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「建国記念日/オーストラリア・デー」と「浅草その3」と1/21〜1/27の日記

見出し画像:https://time.com/6588850/australians-protest-british-colonization-invasion-day/ より引用

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2023年2月よりオーストラリア メルボルンへ移住。現在はMBA取得に向けて大学院に通いつつ、Absolute MMAというジムでグラップリング/ブラジリアン柔術の練習に励んでいます。
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今週の文章は「建国記念日/オーストラリア・デー」
今週の写真は「浅草その3」
です。

今週の文章「建国記念日/オーストラリア・デー」

1月26日は日本でいうところの建国記念日に相当するオーストラリア・デーという祝日。シドニー湾にイギリス人の船が最初にたどり着いた日にちなんだものらしい。

そして、この日を祝うことにあたっては、この由縁を見ればわかる通り、オーストラリア国内においても賛否両論、というより一部から強い拒否の声がある。

オーストラリアについて考える時にとにかくまず考えなければいけないのは、現在の国の形になったのはせいぜい200年ほど前に白人が大量に入植してからであり、それまでは何千年も原住民が住んでおり、白人がその国の形を完全に変えてしまった結果が現在の形である、ということである。

原住民側の視点に立てばこの建国記念日はまさに侵略が開始された日であり、記憶するべき日でこそあれ祝うべき日ではない。この日が近づくにつれて街にはアボリジナルフラッグを模ったステッカーなどが目立つようになり、当日は各都市で大規模なデモが繰り広げられていた。

パレスチナとの連帯

自分は初めてのオーストラリアデーの経験だったが、特に目立ったのはパレスチナの旗を振る写真が多く見られたこと。よくよく考えるとパレスチナの人々がイスラエルの入植により住んでいた土地や家を追われている構図はオーストラリアの状況とよく似ており、その土地に住んでいた人々の権利を尊重するという理念はそのままパレスチナ支持につながるものだと気づく。

植民地政策/近代国家の成立

近代国家の成立にあたっては多くの地域で同様のことが起こっている。アメリカ合衆国はもちろん、南アメリカの多くの国々、そして中国やロシアでも。これまでもたびたび同じ問題を考えてきたけれど、現在の暮らしがあるなかで原住民の人たちへの補償ということをどう考えるかというのは難しい問題だと思う。そこにさらに過去の人種差別の問題も絡んでくるわけで、一筋縄では行かないし多分誰もが納得する正解はない。しかし、少なくとも今生きるにあたっての権利だったり敬意だったりというものに関してはそのようなことを念頭におくことは必須なのではないかと思う。

日本も同様

日本においても、明治維新の際に北海道や沖縄を一方的に日本の一部と定めて「日本」というものを定めたわけで、この例に漏れない。特に日本においては「日本はもともと一つの民族で成立している」とかの言説が罷り通っているように思うので、建国記念日などの際に改めて日本の歴史をそのような視点から振り返るような動きがあってもいいのではないかと思う。

今週の写真「浅草その3」

今週の写真は浅草その3(最終回)です!

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