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【メンバーに聞いてみた】予算管理ではなく、システム化されたデータの統合を行うプラットフォーム作りを目指す

こんにちは!カスタマーリレーション推進室です!

今日からナレッジラボで働くメンバーにどのような人がいるのか自己紹介インタビューを実施していきます!
記念すべき第1回目は我らがCEO 国見にインタビューを行いました!
ナレッジラボの創業から今後の展開に向けての熱い思いをお話して頂きました!

国見英嗣
株式会社ナレッジラボ 代表取締役社長CEO
トーマツグループに入社後、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー株式会社でM&A、事業再生業務を経験しナレッジラボを設立。
ナレッジラボでは事業再生コンサルティングを立ち上げるとともにコンサルティングノウハウを詰め込んだ経営管理クラウド「Manageboard」の開発も行うなどテクノロジーに強みを有する公認会計士である。

ナレッジラボを創業するまで

もともと僕、大学は理系だったんですよ。小さい頃から車が好きで、F1のメカニックになりたいという夢があって、機械工学に入っていろいろ勉強していってましたね。

僕が大学に入学したときはちょうどWindowsが世の中に出てきたぐらいで、インターネット黎明期の頃でした。大学に行くとPCが並んでいましたね。
父がパソコン好きだったので、家にパソコンが置いてあって、小学校の頃から見よう見まねでプログラミングをしていました。

パソコンは好きだったんですけど、F1とかエンジニアの方に行きたかったので機械工学に入りました。入ったら入ったでインターネットがすごい出てきて、当時の超高性能なパソコンが大学にいっぱい並んでて、コンピューターの可能性をすごく感じたんですね。

基本的に物理をやってたんですけど、パソコンを使ったプログラミングにすごく興味が出てきてて。機械科だったんですけど、3年生から数学の研究室に入って、プログラミングでひたすら方程式を解くっていう、そういう学生時代を送っていましたね。ちょうど世の中はLTCM(Long Term Capital Management)とかの金融工学が流行っていて、ブラック-ショールズ方程式がノーベル賞を取ったりしている頃で、数学と金融がすごくおもしろいなと。

徐々に車のエンジニアっていうところからコンピュータの方に興味が出てきました。このままメーカーに勤めるのかなっていうのはあったんですけど、「今違う世界に行ってみたい」っていうのでいろいろ探していた時に、会計士っていういろんなビジネスを経験出来る資格があるって大学卒業間際ぐらいに聞いたんですよ。そこから会計士の道に行きました。

もともとの発想がエンジニアになりたい人間だったので、ITに関する仕事がやりたいということで、監査法人に入ってから2~3年ぐらいからシステム監査をやり始めました。

大学生の頃によく言われていた話で、これからの時代は「IT×会計×英語」をわかってたら市場価値がすごく高くなる。ちょうどITは好きだったので、「IT×会計」=「会計士」みたいな。
会計とITは芯があるというか、会計だけじゃなくてITをどう活用するかをずっと考えてた。
前職は仕事としてはシステム監査もやってたんですけどITってあんまりなくて。

結構僕は移り気なので、前職の仕事をしていてM&Aの仕事が面白そうで、グループ内にM&Aのアドバイザリー会社があったのでそっちに移りました。
M&Aをやっていく中でそれまでは大企業ばっかりだったんですけど、中小企業のお客さんがいたんですね。中小企業の社長と話していくと今までの大企業の経理部長と全く違う感性を持っていた。すごい大きい責任感と使命感を持って仕事をしているのが何社かあって、中小企業にめっちゃ興味が出てきました。
そこからなんとか中小企業に向けた仕事をしたいと思っていたんですけど、前職ではなかなかそれが出来なかったですね。

僕は会計士になってから10年やらせてもらって10年間いろいろ学ばせて頂きました。
「学ばせてもらった10年を次の10年で世の中、特に中小企業にフィードバックしたい。学んだ10年を徹底的に中小企業にお返しがしたい」っていう思いが強くなり、中小企業を支援する機会が持てなかった前職を退職し、ナレッジラボを立ち上げました。

