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タイで働くとは|タイ駐在2年6ヶ月の心境

最近、5年前に書いたブログを発見して、「閲覧数とかを気にせず、自分がそのとき感じていることを書き残すって大事だな〜」と思い、今日は「ただ今感じていることを残すため」のブログを書いていこうかなと思います。

主にトピックとしては、

実際、タイで働いてどうなの?
これからもタイで働き続けたいの?
ぶっちゃけタイ、好きなの?

の3本でお送りしたいと思います。
読者の目線はあまり気にせず、割と本音で書いていこうかと思います。

実際、タイで働いてどうなのか

今の会社で働く前は、学生時代にタイでインターンを経験しておりました。「海外で働くとか超カッケー」って思ってましたし、一種の憧れでもありました。

しかし、海外インターンで現実を知ることになり、21歳にして「海外でも日本でも、仕事は泥臭いし、辛い」と痛感した後、海外への憧れは一瞬にして消え失せます。

それから帰国し、就職活動を経て、今の会社への入社、気づけばまたタイにいました。


そこからまた2年と6ヶ月の歳月が経過。

この間、

事業立ち上げを経験し、
メンバーの採用や育成、離職にも直面。
時には激しく衝突し、
時には喜びを共有

ここまで書くと「威風堂々」が流れてくるような情景が浮かびますが、

ぶっちゃけた感想は

「色々疲れるわ!!!!」

です。

タイも合計して3年弱くらいが経つけど、長くなればなるほど、理解できないことが増えていきます。時系列と共に心境が変わってきます。

(「まだ3年かよ」と長年の駐在歴を持つ方から聞こえてきそうです。)

自分の経験則からタイを一言で表すなら、

タイは「知れば知るほど、わからなくなる国」です。


それぞれのフェーズごとに、心境の変化を見ていきましょう。

1年目:日本からタイに渡航、海外でやってやると意気込んでいる。

異文化理解が大事!!!彼らに歩み寄る姿勢を!タイ人の偏見を持たないように生きていくぜ!
2年目:色々とうまくいかないことも増えてきた。

歩み寄るといっても色々と大変だな。それでもめげずに、彼らの目線に立って考えるぜ!
3年目:トラブルの毎日だが、小さいことは気にしないようにしている。

多くのタイ人と知り合い、彼らとは本音で話す機会が多くなったぞ、、だからこそ、だからこそ、、余計に理解できない。。

理解できないのではなくて、「自分と考え方が違いすぎる」のが正しいのか。「全員がそうじゃない!!」と思い込みたいが、さすがに平均値取れるくらいにはタイ人の方と関わってきたと思うが、、。


改めて、タイで働いてから、毎日疲れてます。

たまーに日本人とMTGする時に「なんてスムーズなコミュニケーションなんだ!」と少し感動します。

これまでのタイでの仕事について、言葉をめちゃくちゃ選んでいうならば、

-喜怒哀楽の感情が豊かであり、怒哀も素直に表現。
-喜怒哀楽のうち、喜楽は行動で表現するスタイル。
-責任感に柔軟性がある。
-義理・人情にも柔軟性がある。
-自分に優しくできる。
-自分を信頼し、自分こそが正解であるという信念の強さを感じる。
-「謝罪・反省だけでは解決しない。次、何するかが大事だ。」という思考の俊敏性を感じる。
-自分自身に対する高き誇りを感じる。


こういう風に書いてみて気づいたけど、タイ人の傾向は、日本人の傾向と対極にいるかもしれないです。

日本人である自分、少なくとも我が家庭は、「我慢が大事」と教えられてきたので、すぐ感情を表に出しません。

心中では感情的になりますが、「自分の伝えたいことだけを感情的に伝えるのは子供まで」と幼少期にすり込まれたので、疑う余地もなく「すぐに感情的になる=子供の時に何も教わっていない」と考えてしまいます。

これが厄介で、子供の時に「それが正しい」とすり込まされた教えは、一種の信仰のようなものです。

ある宗教を信じている人に「神はいない」といっても短時間で理解はできないし、もしかしたら怒られるかもしれないのと同じで、「すぐに感情的になる同世代や年上の方がいる」という事実に直面した時に、言いようのない不快感を感じるわけです。

