イベントの導線が死んでいる!

少し前、とある同人誌即売イベントを見に行きました。

「自分が出店できるか?」を見極めるためです。

初耳の即売イベントがあった時、僕はやみくもに応募はしないで、定期的にやってるイベントならまずは一度お客さんとして足を運んで、自分が出店できるかどうか確かめることにしてるのです。

ネットで調べた範囲では、出店したら面白そうな気がするし、場所も都心で申し分ない。

ただ、おそらくマンガがメインのイベントなので、そこでは僕のようないわゆる「資料・情報系」と呼ばれるZINEはアウェーになってしまうのではないか。

そもそも、お客さんはどれくらい来るのか。

これはやっぱり現地に行ってみないとわからない。

なので、電車賃と入場料をかけて、行ってみたわけです。

結論としては、行く前はけっこう出店に乗り気だったけど、行った後は「出店はナシ!」ということになったのです。

現地に行ってみて、まず愕然としました。

……エロ同人誌が多い! もう、あっちこっちにあられもない美少女のイラストが!

とはいえ、別にエロ同人誌が多いから出店しない、というわけではないです。

ただ、ここでは僕のZINEは確実にアウェーになるだろうなぁ、と。要は、お客さんの「ほしいものリスト」にハナッから入っていない。こうなるといかんせん不利です。

だけど、アウェーだから出店しない、というわけでもない。そういうアウェーのイベントにも何度も出店してるのだから。

実際、エロ同人ではなく、僕のようなZINEを売ってるブースがいくつかありました。

ただ、それらのブースは会場の端の方にひとまとめにまとまって配置されていたんです。

まあ、エロ同人がメインのイベントなのだから、アウェーの作品が端っこになってしまうのもしょうがないか。

ただ、僕が問題視したのは、その端っこのブースの前を人が全然通らない、ということなのです。

要は、導線が死んでいる!

どんなにおもろいZINEを用意しても、どんなにブースに工夫を凝らしても、ブースの前を人が通らなかったらもうどうしようもない!

そもそも会場全体のお客さんが少ない、というのならまあしょうがないか、となるんだけど、お客さんはいっぱい来てるのに会場内の混んでるところと空いてるところの差が激しいのです。

ZINEが売れないのにもいろいろ理由があって、立ち読みしてくれたのに買ってもらえなかったのならZINEの内容の問題、人がいっぱい通ってるのに足を止めてくれないのならブースの問題。要は自分のせいだし、もっと良いZINEを作るとか、ブースの配置を変えるとか、自分の実力や工夫で乗り切れます。

でも、導線が死んでいるのはどうにもならない!

これで出展料が安かったら、まあ広告を出すと思って出店しちゃんだけど、出展料もバカにならない額だったので、今回は出展を見送りました。

「このイベントは自分には合わない」ということが確認できたことと、最寄り駅のラーメンがおいしかったので、満足です。



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