【合格体験記】データベーススペシャリスト試験に独学で1発合格した勉強方法
2021年のデータベーススペシャリスト試験に合格しました。
システムアーキテクトに続き、データベーススペシャリストについても1回目の受験で合格を勝ち取ることができましたので、その際の勉強方法などを紹介したいと思います。
システムアーキテクトの合格体験記はこちら。
データベーススペシャリストとは
情報処理試験を開催しているIPAによると、システムアーキテクトとは「ビッグデータ時代に求められる、データ志向の担い手」とのことです。
「ビッグデータ」と書いてはありますが、さほどそれに関連した問題は多くない印象でした。(せいぜい午後IIの選択問題に出る程度)
データベースの専門家としてデータベースの企画、要件定義、設計、開発、etc…の知識があるか試される試験です。
試験の難易度
■合格率
例年の合格率は15%前後のようです。データベーススペシャリストに限らず、高度区分の試験は概ねこのくらいの合格率となっています。
加えて、データベーススペシャリストは応用情報技術者試験に合格した人が受験することが多いため、受験者のレベルも比較的高めです。(一応、いきなりデータベーススペシャリスト試験を受験することも可能ではありますが、少数派の印象です。)
■合格点
データベーススペシャリストの試験は「午前I」「午前II」「午後I」「午後II」の4区分で構成され、すべての区分で60%以上の点数取得で合格となります。
先述の通り、合格率は例年15%前後で安定しているため、午後の試験では点数調整が入っていると推測しています。
年によって採点が厳しくなったり、甘くなったりする可能性があるので注意です。
■他の高度情報処理試験との比較
データベーススペシャリスト試験は数ある高度情報処理試験の中で、序盤に取得する資格と言われています。従事している業務にもよりますが、以下の流れで受験する人が多いようです。
(※私が取得したor欲しい情報処理資格のみ抜粋です)
そのため合格率には現れていませんが、高度情報処理試験の中では比較的取りやすいと評価されることも多いです。
オススメ参考書
試験対策のオススメ参考書はこちらです
私が試験対策に使用したのはこの1冊のみです。
さほどデータベースに触れてこなかった私ですが、この1冊で必要な知識は十分身につけることができました。
基礎知識の習得から問題演習まで、合格に必要な内容が網羅されている本で、この1冊をじっくりやり込めば十分に合格を狙えます。
色々な本に手を出して浅い理解をするよりも、この1冊にじっくり取り組むことをおすすめします。
試験内容と対策
午前I・午前II<問題形式>
選択問題です。
午前Iの内容は応用情報技術者試験の午前と同じ。
午前IIはデータベースに特化した問題が出題されます。
午前Iに関しては免除制度もあるので、極力スキップしたいところです。
午前IIに関しても、他の試験の過去問と同じ問題が出ることもあるため、人によってはラクができるかもしれません。
(私はこの試験の前にシステムアーキテクト試験を受験しましたが、午前IIの出題内容が一部重複していました。)
午前I・午前II<対策方法>
データベーススペシャリストは過去問道場があるので、とにかくこれだけやっておけば問題なくパスできます。
午前Iは応用情報処理試験の過去問道場
(※出題範囲、内容が同じであるためです)
午前IIはデータベーススペシャリストの過去問道場
やはり重たいのは午後なので、午前対策はできるだけサラッと流したいところです。
完璧を目指さず、60%以上の正答率を確実に出せる自信がついたら午後の対策に注力しましょう。
午後I・午後II<問題形式>
記述問題です。
午後Iは全3問中2つを選んで解答、
午後IIは全2問中1つを選んで解答します。
内容は午後Iも午後IIも似たような問題が出てきます。
(午後Iを長くしたのが午後IIという感じです)
午後IIは年によって問題の難易度に差がありますが、合格率は一定となっています。そのため点数調整があると推測しています。もし解けない問題が多くても点数調整で合格になる可能性もあるので、諦めずに頑張りましょう。
午後I・午後II<対策方法>
データベーススペシャリストはデータベース設計やSQLなどが出題されるので しっかりと対策をする必要があります。(ノリと勢いでの合格は難しいです)
他の情報処理資格同様、過去問演習が有効な対策ですが、ある程度の知識がないと過去問を解くのは難しいです。
そのため、データベース設計に馴染みのない方は事前に基礎知識の取得をおすすめします。(SQL、関係スキーマ、概念データモデルなど)
こちらの書籍では、過去問を解くのに必要な基礎知識もわかりやすくまとまっていますので、まずは知識のインプットを行いましょう。
ある程度知識が身についたら、あとは時間の許す限り過去問演習です。
基礎知識が半分くらい理解できたら、過去問を解く
↓
解けなかった部分をもう一度学習し直す
の繰り返しが、一番効率が良いと思います
学習時間
学習時間は合計56.3時間です。
(勉強時間は5分単位で記録していたのでかなり正確な値だと思います。)
午前Iは免除のため学習時間0です。
先程のテキストに紹介されていましたが、午後IIをガッツリ対策しておけば午後Iについても結構解答できるようになります。(内容が似ているので)
午後Iの勉強時間が午後IIに比べ少なめなのはそのためですね。
受験を終えて
受験直後の手応えとしては「午後Iで落ちたな」という感じでした。
システムアーキテクトのときもそうでしたが、いつも試験直後は心身ともにボロボロです。
ただ、今回も結果を見てみると合格。
あれだけ手応えのなかった午後Iが一番点数が高かったです。
(「絶対点数調整入ったな」と思ってます)
今回は午後Iが終わった段階で絶望していたので、
その状態でちゃんと午後IIまで受験して帰ってきた自分を褒めてあげたいです
くどいようですが、
今後受験をされる方は、もし途中で「落ちたかも」と感じても調整が入る可能性があるため最後まで諦めずに解き切ってほしいなと思います。
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