2023年2月に読んだホンのハナシ
フリーランスは常に勉強である
オッサンは毎月それなりの本を読んでいる。本を読む習慣というのはとても大切なもので、その昔は通勤中の電車で本を読んで過ごしていた。ヤングジャンプとかマガジンとか。本は人生を豊かにする。
じょうじ、とかいう意味不明な声をあげてくる宇宙人と変身して戦う地球人類との熱いバトルに胸を躍らせ、古代中国の歴史に思いを馳せながら、五つ子のハートウォーミングなコメディに心を和ませ、ボクシングの試合に手に汗を握る。
勉強じゃねぇな、これ。
法人登記準備にはいったので
オッサンは法人成りの準備期間に入っており、そろそろ法務的な整理をはじめなければならないので、復習を兼ねて勉強をしている。CTO時代に弁護士や弁理士なんて方々と散々やりあった内容が含まれているが、それでも知識をアップデートさせ続けないと世の中には太刀打ちできない。
この本の良いトコロは、契約書別のサンプル条項が豊富に入っているトコロだろうか。一般的に考慮しなさそうなトコも含まれており、そこをなぜ含めないといけないかってトコロも書いてあるのがとてもいい。
ITフリーランスが法人成りする場合は大きく3パターン存在すると思っている。いわゆる高すぎる個人事業主の税金対応と取引先が個人事業主を認めないため法人を必要とする場合。そして自分の事業をする場合。
ITフリーランスが法人成りをして自分の事業を推進することになったら、意外と考えてなかった問題に直面するのよな。これはCTO時代に痛感した。研究開発費の扱いとかは税理士とハナシて勉強しないとおそらく理解することが難しい。モノを作って売ればいいじゃない、という簡単なハナシにもならないんだわ。
この本とは別にクラウドサービスの利用規約の本も手に入れて読んでいて、日本国内でクラウドサービスを提供している会社の利用規約を比較しながら分析を進めると、色々なトコに穴があったりして、これはこれで食い扶持になるんじゃねぇかなぁと思っている次第。クラウドサービスについては規約とかについてまだ詰める必要がありそうな気配。
IT法務に強そうな弁護士とか、そのうちやりだすと見てる。いや、もうやってるかな、こういうセミナーとかって。
新しく請けた仕事の本
ボギーという知り合いから引き合いがあって請けた仕事に関係する本。オッサンは特許関係についてはド素人なのでプロジェクトのハナシについていけないから良さそうな本はねぇか、と聞いたところ簡単でとりあえず知識を入れるならこれと勧められた。ちょっと古い本だけれど読みやすいのでやるなら、これからということらしい。
特許という仕組みが自分たちを守ってくれる仕組みではない、ということが良く分かった。というか、知的財産の保護ってクッソ面倒なんだな。
他にも色々な本を買ったがどれもこれも面白い。「雪見だいふく」の特許のハナシとか非常に有名なハナシらしくて、非常に面白かった。
ポッキーがなぜ特許化されないか、というハナシとか。
権利の上に眠るものは、保護に値せず
シビアな世界よな。
粋な人間になりたいなぁと。
この本は発売されたときからずっと欲しかった本だったんだけれど、いかんせんお高くて買うのに躊躇していた。そこで飲む量を少しセーブして飲んだつもり貯金をしてようやく買うことが出来た。
仕事に関係ないから経費にできんのよな、これ。
MOA美術館で山中常盤物語絵巻を見た時にすげぇなと思ってて、それのカラー解説がついているのよな。
これは源義経のハナシなんだけれど、すごいのよ。生々しくて。昔の絵巻物を想像した時のブツとは明らかに違うブツなんだな。
他にも色々な作品がカラーで表示されていてそれぞれに補足や解説がついていて、もうすごい。この本が出るまではカラーの本はなかったようで全部白黒だったとか。
なぜかやることになった新卒教育
オッサンはプロパーではなくフリーランスのエンジニアである。
が、今の契約している会社にどうしても4月からの新卒教育を少しやってくれや、とお願いをされてしまい断るに断れずにやることになった。
フリーランスの時給を新卒教育に使って採算取れるんだろうか。
それ以前にフリーランスにプロパーの新卒教育をさせるなよ。
ITのコトなんてなんも分からん1年目にとりあえず勉強させて国家資格を取らせてそれっぽい自信をつけてやるのが最初かなぁという方針の基、ITパスポートと情報セキュリティマネジメントの2つをチョイスされ、どうやら1カ月で2つの資格を取ってもらうというスケジュールらしい。
オッサンの若いころは基本情報だった。
さすがに中身を全く見てないと解説もクソもないので、少しばかり読んでみたんだけれど、ITパスポートスゴイな。これ、初見で取れる現役のITエンジニア少ないかもしれない。
その昔、初級システムアドミニストレーターなんて意味があるのかないのかヒドイ国家資格が存在していたんだけれど、それの後継版なのな。
当時の試験はまだ覚えてる。
マウスの絵、ディスプレイの絵、キーボードの絵、ノートパソコンの絵
この4つの絵から、画面を出力するための機器はどれかを選ぶ4択とかが普通に出題されてたんだよな。あれはさすがに試験を受けた時に面食らった。大学で初級シスアドを取れば出席に関わらず授業単位をやる、という面白い教授の授業があって、それで勉強もせずに受けたんだよな。
その頃からアップデートされないまま、ITパスポートのテキストを見てみたけれど、圧倒的に難しくなってる。オッサンも初見では回答できない問題多すぎるわ。経営から労務法規、商取引法まで含まれてて、IT分野も最低限の知識は問われる内容になってる。これ、現役のエンジニアでも舐めてると取れないんじゃねぇかな。
情報セキュリティマネジメントは、現役には簡単すぎる。ある程度の規模のプロジェクトに関わったコトがある人間であればプロジェクト初期に発生するセキュリティサーベイで考えたりする項目ばかりが出題範囲になっているので、これを初見でクリアできないと、逆の意味でヤバい。
こっちの本は何ページが読んだけれど、そっと閉じた。
やっぱり勉強はずっと続けることになる
最近、知らないというリスクよりも古い情報がアップデートされていないことの方がリスクが高いような気がしてきている。そして、トシを喰うほど色々な知識が入っているので全部をアップデートしきれなくなるのよな。
取捨選択をすることも必要になるのはわかるが、知識欲を満たすことを辞められそうもない。
なので、イブニングの休刊は本当に残念。
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