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「家から締め出された話」と「2019年 熊野古道 その2」と6/2〜6/8の日記

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2023年2月よりオーストラリア メルボルンへ移住。現在はMBA取得に向けて大学院に通いつつ、Absolute MMAというジムでグラップリング/ブラジリアン柔術の練習に励んでいます。
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今週の文章は「家から締め出された話」
今週の写真は「2019年 熊野古道 その2」
です。

今週の文章「家から締め出された話」

今週火曜、銀行に行く用事があり家を出たのだが、用事を終え家に戻ったところで鍵を忘れたことに気づいた(家の鍵はオートロックというか外からは鍵で開けないと開かないタイプのドア)。普段は家を出る時にポケットに鍵が入っていることを確認するし、注意しているつもりなのだが、学校の課題のことや用事のこと、この後の予定のことなどを色々考えていて結果的にぼーっとしながら出掛けてしまったのだろう。

家に戻った時点で午後3時。午後4時から学校関連のクライアントと打ち合わせの予定がある。ルームメイトはいつもの感じなら1人は5時くらいに帰ってくるはず。もう1人は学生なのでもしかして部屋にいないかと思い連絡してみるがダメだった。ピンチというよりアウトである。不動産屋が外に設置しているダイヤル式のキーボックスを開けられないか試したが当然無理。空き巣のテクニックを勉強しておけばよかったかなとか、どうにもならないことをつらつら考えていた。

打ち合わせはスマートフォンでやるしかない。廊下で話していたら響くし他の部屋の人が来たらきまづいので、外でやる方がいい。駐車場でやっていたらなんかみすぼらしい。仕方ないので近所の公園に移動することにした。その後、4時まで待って、スマートフォンからダイヤルインして謝罪。なんとかとりあえず終えることはできた。

何もできない状態で、何も持たず、どこにも行けず

3時の時点で携帯の充電は30%くらい。とりあえず4時にクライアントと連絡が取れないのはまずいので、この充電は極力温存する必要がある。つまり、携帯はさわれないし何もできない。

銀行に行ってサラッと帰ってくるだけのつもりだったのでラップトップなどももちろん持っていない。何も持っていない。

もしかしたらルームメイトが早く帰ってくるかもしれないという一縷の望みもあるし、どこへ行っても何かすることがあるわけでもない。打ち合わせの始まる4時までに移動できるような場所の心当たりもない。どこにも行けない。

学校の課題は結構切羽詰まった状況だし、求職活動やらビザ関連のToDoもある。学校からも何やら気がかりなメールが来ていたしそもそも4時からはクライアントと打ち合わせ。他にもnoteの更新もまたまた溜まってきてしまっているし曲も作りたいし本も読みたいし仮想通貨や投資信託、株の運用状況も確認したい。あれやこれややらないと行けないこともやりたいこともとにかく山積みなのだが、突如何もできない状態で放り出されてしまった。

公園で何もできない状態で、携帯も開かずただ座って目の前で遊んでいる犬を眺めている時、なんとも言えない不思議な気分だった。

何もしない、をする。

その後、5時ごろにルームメイトが帰宅。家に入れてもらったのだが、公園にいたときの不思議な気分は、なんか一旦こんがらがっていた頭から全部を投げ捨てたような感覚に変化していた。結果、少し頭がスッキリしたような気がして、忘れる前にと今このnoteを書いている。

やりたいこと、やらないといけないことはたくさんあるし、Todoリストに書き留めてこなしていくことも大事なんだけど、実際にやらないと行けないことは案外その半分くらいだったりするかもしれない。焦りとかに駆り立てられてると本来やれることも手につかなくなってしまったりしてさらに焦りをうむ悪循環がある気がする。一旦やりたいこともやらないといけないことも投げ捨てて、もう一回再構築していくことが大事なのかもしれない。

おそらく瞑想とかマインドフルネスとかって言われるものはこういう境地を言うのだろうと思う。瞑想してみようと思っても、それがタスクになって駆り立てられるように瞑想しているうちは意味がないのだと思う。
何もしない、何もできない、どこにも行けない、そんな状況をたまにでも作ることが大事なのかもしれないと思った出来事だった。

今週の写真「2019年 熊野古道 その2」

今週の写真は2019年 熊野古道 その2です!

熊野古道中辺路、今回は中盤戦の大日越、熊野大社(本宮)とその後の小雲取越あたりの写真です。そんなに高い山を登るわけではないのですが、それでも山道はやっぱり疲れるもので結構しんどい思いをしながら登った記憶があります。あと、連日の台風による雨で道が川のようになっていて、登山靴が壊れて水が浸水してきたのもかなりしんどかった記憶。

自分は基本的に神社に関する信仰は(それにまつわるナショナリズムが苦手なので)あまりないのですが、それでもやっぱり広い場所に立つ大きな鳥居だったり山の中の鳥居だったりには神聖な何かを感じるし、道祖神だったり山の中の祠だったりを通じて自然、そしてそれを象徴する神様との繋がりを感じると生命力みたいなものが湧いてくるのを感じます。本宮は使われている色合いが素朴で、昔ながらの雰囲気みたいなものが残っていて、色鮮やかな新宮との対比が興味深かったです。

昔の金田一耕助の映画に出てきそうな風景

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