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IRで「データドリブン」が生きるのってどんなとき?

こんにちは!Figurout 代表の中村です。

政府や東証が「企業価値を高めるべし!」とか「PBR1倍割れは問題だ!」という最中、その上場企業が「企業価値」や「PBR」をどう把握しているのか、というとYahooファイナンスや個人の証券口座アカウントになってしまっているのは問題だよね、ということで、その辺りを便利にするIRのDX-SaaS 事業を行っています。


昨年夏ごろからサービスインしましたが、機能もだんだん充実してきて、おかげさまで導入企業も徐々に増えてきました!

色々な企業にご提案する中で、

  • 価値を感じてすぐに導入を決めてくれる企業

  • 魅力に感じつつすぐには導入しない企業

があることを感じ、「データドリブンなIR」が生きるシチュエーションがいくつかあるのだなと感じたのでそれをご紹介します!

IRにデータドリブンが生きるのってどんなとき?

色々なシチュエーションがありますが、以下の3つの利用シチュエーションで特に価値を感じていただいていると感じます!

  1. 担当者変更など、「勘と経験」がはたらかない状況で判断をする必要があるとき

  2. チームや経営陣に知見の共有を行うとき

  3. 大事な判断を行うとき

1.担当者変更など、「勘と経験」がはたらかない状況で判断をする必要があるとき

HoooldersAnalyticsの導入シチュエーションで意外と多かったのが、「新しく転職で入社(or 部署移動)したIR担当者/責任者の意向」で導入を決定していただくケースでした。(3ヶ月~1年のタイミング)

ヒアリングをしていくと、「IRの施策判断をする上で、過去の株価チャートや過去の施策(開示や説明会など)から、情報を読み取りたいが、良いツールがない」という課題から導入を決めていただいたケースが多かったです。

既に同じ企業で数年働いているIR担当者からすると、過去の知見は記憶に刻まれているため、わざわざデータを読み取りに行かなくても、「勘と経験」をもとに判断をできるケースが多いです。
一方、新しく入社したIR担当者は、その会社における過去の経験がないため、経緯を「データ」から読み取ることが重要になります。
チャートを見るだけでは、それが自社要因なのか景気要因なのか業界要因なのかを読み取るのも難しく、「来期のIR計画を立てるにあたっての過去の情報の読み取り」にHoooldersAnalytics が非常に便利だ、ということで導入いただくケースがあり、このようなシチュエーションは「データ」が生きる状況の1つと言えそうです。

例:「業界全体」に影響を与える政策変更があり株価が動いたケースなどは、
自社のIR記録だけを探ってもなかなか答えが見つからない

salesforce などといった多くの業務SaaSが「属人知から組織知へ」というのがキーワードとなっていますが、IRにおいてもそれは同じだな、と感じます。

2.チームや経営陣に知見の共有を行うとき

2つ目は、「組織でIRの知見を共有する」というシチュエーションです。
1つはそれまで1人IRだったところから、複数人になり分業(多くの場合上司と部下)が発生し、自分が担当していない施策についての感触がつかめなくなったため、定量的に把握することの有効性を感じたケース。
もう1つは、経営陣に対してレポートを行ったり、チーム内での定例会議の質を高めるシチュエーションでデータを用いたいと思っていたが、良いツールが無く不便を感じていた、というケースです。

どちらも、施策の実行の場と判断の場が離れており、こういったケースでは「データ」を元にした判断が生きるシチュエーションと言えそうです。

 【ダッシュボード画面】
チームMTG用に簡単な資料作成をしていたが、Hooolders 導入してから資料作成を簡易化したケースも。

3.大事な判断をおこなうとき

HoooldersAnalytics の中で、当初想定していたよりも利用頻度が高かったのが、「ニュース検索」の機能。リリースを書く際に他社事例を参考にしたり、そのリリースを出した後の株価や出来高の動きをチェックしたり。
IRの業務の中で「発信」は欠かせないもののため、事前に情報収集を行う業務は重要です。
また特に、投資家を意識して行う「自社株買い」「株式分割」「優待の変更」などといったコーポレートアクションを検討する際には、念入りに「過去の類似事例の実績データ」から示唆を得た上でアクションの検討を行うことが重要となります。

こういったシチュエーションでHoooldersAnalytics の機能が活用できる、という判断のもと導入ご判断いただいたケースもありましたし、そうした利用シチュエーションのご意見から「事例分析」の機能はできました。

自社株買いの開示の後の株価推移の平均値等の把握ができる機能

重要な決定だからこそ、きちんとデータに基づいた意思決定をしなければならない、というのは当然ではありますが、IRについては「他社事例がすべて"開示"という形で公開されている」中、情報収集力によって差がつく側面があります。

事例調査機能の紹介についてはこちらの記事も↓


データを使いこなす

トライアルなどをしていただいて、導入に至らない理由として最も多いのが、「トライアル期間中に十分に使いこなせなかった」というお声。

このあたりは、デジタルマーケティングのツール(Goolgeアナリティクスなど)でもよくある話で、「データで検証してこなった業務」を「データで検証する体制に変革する」というのは、ツールを入れれば自動的にできるものではなく、一定の労力が必要になるものです。(まさに"トランスフォーメーション"です)

導入直後は利用頻度が低かったところが、なれてくると常にHoooldersAnalytics のタブが開いていて手放せなくなる、というお声もいただきますが、裏返すと最初はあまり上手く使えこなせなかったということ。
機能のUX/UIやカスタマーサクセスなどまだまだ至らぬところも多いですが、ユーザーの皆さんのお声を反映しながら、上場企業が投資家とのエンゲージメントを高め企業価値向上に役立てることがツールを目指していきますので、引き続きよろしくお願いいたします!


Figurout 中村



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