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会計実務を学ぼう#2(債権管理②売上計上と債権残高管理)

会計実務を学ぼうシリーズ
第2回も債権管理です。

今回は売上の計上について書きたいと思います。


「売上」計上のタイミングは?

商品をお客さんに販売したら、売上の会計仕分けを起こします。

売掛金 5,000 / 売上 5,000

売上仕分けのサンプル

ここまでは簿記3級で勉強する内容。

しかし会計実務となってくると、仕分けの内容だけでなく「この仕訳をいつ起こすのか?」が非常に大切です。

次章で具体例をみていきましょう

メジャーな売上計上基準

(1)出荷基準

商品を出荷した日を売上計上日にする方法。
最も一般的な売上計上基準です。

(2)引渡基準

商品がお客さんの手に渡った日を売上計上日にする方法。
「着荷基準」なんて言ったりもします。

(3)検収基準

商品がお客さんの手に渡って、さらにお客さんがチェックして「OK!」となった日を売上計上日にする方法。品質チェックや試運転などが必要な商品などで採用されることがあります。

(4)工事進行基準

大規模で長期間に渡る工事(「ビルを建てる」など)の場合に、工事の進行率に応じて売上計上することがあります。

小規模なものは工事が完了し、引き渡しを行った時点で売上を計上する「工事完成基準」を採用することが多いです。

※いずれも、どちらかというとマイナーな売上計上基準ですが、ちょうど勉強していたので書かせてもらいました。


債権残高管理

ここまで売上計上について書いてきましたが、売上計上されても即請求に進まないことが多いです

毎月「月末締め」とか「20日締め」という締日を設定し、それまでに売りが上がった分をまとめて請求することが多いです。

クレジットカードの請求をイメージしてもらうと理解しやすいですかね?


というわけで、売上が計上されてもすぐに請求しないので「いくら売上金額があるか?」を管理しておくことが非常に重要です。

たいていの企業は販売管理システムやExcelで「売上台帳」や「売掛金台帳」を用意して債権の残高管理を行っています。

請求のタイミングが来たら、この台帳から必要な情報を抜き出して請求を行うというわけですね。


今日はここまで。
また次の記事でお会いしましょう。

参考

■会計実務
→簿記で不足している実務知識の補充に

<初級>

<上級>


■簿記3級
→会計を学ぶ第一歩。基本的な会計ルールを学ぶのに最適。

■簿記2級
→簿記3級を取得された方の次のステップアップに。


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