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旗を立ててもブレていい

私は昨年転職をしましてて、そこで新しい友人がちらほらできてきました。飲みに行けるときは飲みに行ったりしつつ、そこでいつものごとくその場の話題に対していろいろと自分の考えを述べていたのですが、その時の話題は何を目指して働くか(的なことだったと思うけど記憶が定かではない)でした。

私にとって働く目標なんてなくて、今もらっている収入でやりたいこと全部やっても貯金が出来る状態(ちなみにそんなに高収入というわけではなく、やりたいことがそんなにない)なので、特に自己に対する向上心はあまりなく緩く働きたい。

@afro_parker

AFRO PARKER から全ワーカーへ捧ぐ社畜の歌😃😱#仕事始め #働きたくないでござる

♬ After Five Rapper - AFRO PARKER

というのをもっと突き詰めていってたどり着いた、「自分が何かをやって周りの誰かが幸せならそれでいいし、多数からの称賛はいらないので一番近い人からのありがとうだけもらえればひとまずよし」といった旨の考えを述べましたところ、同席していた友人からこう言われました。

「わざわざそんな旗立てる必要ある?自分でそれに縛られてない?」

……ふむ。正直言っている意味がわからない、というのが最初の感想だったので噛みついたのですが(笑)その後話していくうちに、ちゃんと働いた分の評価を正当に受けるのが健全だし、ましてお前はちゃんと仕事するタイプなのに自分から不健全な状態に入り込もうとしてるように見えた、という話でなるほどなと。

何故旗を立てるのか

で、この記事はこの流れのまま仕事論的な話になるかと思いきやそうではなくて、なぜ旗を立てるのか、というところの話です。

その時同席していた大学時代からの別の友人は、

「ノブは昔から周りにはこいつこれで生きてくんだなって見える旗立てるけど、違うなと思ったら割とすぐ引っ込めるからそんなに気にしないでいいよ笑」

と言ってくれまして、まさにその通りでして。

以下過去に打ち立てた旗をすぐ引っ込めた例です。

例1)
大学1年生私「金払って大学通ってるんだから授業ちゃんと受けないともったいないでしょ。部室いてサボるとか意味わかんねーわ」

大学2年生私「授業出んでも別に単位落とさないし理解はできるからええわ。時間は有限、効率よく生きてこ」

例2)
大学3年生私「音楽で世界は救われん。ビートルズとマイケルジャクソンにできんかったことを出来るわけない。誰かを救うなら創薬や」
※当時応用化学で有機化学の道に進もうとしていた

大学4年生私「音楽やれんかったら自分が死ぬわ。生きてなんぼ。研究辞めてエンタメ系の会社ではたらこ」

というレベルで割とすぐに言うこと変わります。これなんでかと言いますと、「なんのために生まれてなんのために生きるのか」を特に大学入学後くらいからよく考えてるからでして、これによって刻々と変わっている。

その時その時見出した仮説である「今のところの生き方」のモデルに基づいた行動を取り、周りの反応や自分の生きやすさ生きづらさを観測して次の仮説を立てるという人生まるごとPDCA検証を繰り返していると言いますか。そうすると「今こういう旗の元生きていますよ」を提示しておかないと周りを変な巻き込み事故に巻き込んでしまうというか、「あーこいつは今こういう生き方してるのね」を理解してもらっていないと「こいつ思ってたんと違う!」っていう不要な軋轢を生みかねないので旗を立てている。で、違うなと思ったらすぐ引っ込める。

冒頭のやり取りにおいても、旗を立てたからすり合わせが出来たけど、それをやらずにいたら「あいつなんでああなの?」ってなってしまったり、方向違いの過度な期待のかけ合いみたいになってしまったかもしれないと思うと、旗立てといてよかったなと思ってます。

なので、何か哲学的なものを発してる私を見たら「今回はそういう考え方の実験なのね」と思ってください。笑

ブレてもいい生き方

よく人生設計だとかビジョンだとか言いますが、そんなもの無くていいと思います。周りにいる人が変われば、技術が進歩すれば、住む場所が変われば、もしかしたら服装を変えただけで、それだけで考え方や目指す形は変わるかもしれない。ブレない生き方もいいとは思うけど、ブレてもいい生き方もそれなりに強いんじゃないかと思う。

私の場合は上記のように意図的にブレを作りながら生きるやり方をとっていますが、それをやってみて思うのは、どの考え方にも必ず穴はあるし敵はできる。その時自分自身に拠って立ちたい人はブレない生き方が求められるけど、社会の中で緩やかに生きたい人は自分はブレながら生きるんだと自覚をすることでだいぶ楽に立ち回れる気がします。

だいぶふんわりとした2021年一発目の記事ですが、これくらいの緩さで数を多めに出そうかなというのが今年のチャレンジでございます。ではでは。

※AFRO PARKERというバンドやってますのでよろしければチェックしてみてくださいね※
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