近い年齢や年上の人がちょっとしたことで感情的になったら「え、なんで、まるで、子供じゃん。。」と直感的に考えてしまうわけです。

一方で、タイに限らず他の国でも幼少期に教えられることが、日本では教えられておらず、大人になっても日本人がやってしまうのであれば、それはそれで「日本人ってガキじゃん」と思われるかもしれないですね。

(※国民全員、同じ性格ではないことはないので、傾向として考えていただけますと幸いです。)

なので、

国民性の成り立ちは、幼少期に何を教えるかが作用していて、それは簡単には変えられない。国民性と向き合うのはエネルギーを要するだけで、特にクリティカルな解決策は出てこないという事実。

を受け入れたほうが色々と早いですね〜w

それが海外3年目で感じ始めていて。そこから海外の仕事で、外国人である彼らとどう距離感を取るかが結構重要だと思っています。

タイは基本的にフレンドリーな人が多いので、つい距離感を縮めてしまいがち。またフレンドリーでない人は結構嫌われてしまう可能性があるかな〜と思います。

なので仲良くなりすぎず、心は離れすぎず、適度な距離感の取り方がめちゃくちゃ重要で、これが仕事の成果を左右すると思いますね〜。

サイコパス的な言い方をすると、表面的に仲良くする素振りを見せることも大事かなと思います。感情移入まですると、体力勝負にもなってくるので、それで精神的に潰れたら元も子もないです。

タイ駐在歴が長い人は、なんか冷めてる人が多いな〜と思ってたんですけど、多分そういうことなんだろうなと勝手に解釈していますw

改めて、距離感は大事。

彼らが感情的になってこようとも、こちらは自分のペースで、あくまで仕事としてきているので、彼らの気分取り屋にならず、全体の最適解を冷静に考え続けることが大事ですね。(自戒 a billion)

それでも海外で働き続けたいか?

3-4年また日本に戻って、また海外に挑戦っていう選択肢も一つあるかなと思っていて、人生全体のキャリアにおいて、大半の主戦場は海外がいいですね。

海外で頑張る動機としては、「海外の人と、海外のマーケットで働くこと」は多くの方ができる経験ではないし、学ぶことも多いです。あとロマンがあります。(これ大事)

特にさっき上げたような外国人従業員とのトラブルが多い分、「人とは何か」について向き合うので、対人コミュニケーションのあり方や、接し方については日本にいる時よりも、深い考えを持つようになりました。

解決しようのない理不尽な痛みが多い分、それはそれで人間的な成長につながっているかと思うので、海外で働くことは一概に悪いことではないと思います。

ぶっちゃけ、タイのこと好き?

仕事面以外だと、僕は割とタイの国民性に近いかもしれないです。

結構ラフで、細かいところは気にしたくないし、基本適当でOK。

ご飯に小さい虫が入ってたとか、
ホテルの部屋の中にゴキブリがいたとか、
そんな小さいことに謝らなくてもいいし、
またLGBTとか議論されているけど、
人は人、うちはうち、よそはよそ的な考えは、ものすごくタイとマッチしている気がします。

仕事だけになると、やはり日本人の感覚が全面に出るので、衝突が起きやすい。仕事でいうと日本人の考え方が好きだし、私生活の価値観はタイの価値観は好きです。

住む分には快適ですが、働くとなると結構な覚悟がいるな〜って感じがします。

なんでこんなこと書いたの?

実は今日、タイ人とまた喧嘩というか、まあ向こうが感情的になっていて、「自分も言い方悪かったな〜」と思う反面、「いやそこまでキレる必要なくない??」とイヤーな気持ちになったので、ブログを書いて、気持ち整理しようと試みました。はい。笑

結果、書いてよかったと思います、心がだいぶ静まりました。

(来週からはもうちょっと言い方変えてみようと思うが、リモートだから伝わりきらないところがあって難しい。。。)

終わりに

まあこんなポエム的なブログも定期的に更新して、「この時こんなこと悩んでいたな〜」と笑えるように、今は愚直に頑張っていこうと思います。笑

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