【夏の甲子園2021】全49校の監督徹底解剖
今夏の甲子園で指揮を執る全49校の監督について分析しました。
(※本記事の9割は無料で読めます。元データのスプレッドシートとおまけ情報を有料で提供しています。)
0. 分析内容
「甲子園2021(週刊朝日2021年8月15日増刊号)」と日刊スポーツ「夏の甲子園2021代表校一覧」から、各校監督の年齢・出身校・甲子園出場経験有無等を定量的に集計・分析。
※各監督の指導法や戦略、キャラクターなどの定性面については分析対象外です。
1. 監督の年代
世代別の人数(割合)
年代別の人数は、30代11人、40代16人、50代15人、60代4人、そして70代の監督も3人いました。平均年齢は48.4歳です。
最年少と最年長
最年少監督は、東明館(佐賀)の豊福監督と宮崎商業の橋口監督で33歳。最年長は、専大松戸(千葉)の持丸監督で73歳です。その差40歳!
30代の監督は11人、60代の監督が4人、そして70代の監督が3人います。全国的な名門の横浜高校、作新学院の監督も30代。そして、60歳を超えて高校野球に関わる熱意、まして甲子園に出るような高校で選手を指導する気力・体力があることが物凄いです。
名将の県岐阜商・鍛冶舎監督(70歳)と明徳義塾・馬淵監督(65歳)は1回戦で対戦します。
2. 監督の学歴
全49人の内、大卒が44人で全体の約9割。高卒の監督は5人で全体の約1割。高卒の監督は高校卒業後に社会人野球に進んだケースがほとんどですが、智弁和歌山の中谷監督は、母校でもある智弁和歌山を卒業後に阪神タイガーズに入団した経歴の持ち主です。いずれも現役引退後に母校のコーチに就任し、指導者に道に進んでいるようです。必ずしも教員免許を取得しなくても高校野球の監督にはなれるわけです。
出身大学
大卒の監督の出身大学は、多い順から東洋大学出身者が4名、早稲田と日本大学の出身者が3名ずつとなっています。国立大学出身者は、作新学院・小針監督(筑波大)、高岡商・吉田監督(北海道教育大)、三重・沖田監督(三重大)、米子東・紙本監督(鳥取大)の4名。東大・京大・慶応出身の監督はいませんでした。
3. 選手時代の甲子園出場経験
49人の内、現役時代に甲子園に出場した経験がある監督は、31人。その内、自分の母校を率いて今回の甲子園に出場している監督は、15人。
母校を率いている監督28人の内、13人は甲子園出場経験がありません。一方で、母校ではない高校を率いている監督21人の内、約8割16人が甲子園出場経験があります。甲子園出場の実績を評価されて、他校から監督就任を要請されたケースも考えられます。
4. 監督に関する著書
今夏の甲子園に出場している監督について書かれた本、あるいは自らの経験や指導法について出版されている著書をご紹介します。(順不同)
夏の甲子園2021_全49監督データ(有料)
今回の分析元データを集計した「★夏の甲子園2021_全49監督データ」のスプレッドシートURL(DL可)を有料で提供します。
スプレッドシートには、以下の監督データを入力しています。
年齢/出身/出身高校/出身大学/甲子園出場経験有無
また、監督28年目にして初の甲子園出場を果たした東北学院/渡辺監督の他、個人的に注目したい監督をピックアップしています。
ここから先は
¥ 250
少しでもサポートいただけると嬉しいです。サポートいただいたお金は、創作活動のための経費(書籍購入、デジタルコンテンツ購入、交際費など)に充当させていただきます。