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ICAN キャンペーナーミーティングに参加しました!

NY現地時間の11月26日の午前10時から5時まで行われたICAN キャンペーナーミーティングにKNOW NUKES TOKYOのメンバーが参加しました。今回は、私中村生が今西はなにインタビューをする形でルポをします!

生:
はなちゃんはKNOW NUKES TOKYOの中でも比較的に新しいメンバーです。今回ICANのキャンペーナーミーティングに参加して、市民社会の動きやまたは条約の様子についてどんな印象を持ったかな?

はな:
まず一番印象に残ったのは、参加者の多様性でした。今までは日本国内にいるヒバクシャの方々と交流する機会はありましたが、海外のアクティビストと交流する機会は少なかったです。今日世界の隅々から色々な職業を持つ参加者たちに会い、改めて核兵器の問題がいかに多くの人の生活に関わるのかを実感しました。

生:
条約について、またはその現状についてはどう思った?

はな:
まあ、当たり前のことではあるけれども、重要な事項を決めるのには時間がかかるのだなという感覚的な感想です。ウィーンのMSPから色々な前進があった一方で、失礼な言い方をすると、「学校のクラスで決め事をするスピードで物事が決まるのか」と思ってしまった面もあります。だからこそ持続的な活動方法を見つけて、長続きするようなアクティビズムが必要だと思いました。

生:
そうだね。あと、今日はKNOW NUKES TOKYOの企画として、数人の参加者にインタビューをしたと思うんだけど、それはどうだったかな?

はな:
少なくとも今日のキャンペーナーミーティングに参加している人たちは助け合いの精神が強いんだろうなって思いました。ICANの友達を作って帰りましょうのようなキャンペーンスタイルや、日本へのメッセージを聞くと「We are always there to support.(私たちは日本のみなさんをいつも支援しています)」や「Thank you for the work you do. (日本のみなさんの努力に感謝します)」のような、海外も日本の人も目指している先が一緒であるという気持ちがあるという印象を持ちました。



生:
そうね。私は、ICANキャンペナーミーティングでは、世界各国から色々な人が集まっているけれど、ある種似たようなシンパシーを持っている人が多いと思うんだよね。それは、一番に被爆者や自身の感情の動きに注目する人。誤解を恐れずに言うと、ロジックより感情が先に動く人たち。それは全く悪いことではなくて、核の被害や影響を受けた人たちの苦しみを積極的に想像・共感することに繋がるから大切。だけど、安全保障に関する議論はロジック抜きに語ることはできなくて、それについてはどう思う?

はな:
そうですね、いくさんとこの前話した「核廃絶か、TPNWか、アクティビズムが必ず平和につながる道か」という議論ともつながるかもしれないですね。核兵器問題という難しく分断された問題の中で、真実を問わなきゃいけない、でも真実を問うことを感情が強調される当事者のコミュニティの中で、真実を問うことはリスクがあることかもしれませんね。
でも、TPNWが一番いい方法なのかどうかは、今の私の経験や立場では言えない気がします。だからこの空間で、部外者感を持ってしまうのだと思います。

生:
そのような気持ちは私も共感する部分があるな。

はな:
でも、どれだけ人が希望を持っているのかということはとても心が動かされました。自分にはない信じる力、何を根拠に信じているのか聞いたら失礼なのかな。
今日の経験がこの先にどう生かされるのかわからないので、軽いことは言いたくないのですが、これが私の今日の感想です。

生:
ありがとう。それでもKNTに入って社会を変えるために活動しているのはなんでなの?

はな:核兵器が使われれば広島、長崎、そして世界各地で核兵器実験の影響を受けた地域を見ると分かるように市民にも環境にも甚大な被害が出ます。方法は模索中でも核兵器がない世界の方がいいという考えは当事者コミュニティと一緒です。私のように当事者コミュニティと直接的な関わりが今までなかったり、違う観点から核問題を考えていたりしている人も含めた議論ができればいいなと思います。

生さんはどうですか?

生:
私は、ヒバクシャの方に会ったり今までの核廃絶活動の歴史を知ったりする中で、先人たちが平和な世界を作るためにと、被爆証言だったり知識を次の世代へ次の世代へとバトンを繋げてきてくれたのだと思ってる。その中で、日本人である自分が同じように、次の世代へより多くの人へ被爆の現状を伝えて、繋げて、疑問を投げ続ける必要があるという信念を持ってます。そして、私の活動によって日本社会や世界において、より活発でクリティカルな議論が行われることを望んでいます。その先に、平和で安定した世界を保つことができるならばよりとても嬉しいです。

はなちゃん、今日はありがとう。明日もがんばりましょう。

(ここに書かれた主張は、個人による信条や憶測によるものであることをご了承ください。)

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