お金の匂いがするUXの話
未だどういう属性なのかはっきり見分けられないのだが、デザイナーに風呂/サウナ好きは多い気がする。自分もそのうちの一人。
この前、スーパー銭湯で危うく、まんまと仕掛けられた罠に引っかかるところだった。ふと我に返ったおかげで100円を無駄にすることはなかった。
(使うこと自体が無駄という意味ではなく、この後、飲み食べ放題の予定だったので。)
話を現場に戻そう。
もともと薄っすらと頭にはあったのだが、この前はっきりと言語化することができたので、まとめたいと思う。
・エクストリームな環境(選択肢が少ない)
・物理的/心理的ハードルを下げる=お金をいつでも垂れ流せる状態にする
・程よいストレスを作り、それを開放させてあげる道を用意する
エクストリームな状況
この場合、ポケットがない、喉が渇いている状態。この状態でお金を返されても、過去に経験した「このままだと忘れそう」という不安な状況から一刻も早く解放されたい。
お金をいつでも垂れ流せる状態に
「手に持ってる」もしくは「忘れないように返却口に置いていることを常に頭の片隅に」。
ロッカーの鍵を開けてすぐにポケットから財布を探し出して100円を直すって人は、なかなかいない。
ストレスを開放してあげる
この瞬間というのは長続きしない。ユーザーもこのストレスから解消されたいが、放って置くと次第に普段と同じ状況に戻ってくる。
そうなる前に自販機との接点をユーザーの動線の中に作らなければならない。
応用事例
・ソシャゲ
・パチンコ
ソシャゲのジェム、パチンコの玉はお金を変換することで心理的にも消費のハードルを下げていると思う。
・Amazonギフト券
先にお金を払わせることでロックインする意味もあるが、ポイントに変換することで明らかにハードル下げている。
・購入を迷ってるユーザーに期限付きクーポン配布
発明: 決済機能付きスマートウォッチ
決済機能付きのスマートウォッチはお金を使わせるすごい発明だと思う。ユーザーをお金をいつでも垂れ流せる状態にしている。
それはユーザーにとっての発明というより、決済を取り扱う側にとってという意味で。
以前も書いたがスマートウォッチの価格帯に対して自分は懐疑的。
まとめ: これやったらやばいんじゃないか
・オークション入札
簡単にスマートウォッチからベット。ヤフオクで実証実験してみてほしい。