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「幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない マインドフルネスから生まれた心理療法ACT入門」感想と要点紹介④

こんにちは、papaたぬきです。

「幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない マインドフルネスから生まれた心理療法ACT入門」を読んで大切だと感じたことについて発信します。

ACTは6つの基本行動原則からなり、それぞれが協力しあって人生を変えるようなものの見方を育てるといわれています。
「心理的柔軟性」が大きいと、苦痛をもたらす思考や感情に対して上手に対応でき、自らの価値に沿った行動をとることができるようになります。

ACTの基本原則

1.脱フュージョン
2.拡張
3.接続
4.観察する自己
5.価値の確認
6.目標に向かっての行動

各項目については、後に掲載する記事に詳細を書きたいと思います。

1から4の原則は「マインドフルネス」の手法として知られるものです。
マインドフルネスとは、気づき、心を開き、集中した状態のことで、肉体的にも心理的にも大きな恩恵をもたらすといわれています。

マインドフルネス+価値+行動

心理的柔軟性

ACTの基本原則を生活に応用すると、心理的柔軟性は着実に身につき、人間関係、健康、人生の豊かさなどに前向きな効果がもたらされるといいます。

また、著者のラスハリスは文章の中で繰り返し述べることがあり、それは
「読んだだけでは身につかない」
「実際に行動をすることが大事」
「著者の話を鵜呑みにする必要はない、むしろしてはならない」
「自分で試してみて、体験したことを信じてほしい」
ということでした。
そもそもACTの書籍を手に取っている時点で、人生において何かしらの問題を抱えていたり、より豊かな人生や人間関係を構築したいと考えていたり、今まで様々な手法を試してきたけどうまくいかなかった経験があるなど経緯があると思われており、この書籍に対しても大きな期待をもっている場合が多いとされています。
しかしACTの信念として、問題解決のために使われると効果を発揮できず、むしろ囚われてしまうことで苦痛を助長させてしまう可能性があるともされていました。
もちろん苦痛の軽減を効果として期待して用いるのは間違ってはいませんが、苦痛の軽減はあくまで副作用のようなもので、本意ではないといいます。
今現在で、自分の内面に目を向けて、マインドフルネスの手法を手掛かりにし感情と思考に対し新しい関わり方をすることで、見えにくくなっていた価値に改めて気づき、適切な行動をとれる準備体制が整うということです。
そしてその行動をとったところで必ずうまくいく保証はなく、やってみなければわからないという部分も触れています。
この、「行動」に重点を置くこと、そしてやってみなければわからない、やってみなければ変わらないという信念は、すでにこの書籍を読んでいる最中からACT的であるといえます。
「変化にはあなたが行動することが求められる。やるかどうかはあなた次第だが。」
というメッセージがひしひしと伝わってくるように思えます。

続きは、また次回に。

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