夢や挑戦を否定しない

もう2ヶ月くらい前の話しになりますが、今年の本屋大賞に宮島未奈さんの「成瀬は天下を取りに行く」が受賞されました。私は本屋大賞発表の少し前に、続編の「成瀬は信じた道をいく」と併せて読み終えたところでした。本書では主人公である「成瀬あかり」の個性が魅力となっていて、後先を考えない奇想天外な挑戦に、読者はハラハラドキドキしたり、心の中で応援したりしながら、感情移入して読み進めたのではないかと思います(少なくとも私がそうでした)。

小説だけでなく、漫画やアニメでも「登場人物が夢を追いかける、何かに挑戦する」という物語はよく見かけますが、現実社会でも大小さまざまでありますが、「夢を追いかけている人」「何かの目標に向かって挑戦している人」というのは珍しくありません。

そこで今回の投稿では、「夢追い人」や「挑戦者」に対して、私がどのような考えを持っているのかを書いていきたいと思います。これは過去の反省も含めての投稿になりますので、特に「未来の自分」には、肝に銘じておいて欲しいです。

大切なのは、以下の2つのことを忘れないことです。

1つは「夢を追い挑戦する人を否定しない」ことです。
自分の周りの人が夢を追いかけている、何かに挑戦しているときに「そんなこと無理だよ」とか「やめといたほうがいいよ」といった言葉で否定しないことです。西野亮廣さんのオンラインサロンや絵本・映画にもなった「えんとつ町のプペル」からの学びもあり、今はこのようなことはないのですが、若いころには誰かの挑戦を応援できずに否定してしまうこともありました。ここは大きく反省して繰り返さないようにして欲しいところです。それでも困ったときには、とりあえず「きっと大丈夫、頑張れ!」とだけ伝えましょう。
それと同時に、自分自身が追いかけたい夢ができたとき、あるいは挑戦したいことができたときにも、自分で自分自身を否定しないで欲しいと思います。「自分には無理だよ」とか「自分には才能も根性もないから」なんて言い訳しないで、「きっと大丈夫、とりあえずやってみよう!」と自分自身に言い聞かせて欲しいです。

もう1つは「夢もなく挑戦しない人も否定しない」です。
以前に知り合いの方とも話しをしたのですが、小さいころに幼稚園や学校の先生から「将来の夢はなんですか?」って聞かれることがありますよね。今になって私は思うのです、「あの質問って好きじゃないなぁ」って・・・。私は「子供ってみんな夢を持っていないとダメなんだっけ?」、「人が毎日を楽しく有意義に暮らしていく際に、夢とか目標って絶対に必要なのかなぁ?」って思ってしまうのです。
以前に読んだ”考えるOL”さんの著書「がんばらないことをがんばるって決めた」のなかに、こんな言葉があります。

夢だった仕事に就けなくても、相変わらずにミスドはうまいしサウナは気持ちいいし好きなバンドは聴き続けるし、自分の幸せはちゃんとそばにある。希望通りにならなくても、ふてくされずに自分と仕事に誠実に向き合っていけば、いつかきっといいこともあるよ。

考えるOL / がんばらないことをがんばるって決めた。

私も現在は母の介護が中心の生活で、大きな夢や目標を持って生きている訳ではありませんが、毎日の食事やお酒は美味しいし、読書したり好きなテレビ番組やYouTubeを観たりするのも楽しいし、”推し”には会いにいけないけど、遠くから頑張っている姿を見ているだけでも嬉しいです。
年齢を重ねたせいか、私の幸せは「身近な日常のなか」にあって、それを満喫できているだけで十分なのです。

そのことに気がついたからこそ、誰かが「夢や目標なんてない」と言ったとしても、それを否定しない自分でいたいと思っています。その人だって、私と同じような考えなのかも知れないし、まだ夢や目標が見つかっていないだけかも知れない。そんな人にはうんうんと頷きながら「そうだね」、「そんなときもあるよね」、「それも悪くないよね」って言えるような人でありたいと思います。

最後にもう一度・・・
「夢を追い挑戦する人を否定しない」
「夢もなく挑戦しない人も否定しない」

要するに「自分の人生を良くすることに集中して、誰かの人生に余計な口出しやアドバイスをするような人にならないで欲しい」ということになると思います。

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