「コンサルティング」という言葉を社名にいれたくなかった

そういう思いで作ったので、ITっていうのもすごく興味がありました。会計、IT、そして僕がやっていたコンサルティングっていうものをいかに活用していくか。

「コンサルティング」を社名に入れた時点でその会社はコンサル会社で、それって全く面白くない。創業する前からレールが引かれてるみたいな。中小企業の役に立ちたい思いはあったけど、別にコンサルがやりたかったわけではないんですよ。僕らが学んできた会計やITを恩返しをしたくて、恩返しをするやり方って全くわかってなかったんですけど縛られたくないっていうのはあって。

なので前職からの紹介の仕事も全て断っていました。おかげで始めの1年はすごく大変だったんですけど。結果そういうことをしていく中で事業再生の仕事を始めました。

事業再生の仕事を初めて思ったのは、中小企業がいかに少ないリソースで仕事をしているのかを目の当たりにして。特にデータが全くないんですよね。上場企業はいろんな優秀な人が集まってデータ化したり、データを活用している。

中小企業はそういうのがなくて社長の経験と勘で一か八かの勝負で終わっていて。そこに事業再生として、僕らがデータを活用して数字を活用していく仕組みを入れていくとすごく良くなっている会社が増えてきたんですね。特に難しいことはしていないんですけど、中小企業にデータ経営、FP&A領域の仕事を入れていくだけで中小企業ってすごく良くなっていったんです。それが出来てない、やるリソースもない、ノウハウもない中小企業がとても多かったんですが、僕たちがサポートしていった会社はすごく良くなっていった。

これまでは属人的に会計士とか経営企画、ファイナンス領域の専門家じゃないと解決出来なかったんですが、テクノロジーを使えばこれを解決出来るんじゃないかということで、事業計画とか経営管理とかをSaaS化したいという思いで作ったのがManageboardですね。

Manageboardも大きなチャレンジではあって、そこまではコンサルがメインだったし、小さい会社だったので、開発に振り切るというのはかなりの投資もあるし成功するかもわからなかったんですけど、当時のメンバーが支えてくれたのでManageboardが開発出来ました。

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Manageboardはすごい可能性を秘めている

大企業って投資余力もあっていろんなシステムを入れられるけど、中小企業は人もお金も足りないですよね。
僕たちがやるべきことは中小企業の経営を可視化することだと思っています。

その可視化するツールとしてManageboardはすごく拡張性があって、特にアメリカだとCPM(Corporate Performance Management)の領域がめちゃくちゃ伸びてきているんです。僕たちがやってるManageboardもCPMの領域のサービスになるのですが、今アメリカで伸びてるCPMの市場ってこれまではエンタープライズ領域だったのが、ここ数年は売上数十億円から数百億円規模のいわゆるミッドマーケット領域も伸びてきています。

なぜ伸びてきているのかというと、十年前から二十年前はまずシステム投資がスクラッチ開発にすごい時間もお金もかかってたので中小企業には手が出せなかった。入れてもスタンドアローンなのでネットワークに繋がっていない。新しいシステムをつなぎこもうと思ったらそこでもすごく時間がかかると。なので中小企業になかなか手が出ない領域だったんですが、僕らがやりたいCPMの領域ってどんどんSaaS化されていっていて、大きなIT投資をしないでも成果が出るようになったからなんです。

Manageboardの作りたい世界観って経営のデータをいろいろなところから集めてくること。今は会計だけなんですけど、これを会計以外の非財務データとかのデータを統合していく仕組みを作っていきたくて。
僕たちはこの仕組みを中小企業、中堅企業に届けたいと思っていて、そこはしっかりやっていかないといけないなってすごく最近考えていますね。

