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パラレルスペック (ゲスの極み乙女。) その2

ドラム日記 第12回

だんだん、ドラム練習の話より、アーティストへの愛を語る方が多くなってきていますが、いやそれこそが実はこのドラム日記の大事なポイントなのではありますが、今回はドラム練習の話です。
文字ばっかりでつまらない回です!!!

前回の記事に書いたように、パラレルスペックはボク史上(今のところ)いちばん時間かかった曲。1年と2ヶ月、レッスン回数にして34回。ひょえええ。

テンポ138の、16分音符だらけ。ボクにとってはかなり速め。
そしていこかさまのクセもこれまたやっかい。
今までの練習曲では出てこなかったいろんなワザもいっぱい出てくる。

▶︎ 初めてのワンタム(3点)セット (こんな感じでタムタムが1つのセット)
▶︎ フラムやドラグ
▶︎ Aメロの両手ハイハット16ビート(こういうやつ)
▶︎ フィルインの、いこかさまっぽい、左手から動かすタム回し
▶︎ Bメロのシェイクパターン。2点コンビネーション、そして苦手な16分ウラバス(後述)
▶︎ サビのライドシンバル8ビートと左手ハイハットのシェイクパターン

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▶︎ 2番後の間奏の、ロール、スネアやタム回しでのアクセント変化、バスドラムのダブル(8分の2連続でドドン)
▶︎ 大サビの両手ハイハットのツツチャー連続(後述)
▶︎ アウトロの、もうなんだかよくわからんやつ
▶︎ そして何より、全体のノリ

けっきょく、ぜんぶ大変でした・・・。
MVを今回も貼っておきます。

中でも、Bメロのシェイクパターンに出てくる16分ウラバスと、あと自分でも想定外でしたが両手ハイハットのツツチャー連続の音に苦労しました。
この辺は、お師匠さま、とっても厳しくて。いま思えば、確かにこの辺の基礎がしっかりできてないと、いずれどうにも行き詰まるなというのは理解できます。
長くかかりましたが、パラレルスペックで、みっちり練習できて良かったです。

◇◇◇

以前の記事でも触れた、Bメロ(「用意周到な〜」のところ)のシェイクパターンに出てくる16分ウラバス。1番はこんな感じ。

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いやホントここ苦労しました。1番と2番でまたけっこう違うんですよね。1番と2番、合わせて「Bメロだけで」6ヶ月半くらいかかってます。ひゃー!!

なぜこれが苦手なのかというと、[1]16分裏のタイミングが身体に(頭に?)染み付いていないこと、[2]バスドラムの踏み方がよろしく無かったこと、[3]両手両足がまだ分離できていないこと、だと思っています。

1つ目の「染みついていない」というのは、今までぼんやり音楽を聴いてきたので、耳が16分音符をさほど気にしていなかったし、手や足でリズムとる時も、まあ早くて8分音符なのが普通ですよね。ボクだけじゃないと思いたいですが・・・。
まだ、16分音符は、8分音符の裏のオマケみたいな感覚なんだと思います。特にテンポ速くなると。
最近やっと、手も足も耳も、意識して16分タイミングとることができるようになってきた気もしますが。いや永遠の課題かも。

2つ目の「踏み方」ですが、まだ椅子が低かったんじゃないかなって今は思っています。バスを踏もうと思ってから、ビーターが叩きつけられるまで、よっこらしょ!と自分でも時間がかかっている感じがありました。手で言うところのストロークの部分、脚を持ち上げてから下ろし始めるまで、時間がかかっている感覚。
なので、前もって、踏むぞ!踏むぞ!と用意しておいて、早めに動作を始めないと、16分のタイミングでは間に合わないわけです。あと、強く踏みすぎってのもあったと思います。
最近、椅子をグッと高くして、手足パラディドル練習を毎日やっていたら、ずいぶんバスを踏む瞬発力がついてきました。

3つ目の「分離」ですが、このパートの場合、その前の音符(手)に引きずられてバスを早く踏んでしまう、あるいは逆で、その前の音符(両手でのキメ)がもたついてバスもつられてタイミングが狂う、という現象が起きていたんだと思います。
上半身と下半身は別な(引きずられない)のだけれど、でも必ず拍頭を合わせる、という矛盾してそうなのが正しいみたいです。右手と左手の分離、手と足の分離、どれも基本練習を地道にみっちりやればだんだんできてくるのかなと感じています。

まあ今ではそんな自己分析もできるのですが、そのハマっている6ヶ月余りの間は、そんなことを考えたり直したりという余裕などまるでなく、ひたすら繰り返し練習してどうにか70点でBメロを卒業しました。
いこかさまじゃなかったら、お師匠さまじゃなかったら、まあ多分挫折か妥協かしていたと思います。ぴえん。

◇◇◇

続いて、両手ハイハットのツツチャー連続の音の話。
大サビ(「誰か今〜答えてよ〜」のとこ)の、こういうやつです。

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ハイハット開けるのは、ドラム始めた最初の方から案外苦もなく出来ていたので、ここも大丈夫だと思っていましたが(Aメロでも似たようなことやってるし)、初めてのこのパート演奏を聴いて、お師匠さまが「ちょっと待て」と。

●クローズ時の閉じの踏みが足りなくて、音にキレがない。ギュッと踏みんしゃい!早い連続開け閉めをしっかりできるように「スネ筋」鍛えんしゃい!

