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フリーエンジニア 小規模企業共済のハナシ

やった方がいいヒトも多い

 フリーランスとして生きていくと会社員時代に受けられた色々な社会保障から切り離されてしまう。不利になってしまうモノも多いが有利に働くモノもある。そこは上手く使い分けをすればいいんじゃないかなぁと。

小規模企業共済制度

 この制度は何じゃらほいということではあるが、個人事業主や小さい規模の会社役員などの退職金の積み立て制度である。
 税理士さんにお世話になっておるヒトはワリと入っているヒトも多いんじゃないかと思うが場合によっては入らない方がいいヒトもいるらしい。そのあたりはケースバイケースなのでオッサンは良く分からない。

 検索すれば中小企業基盤整備機構なんてHPに仕組みの詳細が書いてあるので割愛しようかと思うが、非常に分かりにくいのでオッサンが分からなくてオペレータに質問攻めにした際の回答を書こうと思う。
 ただし、この質問攻めにした時は結構前のハナシなので、今とは違うかもしれないので鵜呑みにしないこと。

 HPには親切にも問い合わせがしやすい時間帯が書かれているが、全くあてにならないので電話をする際は根気よく待つことになる。

最大のメリットは控除

 掛金は確定申告の際に全額を控除することが出来る。ようは老後に向けて現金で貯金をするならこっちで積み立てた方がいいってハナシになる。掛金は月額1000円ぐらいからMAX70000円までの間で選べる。
 毎月70000円積み立てると年間で840000円ほどの所得控除が受けられる。この所得控除の額もシミュレーションできる。ある程度の収入があるフリーランスだとバカにできない控除額になる。
 老後のためのおカネならばどうせ手を付けることはないので、毎月お小遣い程度をぶっこんでおくのもいいんじゃないかと。

 idecoのMAXと組み合わせると年間控除は実に150万近くなる。
 ヤバイよな、この控除額は。

 ちなみに、オッサンは、どっちもMAXで積み立てている。

小規模共済は貸付が受けられる。

 自分で積み立てた掛金額の範囲で貸付を受けるコトが出来る。しかもこれ、即日貸付を受けられるというウルトラCがイケる。まぁ貸付を受けるということは返済はしなきゃいけないんだけれど、利率がびっくりするほど安い。銀行で借りるなんて考えられない安さになる。

 例えば100万ぐらい積み立ててあればその範囲で借りることができて返済は3年か5年ぐらい(失念。調べて欲しい)でイケる。病気をした時や災害で被災をした時にも借りれるんだな、これが。

 フリーランスのエンジニアであれば、どうしても契約が取れなくて食えないなんて時のつなぎにも使うことが出来る。

 もしものカネを銀行に入れておくのはともかく、バックアップとしてはとてもいい仕組みだと思うんだよな、オッサンは。

デメリットもある

 途中解約すると美味しくない仕組みである。正確に言うと美味しくなくなる分岐点があるんだけれど、そのあたりはヒトによって違ってくるので税理士さんに聞いてみるといい。
 
 例えばこれからフリーランスになるけれど、やっぱり会社員に戻る、なんてことがあれば損をするケースがある。覚悟を決めたモノだけが入れる仕組みになっている。

その他にHPなどに乗っていない情報

 基本的に給与所得がない人間にしか入ることが出来ないので、副業で個人事業主なんてヒトは審査で蹴られる。あくまで個人事業主と小規模企業の役員のための共済なので。
 小規模企業の役員でかつ、別の会社で従業員として給与を貰ってるなんてケースも審査で蹴られる。
 ようは甲ならよくて、乙だとダメ。

 個別に判断する必要があるケースが多いらしい。

 申し込みには金融機関に行かないといけないので平日の日中でどっか時間を使う必要がある。それだけではなく、この申し込み書類はダウンロードなどできないので、小規模企業共済に問い合わせる必要がある。
 申し込みには確定申告が必要で、開業した直後であれば個人事業主開業届の税務署印がついてある控えの原本が必要になる。

法人成りする場合

 個人事業主から法人成りする場合、別途申し込みが必要になる。この場合も審査が必要になる。審査によって継続で積み立てが出来る。
 
 法人成りした場合の従業員が多くなってしまう場合なども個別に申請が必要になるようで。ただ、面白いハナシを聞いたんだよな。
 これは審査をするタイミングでヒアリングをする内容らしくて、その後に審査のヒアリングないんだよな。

 法人成りした時に従業員が5人とかで、のちのち100人とかのデカイ企業になった場合でも、そのまま継続できてしまうんじゃねぇかなぁと。悪用できちまうんじゃないかなぁ、国の仕組みだけにペナルティがデカそうで怖いけれど。

 個人事業主から法人になって、その後、ガンガン会社をデカくして、なんてことを考えているようならこの仕組みはそぐわないな。

 オッサンのような節税目的で法人化するようなのはぴったりの仕組みなんだけれどな。

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