菊池一族ゆかりのお寺「円通寺」の丸い石門をくぐるとなんか良いこと起こりそう♪
熊本県菊池市は南北朝時代に活躍した豪族「菊池一族」のゆかりの地。
市内には、菊池一族が残した史跡が盛りだくさん。
そして、今回ご紹介するこちらのお寺「円通寺」。
菊池市旭志地区にひっそりと静かにたたずむこちらのお寺。
菊池一族初代当主「菊池則隆公」が1071年に建立したものといわれています。
↓菊池一族についてはこちら
↓初代「菊池則隆公」についてはこちら
円通寺は「菊池三十三観音 」の9番札所でもあります。
菊池三十三観音については、こちら↓
まず円通寺に行って目にするもの・・・
それは、やっぱりこの「石門」!!!
唐風なデザインだそうです。なんか素敵ですよね~♪
まわるい石門をくぐるとなんかいいことありそう!
もともと、円通寺は824年に山城の国(京都府)に建てられたお寺でしたが、時を経て衰微していたこのお寺を、初代「菊池則隆公」が勅許をえて、菊池市に移したもの。
菊池一族の厚い信仰の中心として繁栄しましたが、一族の衰退とともに寺院も衰えたそう。
こちらの石門は、江戸時代に建てられたもので、県指定の重要文化財に指定されています。
そして中に入っていくと「岩本八十八観音」の看板が。
1900年、本堂裏の屏風岩に88カ所の修行道が区民によりつくられ、近年はシャクナゲ園も整備され参拝に供している。
現在は危険で、回ってみることは難しいようですが、八十八カ所、ここだけで観音像があるスポットなんです。また別の機会に、まわったりできればご紹介したいと思います。
そして、次に目にするのが、池?!こちらは「宝池」として石門と同時代に整備されたもの。
そして「円通寺史跡公園」の石碑が。
例年、7月上旬頃には蓮が咲きます。
今は葉っぱが大きく成長中の段階。蓮の花が咲くのも楽しみ~^^*
そして、奥に進んでみると・・・
階段、その先には「円通寺本堂」が見えてきました!
菊池一族ゆかりの寺ということで、菊池一族の家紋「並び鷹の羽」が入っています。
観音堂の横にはこのようなものが↓↓↓
1993年の異常気象により、被害を受けた本堂は再建されており、再建記念の石碑とのこと。
また、石門横にも「石門修復記念碑」という石碑が。
2000年には台風、地震、交通量の増加などにより石門が傷んでしまいましたが、熊本県、旭志村(当時)、岩本区により修復されたそう。
今でもこうして綺麗な姿を見れるのは、こうしてみんなが大切にされてこられたからだと思うと、感慨深いです。
石壁の文字
観音堂の後ろの石壁にも注目!!
ちょっと隠れていますが、石壁には何やら文字が…
これは「大悲」とかかれてあります。
だい‐ひ【大悲】とは?
1,仏語。衆生(しゅじょう)の苦しみを救う仏・菩薩(ぼさつ)の大きな慈悲。「大慈大悲」。
2,「大悲菩薩」「大悲観音」の略。
(参照:コトバンク。https://kotobank.jp/)
観音像が無数に
そして岩に穴が掘られており、その中にも観音像が。
この穴、5mくらいの高さにあり、到底登れません!
どうやって穴あけたんだろう・・・
観音堂のまわりには、観音像が無数に。不思議な雰囲気を醸し出しています。
静かにほほ笑む観音様、癒されますね。
心静まる空間が広がっています。
謎の廃墟
あとは、この謎の建物と、廃墟感。
貯水タンク?でしょうか。
昔使われていたのかな~。墟好きにはたまらんです!
石門のお隣「稲荷七明神」付近には、アジサイも咲いていました。
円通寺前には、のどかな田舎の風景が広がります。
なんだか癒されますね。
駐車場も目の前にあるため、気軽に立ち寄れるのが嬉しいです。
菊池市に立ち寄られた際には、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
円通寺
所在地/〒869-1201 菊池市旭志弁利100
駐車場/あり(無料)
円通寺(熊本県)へのアクセス
熊本空港から車で35分
JR熊本駅より車で約60分
九州自動車道植木ICより車で約30分、
熊本ICより車で45分