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手首 (syrup16g)

ドラム日記 第14回

前回の記事のとおり、今回から8回にわたり、弟子である8の理由。を書いていきたいと思います。
今回は「手首」。

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レッスン最初の頃から、手首使って!はずっとお師匠さまに言われてきました。たしかにうまいドラマーを観察すると、手首が気持ちいいくらいクネクネ動いています。

チカラ込めて叩きつけた方が大きい音が鳴りそうですが、実はそうではなくて、手首使って、できれば腕の「しなり」も使って、打面にスティックを鞭のように落とすと、スコーンと抜けた音になり、タイコの胴がよく鳴って、結果、より大きい音になるんだとわかりました。不思議ですね。

理屈で考えると、スティックの長さ、重さを十分使い切るには、スティックを打面に並行に叩きつけるのではなくて、肘や手首を支点にして、スティックの先端を大きな軌道で動かすことが必要だってことですね。

手首をちゃんと使えると、いい音が鳴るだけでなくて、余計なチカラが入らない(=ケガもしにくい)、高速に耐えうる、均一に叩けるので音の粒も揃う、リバウンドコントロールしやすくなる、手の移動もしやすい、といいことづくめです。
お師匠さまがあんなに言ってくれてた理由がいまになってよーーーくわかります。

◇◇◇

習い始めの頃は、まだ何にも考えず、クセもついておらず、言われた通りに素直にスティック振っていたので、手首やわらかくてイイねってお師匠さま言ってくれてました。

しかし、リズムを取ろう、大きな力強い音を出そう、といろいろチカラが入り始め、さらに速いテンポにも対応しようとして固くなり、どんどんと手首が使えなくなってきました。
また、余計なチカラが入っていたせいか、一時期、手首が痛くなったりもしました。

左手はさらに深刻。左手のへなちょこ・へっぽこ具合を思い知り、こうまで利き手と違うものかと愕然としつつも、何とか左手を騙しながら曲練習なんかしていると、ぜんぜん手首を使えなくなっていきました。

試しに、利き手で手団扇、つまり手首から先を高速で一定にうちわみたくブラブラさせて顔に風を送るのはできると思いますが、利き手じゃない方の手でやってみてください。できないですよね!?一定にならなかったり、腕全体が動いちゃったり、ずっと続けられなかったり。そんくらいチカラのコントロールができないもんなんです。両利きの人はできちゃうかもですが。

ボクが左手にチカラが思うように入るようになったのは始めて1年半くらい経ってからですかね。ボクはかなり右手だけに依存して生きてきたので、かなりダメダメな部類だと思いますが。
チカラの入れ方がわかってくると、逆に余計なチカラを抜くのもできるようになり始め、手首も使えるようになってきました。
自分でも左手が右手と同じように手首使えてきていると思えたのは、ほんと最近のことです。

◇◇◇

個人的には佐野っちへの憧れで、腕全体の「しなり」も意識していきたいところですが、やってみるとこれはかなり高等技術で、全体のタイミングも狂ってわちゃわちゃになってしまいます。
手首に加えて腕も肘も使うわけですからね。まだまだいっぱいいっぱい練習しないといけないようです。

女性ドラマーは手首をよく使う印象です。軽やかにスティックを振るのが、見てるだけでも好きです。
お師匠さまも手首よく動きます。まったくチカラ入ってないって言ってます。早くあんな風になりたいな。いやムリだな。

というわけで、弟子である1つ目の理由手首でした。

◇◇◇

さて、syrup16gです。
この手首って曲、あほみたいにカッコいいですよね。イントロからギターリフで鳥肌。Bメロで転調するとこなんかムネが痛くなります……。ていうか転調だらけ。ヘンタイ。五十嵐くんテンサイ。サイコウ。

シロップはDAIZAWA/UKPなんですよね。きのこのこと思い出しちゃいますね。むーん。

昨年なんかやる気出してくれて、秋にはツアーまで!
なのにコロナ。2月のCOAST行きたかったな。まあ、またやってくれるでしょう。

◇◇◇

次回は、弟子である8の理由。の2つ目、音色です。

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