『おはよう戦争』 ~おはようから行ってきますまで~ 

子供達にとって、時間とは言われて気がつくものだ。
自ら時間を気にして行動することは滅多に無い。
というのも、親という立場を7〜8年やってきて、最近でも実感することが多い。

平日の朝、どこの家庭でも時間に追われている。
自分の準備、子供の準備、顔を洗ったり歯磨きしたり、朝食をとったり。
子供が居れば、その工程がすべて人数分になる。
そして各々、家を出発する時間が決まっている。
そこに標準を合わせて行動するが、子供がまた思うように動いてくれない。
毎朝やることはほぼ一緒なのにも関わらず、動かないのも毎日一緒。
もう少し朝早く起きれば...
起きないという点も毎朝一緒。

そして私は毎日口を酸っぱくして伝えている。
『今〇〇分だよ!もう〇〇が済んでないと間に合わなくなるよ!』

保育園の子2人がのそのそ動く
文句や不平不満を漏らしながら動く
結局行動が遅いのでギリギリになる。

小学生の息子といえば
やはりほぼ同じ。
違うことは、車に乗せて送っていくか、自分で歩いていくかだけの違い。
少しクセがあるといえば、準備物を玄関に忘れたまま出発してみたり、忘れ物したからと途中で帰ってきたり。
毎朝ギリギリか、ちょっと遅刻ではないかという時間に学校へ行く。

なぜもう少し余裕を見て行動しないのか。
保育園の子ならまだしも、小学生になれば時計の見方を教えてもらう。
逆算すれば何分に準備完了しておかなければならないかわかるはずでは?

そんなことを言っても無駄である。
本人には本人のペースがあり、周りなどは気にしていない。
みんなそうだ。
周りを気になどしていられないのだ。
わが道を行く。

朝のテレビをニュースに変えてみる。
普段見ることもないニュースでもジーっと眺めて動かない。
テレビを消してみる。
テレビがないと時間がわからないと文句を言われる。

あまり子供たちに手をかけすぎると、自分で準備をするということを全くやらなくなってしまうのではないか。
少しずつでも、一つずつでも自分で時間を見て行動してもらいたい。

というのも、私自身が子供たちに手をかけすぎると仕事に遅刻してしまう。
これも私の時間管理の問題なのだろう。
もう少し早く起きていれば、子供たちに時間をかけて、ゆっくり準備を教えながら手伝ってあげられれば、何も問題なく朝の準備は完了するかもしれない。

結局、親である私にも問題があるのだ。

そんなこんなで、みんな時間ギリギリになって、朝ごはんを少ししか食べられずいってきますな保育園組。
歯磨きに時間がかけられず、ちょろちょろ歯磨きをして、いってきますの小学生息子。
そこに忘れ物まであいまって遅刻だろう時間に二度目のいってきます。

どうしてこんなに朝って大変なんだろう。

早起きをすることだけで解決できる問題であればよいのだが
実際は、前日の夜にもやることはたくさんあるわけで
私が就寝できる時間も大方決まっているわけで
この無限ループをどこかで打破しないことには
大きな変化は得られないだろう。

それでも朝はやってくる。
おはようからいってきますの戦いは続く。
まさしく『おはよう戦争』である。

きっと子供たちが大きくなるにつれて、少しは改善されていくのだろう。
それまでは根気強く、毎朝戦うしかないのだ。

お父さんやお母さんは、この朝の戦いを、誰に弱音を吐くわけでもなく、遅刻の理由にするわけでもなく、毎日仕事に行っている。
この『おはよう戦争』に毎朝どれだけ体力を使っていることか。
きっと私の両親もそうだったのだろう。
十数年から二十数年
きっと毎朝戦ってきたのだろう。

お父さん、お母さん

『朝の戦争』
私は頑張ってますとは言わないもんね。
みんなきっと苦労しているんだろうね。
でもその頑張りは、きっと夫婦で共有し、後の良い思い出として
私たちの記憶に刻まれていくのだろう。
今が辛くても、子供たちに朝ぶつかってしまっても、
きっと十年、二十年後には笑い話にできる。
それまでがんばろ

少なくとも、私はそんな頑張りを応援している。
自分自身も、妻も、そして世のお父さんお母さんも。

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