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【読書記録】ボーナスがモチベーションを低下させる?(Think Smartを読んで)

少し前に話題になった本「Think clearly」の続編
「Think Smart」を寝る前の時間でちまちま読んでいます。

その中で、お金とモチベーションに関する面白い話が載っていたので記事にしてみました。


お金とモチベーションはつながらない?

この本で特に目を引いた内容は、お金がモチベーションとはつながっておらず、それどころか逆の作用をするということです。

もともと「お金」を目的で行っていない行動に対して金銭を介在させることで、金銭以外のやる気が駆逐される現象のことを
「モチベーションのクラウディング・アウト」
と呼ぶそうです。

この現象の例として、次のようなことが紹介されていました

・核の最終処分場建設のエリア選定でもともと約半数が賛成していたのに、 
 補償金のオファーをすると賛成者が半減した

・保育園のお迎えの時間に遅れてくる保護者に対し罰金を課したら、
 むしろ遅れてくる保護者が増えた

私の体験だと、

・高校時代に友達に勉強を教えるのは好きで、色々工夫を考えていたが
 大学生になって家庭教師を始めると授業準備が面倒になる。

こんなのも「モチベーションのクラウディング・アウト」でしょうか。

「お金のため」と思うと極力仕事は避けたくなります。


ボーナスで「やる気の上がる人」「やる気の下がる人」

「金銭的なモチベーション」は「非金銭的なモチベーション」を排除するということで、仕事に対して自身の関心や意欲を感じている人ほどボーナスで「モチベーションのクラウディング・アウト」が発生するようです。

逆に言うと、自身の関心や意欲を感じていない場合はボーナスがモチベーションに繋がります。

つまり、「お金のためにその職を選んだ方」であればOKということですね。
(この解釈で合っているのかな?もし違うように読み取った方がいればコメントください)


私の思うこと(今の職務にやりがいを感じるためには)

ここまで読んで私なりに考えたのですが、

もし今の仕事にやりがいを感じないのであれば極力お金のことは考えないことが大切なのかな?と思いました。

一旦金銭を忘れることで、駆逐されていた「非金銭的なモチベーション」が復活してくるのかもしれません。

少し前に読んだ「ユダヤ人大富豪の教え」でも
「大金持ちになりたければ、お金への執着をなくすこと」
という教えが紹介されていました。

そのときは、「なぜ執着がNGなのか」理解に苦しみましたが、
もしかすると「非金銭的なモチベーション」を維持するためなのかもしれませんね。

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