まだまだ日本ではCPMの領域はまだまだ遅れているんですが、SaaSの普及とともに日本でも拡がっていくというのを感じてます。だから海外の研究はすごく大事だなと思っています。

xP&Aを用いた統合の世界

世の中の流れがxP&A(Extended Planning and Analysis)の領域で拡がってきていて、今までは財務の領域だったのがどんどん他の事業部に拡張していっている。なんで拡張しているのかって言うと、クラウドが進んでいってシステムがどんどん繋がっているから。それが拡がるのが世の中のトレンドになっている。

アメリカの場合は大手企業から入っていったので結構大変やったんですけど、日本の場合だとうちくらいの規模の会社でも統合していくことによって得られるメリットがすごく大きいんですよ。

今まで出来なかったことをManageboardで攻め込むことによっていろんなデータを統合していけると思っていて。今まで部門別の予算管理の仕組みだったのがデータを統合する経営プラットフォームっていうのはまさに僕たちのVisionに近づいていけるのではないかと。

※ナレッジラボのVision「テクノロジー×コンサルティングによって経営のプラットフォームを提供する」

今までいろいろなデータをくっつけて分析するっていうのは、会計士とか専門の限られた人の仕事になっていて、その限られた人しかできないので中小企業は恩恵に預かれていなかったんですね。
例えば僕がFAS業務をやっていた頃などは仕事の7割くらいがデータの整理や統合の作業でした。データとデータをくっつけて、分析して報告するっていう。でもデータとデータの統合ってシステムが一番得意な領域なので、システムでできるんじゃないかというのは当時からよく考えていました。

また、最近よく言われているサイロ化の問題があります。サイロ化って部門間の障壁ですね。営業部門や開発部門、財務部門なんかが分断されている。サイロ化を解決する方法がxP&Aって言われていてそのプラットフォームを提供出来たプレイヤーがすごい伸びてるんですね。中小企業ってそこが結構シンプルなので大企業に比べてサイロ化を解決する仕組みを作りやすい。そこを作れたらすごく面白いなと思っています。

3年後のナレッジラボ

これまでは大企業だけがやってきた経営管理を中堅企業や中小企業にも活用できる形で広げていきたい。

海外とかは3歩先を行っているので、その仕組みを取り入れられたら強いと思っていて、それをManageboardに取り入れられたらめっちゃ面白いなと思っていますね。

一見、xP&Aって難しい話に聞こえますけど、概念的には事業再生とかうちでやっている予算管理と一緒なんですよ。

泥臭い予算管理とか経営管理をテクノロジーを活用してプラットフォーム化したものがManageboardだと考えています。
なので、実現させていく為にはテクノロジーだけでも駄目で、コンサルティングや経営管理ノウハウというのが必要なんですね。
テクノロジーとコンサルティングを使って、経営のプラットフォームを作っていくのにxP&Aっていう概念ががちはまりする。僕たちがこれからやらなければならないのは、この領域をMangeboardで解決するためにテクノロジーを磨いていく。いい製品、いいプロダクトを作るっていうのは絶対にやらないといけない。

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最後に一言

僕たちがやろうとしていることは予算管理のシステムづくりじゃなく、中堅・中小企業がビジネスをしっかりと成長させていくためのプラットフォームづくりだと考えています。
そのために、予算管理や会計っていう制約を1回取っ払って拡張していく必要がある。会計に閉じた世界のツールではなくて、いろいろ外に拡がっていって、キーワードは統合
統合ってExcelでは出来ない世界なんですね。だからシステムで勝てる領域としたら統合と分析、ここをしっかり磨き上げていくことが僕たちが世の中にサービス提供、付加価値を提供していくポイントだと思っています。


いかがでしたでしょうか?
ナレッジラボが事業を推進することで数年後にはシステム化された経営データの統合が気軽に出来るようになる世界を目指していきたいと思います。
これまでもメンバーがナレッジラボで行っている取り組みやご自身のことについて発信しています!ぜひ読んでみてくださいね!


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