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ゲーテの言葉とマーケティング理論ー上澄み戦略と浸透戦略ー

マーケティング用語で、上澄み戦略(スキミング戦略)と浸透戦略(ぺネトレーション戦略)ってのがあります。

スキミング戦略とは、スキミング(上澄み)をすくうことを目的とした価格設定です。ぺネトレーション戦略とは、ぺネトレーション(浸透)を優先する戦略であり、新商品を市場に浸透させることを目的とした価格設定です。それぞれの戦略はターゲットとする顧客層が異なるため、市場への広がり方も異なります。
上澄みをすくうスキミング戦略は、利益を出しづらい商品の導入期に、富裕層やイノベーターが購入してくれる価格に設定をする戦略です。ただ商品自体が素晴らしいものでないと、富裕層やイノベーターはすぐ別のものへ乗り換えてしまいます。
浸透戦略であるぺネトレーション戦略は、市場シェアを早期に勝ち取ることが目的です。そのため、スキミング戦略とは対照的に、低価格の価格設定を行い、市場シェアの拡大を優先します。ただ一度低価格が浸透すると商品の値上げは難しくなります。さらに、自社よりも資本がある競合他社がさらに低価格の商品を出すことも。

アップルのマッキントッシュやI-phoneは、スキミング戦略ですよね。
アマゾンのFIREタブレットとかグーグルクロームブックは、ペネトレーション戦略。

サムスンから二つ折りのスマホ出ましたね。iPhoneもスキミングでいけるのかどうか正念場。

ふと、ゲーテの言葉を思い出しました。

図々しい者は苦悩せねばならぬ。
控えめな者は忍耐せねばならぬ。
図々しくしても控えめにしても、結局負い目を受けることは同じだ。

やり方は違っても大変なのはどこも一緒、だそうです。

かわいいイラストmomoro66さん、ありがとうございます。

頂けるなら音楽ストリーミングサービスの費用に充てたいと思います。