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未婚シングルになるまでの壮絶な戦い(第1章)


こんにちわ、かなぴこです。

今日は衝撃的な話をしようと思います

突然ですが、私未婚のシングルマザーです。
未婚になった理由を話すと、大体の人が「何それ、衝撃的すぎて何も言えん。ドラマ化できんで」と口を揃えていうので、これはnoteのネタになるんじゃないかと思って書き記していこうと思います。


クソ野郎との出会い

歌手になるのが夢で、その目標を追いかけるために22歳の頃に音楽活動を始めました。路上ライブやライブ配信をほぼ毎日し、そのお客さんとして現れたのがクソ野郎です。
当時、私24歳、糞37歳。13個上。でも40手前には見えず、若々しくて紳士的でした。路上ライブで私をたまたま見つけたらしく、そこからライブ配信やライブハウスに遊びにきてくれるようになり、1人のファンとして応援してくれていました。

TwitterのDMも基本的には音楽関係の人か、ライブの予約のDMにしか返事を返していないのですが、猛アタックされたのと、紳士的な雰囲気と社交性、大人の余裕に惹かれ、一度二人でご飯に行きました。


とんとん拍子で同棲開始


すぐに仲良くなり、初めてご飯に行った1週間後に告白され、付き合いました。その2日後、キャリーケース1つで私の一人暮らしの家に転がり込んできました。今思えば、なんで荷物がキャリーケース1つなのか、なんで付き合って2日目にしてそんな厚かましいことができたのかって疑問点も出てくるのですが、当時は恋は盲目と言いますか、何も疑うところはありませんでした。

私はその頃、お昼は事務の仕事をしながら、音楽活動を並行してやっていたので、クタクタの毎日でした。そんな私に、毎晩ご飯を作って待っていてくれたのです…しかもめっちゃ美味しい…胃袋を完全に掴まれたのは私の方だった…


何も疑うことのない日常生活

彼の仕事は、直接クライアントさんとアポを取って近くのカフェなどでお話をしてまとまった報酬をもらう、フリーランスのコンサルタントだと聞いていました。なので出張で姫路や兵庫などに行くことも多々。私より早く家に帰ってることも違和感はありませんでした。
電話をすればいつでも出てくれて、風邪をひいて早退したといえばすぐに帰ってきて看病してくれます。
そして私が悪いことをした時は真剣に怒ってくれたり、嬉しいことには喜んでくれたり、大人で紳士で社交的、ファンの中では中心的人物で場を明るくし、気遣いも最高。誰一人取り残さない優しさ。そして料理が上手くて顔が好みの最高すぎるパートナーでした。ちなみに、うちの家族ともめっちゃ仲が良く、家族も信用していました。

その中で、改まって事前に知らされたことが1つだけありました。
「俺バツイチで子供一人おるねん。もう離婚して結構経つから、今6歳くらいかな、男の子。今はその子の養育費を払ってて、面会とかは全くしてないけど今後ずっと一緒におるつもりやから隠しとくのもなんか違うなと思って。バツイチ子持ちのこんな俺やけどいい?」
私との将来と向き合って、自分の過去を伝えてくれるってなんて紳士的なんやろうと、感動したのを覚えています。


突然の妊娠発覚

一緒に住み始めて半年ほど経った頃、妊娠が発覚。音楽活動はちょうど絶頂期。大きなイベントで準優勝し、翌月には200人規模のワンマンライブを控えていました。
妊娠検査薬で陽性。病院に行くも、週数的には見えてもおかしくないのに胎嚢が確認できませんでした。もしかしたら子宮外妊娠かもと言われ、その場合手術が必要。手術するとなるとワンマンライブの1週間前になると言われ、不安と絶望で心が押しつぶされそうでした。
ですが、無事1週間後の受診で胎嚢が見つかり、妊娠が確実になりました。

妊娠が発覚して彼は、二人の子供ができて嬉しい。これから家族としての責任を負っていく。一生二人を守っていく。早くお母さんに挨拶行かないとねと、結婚に対して真剣に向き合ってくれました。
音楽活動を絶頂期で休止し、夢を諦めることになったとしても、この人と結婚して子供を育てていく方が自分のこれからにとって幸せになれると確信があったので、とても嬉しかったのを覚えています。


ワンマンライブ成功、親に挨拶

無事ワンマンライブも大成功し、その二日後に、二人揃ってうちの親に妊娠と結婚の報告をしました。うちの家族は彼のことをとても信用していて気に入っていたので、相手が彼で良かったと安心してくれました。
音楽を休止してしまうのは勿体無いしファンの人に申し訳ない気持ちがあるけど、結婚は嬉しいことだしおめでとうと言ってくれました。
彼の家族にも挨拶したいと伝えると、自分は親と縁を切っているから挨拶する必要はない。兄弟とも色々揉めたから会えないとのことでした。一緒に事業をやって失敗してお金の関係で揉めたと以前に聞いていたので、納得しました。

ひと段落して、つわりが始まりました。
丸2ヶ月ほど食べづわりで動けず、彼が生活費も家賃も全部持つから仕事辞めていいよと言ってくれたので、事務職を退職。一生フルーツオレとリンゴジュース、キリンレモンしか口にできない状況で、トゥエンティーフォーを見ながらゴロゴロつわりと戦っていました。

時が経ち、音楽活動もそろそろ休止を発表しないといけないと思い、Twitterで発表。この発表では、まだ妊娠のことは伝えず、体調不良と伝えていました。その数日後、配信やライブにも足を運んでくれて何度も面識なる1人のファンの女の子から、DMが届きました。
「あなたのお腹にいる子は、私の旦那の子供ですか?」


2章に続く……

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