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好きの結晶を探す

※本記事は巧妙に自分のバンドのMVを差し込むPR記事ですが書いてあることに嘘はない(正しいとは言っていない)のでそんな奴もおるんやなと思いながらご覧ください。トップ写真は大学時代に結晶探してる自分です。

好きなことを仕事にするのを優先すべきなのか?

今日は朝起きてタバコふかしながらずっと「好きなことを仕事にすることを優先すべきか否か」という話を考えていた。

好きかどうかより得意なことやった方がいい、金稼げた方がやりがいになる、などなど人によって答えは違うだろうし、「結果上手くいったかどうか」ということに帰結するので考えることに意味はないんだけどね。(のだが、意味のないことを考えることほど生きてることを感じるものはないと私は思う)

好き、得意、稼げるの全てを満たすのが天職だ、という話もよくなされていてそれはそうなんだけど、得意か稼げるかは目に見えるから探しやすい一方、飯を食うために一番最初に切り捨てられるのは「好き」なんですよね。

みたいなことをうだうだ考えて至ったのは「得意か稼げるかは後からなんとでもなるから好きなことを仕事にすべき。出来るならば」という面白みの欠片もない結論。

だがしかし、一般的に言われるのは「出来るならば=好きなことで稼げるなら」だと思うが、僕の結論の出来るならばは「ほんとに好きなもの見つけられんの?」っていう。

好きなことを仕事にしてみよう

こんな落書きを読んでいる物好きなあなたはきっと好奇心に溢れる方だと思うので、とりあえず好きなこと10個くらい思い浮かべてみてほしい。粒度はなんでもいい。

思い浮かべる間僕の好きなバンドの曲でも聴いて、ね。

さあ、思いつきましたか?

僕の場合は音楽、アニメ、漫画、寿司、酒、犬、パワプロ、水滸伝、友達、水曜どうでしょうみたいなのがパッと思いついたもの。

好きなこと仕事にするか、ってなった時にこのリストだと、エンタメ仕事になりそうすよね。(てかかなり多くの人がエンタメ仕事になりそう笑)そういう意味で僕はエンタメ業界なので好きな業界で仕事をできているんだけど、じゃあエンタメの仕事が本当にやりたい仕事なの?っていうと別に俺なんのために働いてんだっけって思うことももちろんいっぱいあるし、クソだなーと思うことも当然ある。そこまで仕事について幸福度が高いかというとそうでもない。

エンタメに関わる仕事といっても、扱う商材がエンタメ関連のものというだけで仕事内容はどの商材でもあんま変わらんので、情報インプットが苦じゃないっていうだけのメリットしかないわけでそれもそうだよなと(それも十分大きいメリットだけど)。一方、エンタメの仕事の中でもマーケティングっぽい内容だったり、あるいは組織の仕組みとか人事的な部分は楽しいなと感じることが多かったりする。

好きの結晶を探す

そこでなぜエンタメ関連のものが好きなのかをもっと突き詰めて考えてみる。

例えば音楽は仕事でもずっと扱っているしバンドもずっと続けているので一番好きなものである。昔はいわゆるポップスど真ん中な商業音楽よりはややマイナーなアーティスト(とりわけバンド)の音楽が好きだったりしたのだが、業界務めが長くなってきた今では商業的な音楽も好きになってきている。

次はアニメ。高校まではほとんど見てなかったのが、大学でガンダムにハマってアニメへの心の門戸が開かれ、社会人になってからシュタゲを知り、サイコパスを見ていよいよ本格的にハマっていった。そこから好きなアニメのジャンルの転機となるのはSHIROBAKOで、これを見てから先はアクションとかより素朴な人間関係が描かれてるアニメばっかり見ている。

寿司は美味い。

酒はもともと好きな方ではあったけど、4年前頃から馴染みのバーがいくつか出来てから一気に好きな酒も増えている。

みたいなことをそれぞれ考えていて、寿司とパワプロ以外に共通しているのが「人間の感情や思考が垣間見える瞬間が好き」というアレ。ぶっちゃけ「これがあればガワはなんでもいい」という好きの結晶が自分にとっては長らくこれなのだろう。

もともと超メインストリーム音楽がそこまで好きじゃなかったのは、目の前に見えているアーティストの音楽ではない感じがする=この人は何を考えてんだろ、っていうのがよくわからなかったからなのだろうし、逆に業界入り後に商業音楽が好きになってきたのは、その裏に大勢のオトナたちが必死に多くの人に届けようとあがいている姿を見たからだろう。スタジオミュージシャン的なものに興味がわかずずっとバンドでしか演奏してないのも、音楽そのものではなく誰とやるか、誰の感情や思考に触れられるかが大事だからだろう。

そうすると、マーケティングや人事的な組織の話ってまさに「人間の感情や思考に触れようとする」仕事なわけで、だから楽しいんだろうなと。そしてやはり人間は楽しいことしか続かないし、続かないと得意にもならないし、そうすると稼げるようにもならないような気がしていて。

得意も稼げるも好きの一部?

得意なものじゃないと続かないって方も多いと思うんですが、その方は恐らく「できるようになる実感が好き」とか「誰かより秀でることが見える瞬間が好き」とかなんだと思うんです。それはそれで好きなことをやっているので素敵なことだと思います。

稼ぐことが生きがいだっていう方ももちろん多いと思います。その方は「数字が詰みあがっていく達成感」とか「誰かより秀でることが見える瞬間が好き」とかだと思うんです。これも立派な目標だし素敵なことだと思います。

※サラリーマンは「誰かより秀でることが見える瞬間が好き」な人=競争好きな人が素質としては最強だと思ってるんですが、今回改めてその考えを強めました笑

ただ僕のように「四畳半で松屋食う暮らしで別に満足」とかで「器用貧乏」みたいなタイプは好き基準で仕事を選ぶしかない。そんな方にとっては直感的に好きなものを商材として選び(インプットが楽なので)、それらを掘っていった先にある好きの結晶を職種にするのが理想だと思う。

でも、好きなものに通底しているものが見いだせない方ももちろん多いと思っており。そういう場合は、とりあえず経験するものを増やして共通項になりそうなものを探っていくとかがいいのかなー。これはまたなんか思いついたら書こうかな。

てなわけで、仕事に戻ります。良き人生を。


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