●こういうリズムが大事なハイハットオープンは、開け切ってから叩くのではなく、ハイハットを開ける(上向きの)動きと、スティックを叩く(下向きの)動きの、両方を同時にやって、手と足で「挟む」イメージにしないといい音になりまへんで!

●ハイハットは、ドラムで唯一音の長さを意識するところなので、これがコントロールできるようになるのはとても大事。オープンの音の長さが、途中で終わらないで、次にクローズする音符までしっかり伸ばすように。このパートだと、閉めるのは次の右手と同じタイミングなので、右手とぴったり合わせてしっかり閉めるんやよ!

いつになく厳しい。なんとなくできてる風なのに。プロが聴くとそうも違って聴こえるのか。

初心者はほぼ練習パッドだけで充分!お師匠さまがいつも言ってることですが、ハイハットばかりは、練習パッドだと微妙なタイミングがわからないから、実ハイハットでたくさん練習できたらよいと。
最初は右手のみでクローズしたまま(ツッツッツッツッ)、次に左足のハイハットオープンを入れて(ツッチャーツッチャー)右手と左足とぴったり合っているか確認し、できていたら左手も入れて(ツツチャーツツチャー)、と段階踏んでしっかり練習するのがよいとのこと。

一般的に、うまく聴こえないときって、間の取り方、タイミングの合わせ方がそもそも違うのかも?って思った方が良いそう。ハイハットのペダルも、閉めて鳴って、開けてる間は鳴り続ける、という楽器だと思った方が良いかも、だそうです。

あと、ハイハット開けて音を伸ばしてる間、叩く右手も「待って」あげた方がリズム取りやすいので、ストロークはいつもどおりストンと落とすのだけれど、その後「肘」をわずかに斜め後ろに逃してあげるといいとのこと。ダウンストロークの後に、ぴったり止めるんじゃなくて、後ろに逃す。そのとき肩は上がらないように。
うまいドラマーが、肘をグニョグニョ動かしているときは、だいたい間をとって合わせているか、アクセント変化させているときなんだそうで。そういえばやってるな。

うーん、こんなに難しいものだったとは。

まあでも、こんな音のニュアンスとか細かいところの指導にまでなっているので、ずいぶんとレッスンも進んでいるねってお師匠さまが。
その日は、お師匠さま、別のプロミュージシャンの方にオンラインレッスンしていたそうで、タイミングにかなり厳しくレッスンしてたので、耳が厳しくなっているのかもと言っていました。
それを聞くと、プロドラマーからマンツーで細かくタイミングとか習っているのって、すごーく贅沢で価値あることなんだなって改めて思ったりもしました。

このパートも、とりあえずOKが出るまで、なんだかんだ2ヶ月くらいかかりました。
おかげで、自分でもハイハットの音はずいぶん良くなったなって思います。

◇◇◇

こんな感じでゆっくり1年以上練習を重ねていたわけですが、その間、練習以外でもあれこれ工夫はしていました。

まず、在宅勤務中のBGMとして、普段あんまり聴くことなかったファンク聴いたり。いこかさまが好きとか言ってたTower of Powerとか。かっちょいいオジ様たちです、マジで。

ぼんやり聴いてるだけでも、ノリとか身につくし、耳も良くなる気がします。これ2020年のアルバムですが、まあカッコいいです。こんな風にアンサンブルできたら楽しいでしょうね。ジジイたち恐るべし!!!

あとは、練習機材も着実に増えました。すぐ金で解決しようとするぅ!だってスタジオ行く時間ないんだもーん。

♦︎スネアの打感に近いのが欲しくてYAMAHAの12インチの練習パッド
♦︎すぐお尻痛くなるのでdwのスローン
♦︎タム回し練習とか手足順覚えるのに多点欲しくなってさらに2つのミニ練習パッド(YAMAHAとPearl)を追加
♦︎ハマった16分ウラバス克服したくてとうとう買ってしまったTAMAのキックペダル(とPearlの静音スタンド)

ちなみにどれも安い初心者向けのやつです。たいして費用かかってません。

そして最後はタイヤフニャフニャシステム自作までやりました。家でバスドラ練習するなら必須ですね。これもたいして費用かかりません。とても満足しています。

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スティックも、LERNIの同じモデルのやつを、さらにちょっとだけ重いやつに変えたりもしました。いまもそれ使っています。とても良いです。国産さいこう。

◇◇◇

一年かかった練習を、あれだけ苦労した練習を、一回の記事でまとめるなんて!!と自分で書きながら思いましたが、まあヘタクソ初心者の具体的な練習詳細なんて面白くもなんともないので、もうやめます。

この曲を卒業するとき、お師匠さまから、パラレルスペックは、一回やらなくなると、ここまでの状態に持ってくるのはまた何ヶ月もかかるよって言われました。まじかー!
実際、最近はぜんぜんパラレルスペック叩いてないわけで、すでにかなり身体が忘れかけてるわけで、、、。明日久しぶりにやってみよっと。

最後に言っておきたいのは、この曲、一年間あれだけたくさん聴いたにも関わらず、いまだに大好きです。聴き飽きたりしない。ほんといい曲。
こんな曲を作り出して、届けてくれるアーティストさんたち、ほんとすごいなって思います。いつもありがとうございます。

◇◇◇

次回は、、、実はネタストックがなくなったので、これから考えます!乞うご期待!!←


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