与えてくれたものは、愛くるしい姿や最高の笑顔だけじゃなくて、自分の仕事に対する価値観の転換(パラダイムシフト)でした。いい大人が15年以上も左脳だけで勝負してきた無機質な白黒の世界を、その存在だけでカラフルなものに変えてしまった。

価値のある仕事とは何か? -学童事業支援サービス-

価値観が徐々に変わっていった私は、普段コンサルとして主戦場にしているエンタメ企業のアミューズ施設(新業態)を調べながらぼんやりと妄想し始めていました。
父親になった私にとってチームラボ、トンデミ、Orbiなど、子どもが遊びながら何かを学ぶエデュテインメント(エデュケーション+エンターテインメントの造語)という世界はとても新鮮でした。
さらに調べてみると小学生の放課後(特に夏休みなどの長期休暇)は「小1の壁」として社会課題になっていて、待機児童などの量の問題よりも質の問題が気になってきて。
ひどい学童では「夏休みに2時間のDVDを3本観せて終わり」という記事を見つけたときに「これは無理だ…。とてもじゃないけど、そんなところに自分の大切な双子は預けられない。」

社内で仲の良いパパママに声をかけて話し合ってみると、同じような考えを持つ人が多いことがわかり、「子どもたちが自分でやりたいことを模索して小さな失敗をしながら色んなことに挑戦できる場を作りたい。コンサルタントの力を使ってそんな学童を増やしてやろう!!」という取り組みが始まりました。
企画書を作って上長の承認を取り、スキマ時間を捻出しながら約1年かけて学童事業支援のコンサルティングサービスを開発しました。

まだまだ道半ばで何の成果も出せていませんが、私の挑戦はここから始まりました。双子の娘が大きくなったときに「これ、パパが作ったんだぞ」と自慢できるような仕事がしたいと本気で思っています。

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